2.2 接続サーバー(ARTCNX)
このサーバーは、ユーザーの接続および切断フェーズでターミナル・ハンドラが必要とする技術サービスを提供します。
技術サービスは、connectやdisconnectなどの内部メッセージ指向サービスを使用して提供されます。
-
connectは、ユーザーのセッションIDやTerminal_IDの割当てなど、様々な初期化タスクを実行します。 -
disconnectは、切断時の最終タスクを管理します。
接続サーバーは、いくつかの古典的なCICSトランザクションも提供します。
- CESN: サインオン(Sign oN)トランザクション
- CESF: サインオフ(Sign ofF)トランザクション
- CSGM: Good Morningトランザクション(デフォルトのGood Morningトランザクション)
特に、ARTCNXは、ARTTCPHとARTSTRN/ARTSTR1からのリクエスト、LUNAMEの検証チェックおよびTERMID/LUNAMEの割当てを処理します。ARTCNXが公開するすべてのサービスとその機能を次のリストに示します。
-
gensessは、各ターミナルのセッションIDを生成します。セッションIDはART CICSに内部的に保持されます。 -
delsessは、ターミナルの終了時にそのセッションIDを解放します。 -
connectは、自動インストールのターミナルに対して、ローカルで一意(各CICSリージョンで一意)のTERMIDおよびグローバルで一意(すべてのCICSリージョンで一意)のLUNAMEを生成し、LUNAME指定ターミナルのLUNAME検証をチェックし、TERMステータスをACQUIREDに変更します。 -
disconnectは、TERMIDおよびLUNAMEを解放し、TERMステータスをRELEASEDに変更します。 -
inquireは、ARTSTRNからのINQUIRE NETNAME/TERMIDリクエストを処理します。 -
updateは、ARTSTRNからのSET TERMINALリクエストを処理します。 -
authfailは、CESNログオンが失敗した場合、ターミナルにエラー・メッセージを出力します。 -
CESNは、サインオン・トランザクションを指定します -
CESFは、サインオフ・トランザクションを指定します -
CSGMは、Good Morningトランザクション(デフォルトのGood Morningトランザクション)を指定します ISC_ENABLE=YESが設定される場合は、gensessおよびdelsessはARTLOGNによって公開されます。
ノート:
ISC_ENABLE=YESが設定される場合は、gensessおよびdelsessはARTLOGNによって公開されます。
詳細は、「システム・コマンドとトランザクション」の「CICSコマンドとパラメータの範囲」を参照してください。
親トピック: CICSランタイム・サーバー