10.3.1.3 説明

ターミナル制御プログラム(ARTTCP)は、3270ターミナル・エミュレータのCICS Runtimeへの接続を管理するTuxedoサーバーのグループです。プログラムを実行すると、ARTTCPはターミナル・エミュレータを、ARTTCPに割り当てられているネットワーク・ポートに接続します。ARTTCPは、Telnetプロトコルを使用してエミュレータと通信します。

ARTTCPサーバーは、単一のARTTCPリスナー(ARTTCPL)プロセスと1つ以上のARTTCPハンドラ(ARTTCPH)プロセスの、2つのタイプのサーバーで構成されます。ARTTCPLプロセスは、ターミナル・エミュレータが接続する可能性があるWell Knownリスニング・ポート・アドレスを確立します。ARTTCPHプロセスは、このポートでリスニングして、着信接続リクエストを受け入れます。ARTTCPHプロセスは、接続のためにユーザー・セッションを確立し、ターミナル・エミュレータのそれ以降のすべての画面I/Oを処理します。パフォーマンス拡張として、各ARTTCPHプロセスは、複数のセッションを同時に管理できます。ポートからエミュレータを切断すると、ARTTCPHはセッションを終了します。

ART Runtimeに3270ターミナルを参加させるには、UBBCONFIGファイルのMACHINESセクションでMAXWSCLIENTSパラメータを指定する必要があります。MAXWSCLIENTSは、ARTTCPL専用の唯一のパラメータです。MAXWSCLIENTSに指定された値は、Oracle ARTの起動時に通知され、3270ターミナル用に確保するアクセッサ・スロットの数が決まります。

MAXWSCLIENTSの場合は、ノードに接続する3270ターミナルの最大数を指定します。デフォルトは0です。指定しないと、ターミナルから指定されたマシンに接続できません。

構文はMAXWSCLIENTS=numberです。