12.1.1 定義

CICSランタイム・サーバー・ビルド・ツールは、1つ以上のOracle ART CICSサーバー・ロード・モジュールを構築します。サポートされているサーバーでこのビルド・ツールにより構築できるものはすべて、次の表に示されています。サーバー名の一連の接頭辞により、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSでは、ユーザーがこれらの接頭辞で始まるサーバー名をカスタマイズできるようになりました。アスタリスク(*)文字は、ゼロまたは複数の文字と置換できるワイルドカード文字です。各接頭辞は、次の表に示すように、特殊な機能を持つ1つのクラスのサーバーを表します。たとえば、ARTSTRN_UDBという名前のサーバーを構築できます。

表12-1 CICSサーバー・ビルド・ツールで構築する必要のあるサーバー

サーバー名 説明
ARTSTR1* ARTSTRN* これらのサーバーのタスクは、アプリケーション・トランザクションを提供し、それぞれに対応するプログラムを処理することです。
ARTTSQ* これらのサーバーの役割は、アプリケーションによりリクエストされるTSキュー操作の管理を集中化することです。
ARTDPL* ARTDPLサーバーは、EXEC CICS LINKがサービスとして呼び出せるプログラムを公開し、これらのサービスの実行を管理します。
ARTATR1* ARTATRN* これらのサーバーは、ASYNC_{Transaction_Name}という名前のサービスとしてEXEC CICS START TRANSIDが呼び出せるトランザクションを公開し、これらのサービスの実行を管理します。
ARTCTR1* ARTCTRN* これらのサーバーは、{SysId}_{Transaction_Name}という名前のサービスとしてEXEC CICS CONVERSEが呼び出せるトランザクションを公開し、これらのサービスの実行を管理します。
ARTWTR1* ARTWTRN* 同期(非対話型)非3270クライアント用のCICSランタイム・アプリケーション・サーバー。