10.3.1.4 パラメータ

"-S"が指定されていない場合、ARTTCPLは起動に失敗します。お客様がTLSを使用しない場合は、環境変数TM_ALLOW_NOTLSを"Y"に設定し、"-n"オプションを使用する必要があります。

次のCLOPT実行時パラメータが認識されます。

-n netaddr
このアドレスは、TN3270ターミナル・エミュレータがARTTCPLに接続する場所を指定します。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer:4000 designates port 4000 on machine computer.

文字、1-256、A-Z、a-z、0-9、[/:-]。オプション-Sが指定されない場合、必須のオプション。

-S ssladdr
このアドレスは、TN3270ターミナル・エミュレータがARTTCPLにSSL経由で接続する場所を指定します。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer:5000 designates port 5000 on machine computer.

文字、1-256、A-Z、a-z、0-9、[/:-]。オプション-nが指定されない場合、必須のオプション。

ARTTCPLは同じSSL関連の構成をTuxedoと共有するので、Tuxedo UBBCONFIG構成ファイルのRESOURCESセクションで、SEC_PRINCIPAL_NAMESEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVARの各属性を構成してください。詳細は、対応するTuxedoドキュメントを参照してください。

TN3270ターミナル・エミュレータ間で交換される情報(パスワードを含む)

SSLが有効でないかぎり、ARTTCPサーバーは脆弱です。

-L pnetaddr
このアドレスは、システムによって、ARTTCPLARTTCPHの間で内部的に使用されます。アドレスは、標準インターネットURL書式の文字列です。例:
//computer1:4001 designates port 4000 on machine computer.

文字、1-256、A-Z、a-z、0-9、[/:-]。必須オプション。

[-m minh]
ARTTCPLによって起動されるハンドラ・プロセス数の最小値。ハンドラ・プロセスの実際の数は、システム負荷に基づいて、常にminhとmaxhの間にあります。

数値、1-4096。デフォルト値は1です。

[-M maxh]
ARTTCPLによって起動されるハンドラ・プロセス数の最大値。ハンドラ・プロセスの実際の数は、システム負荷に基づいて、常にminhとmaxhの間にあります。

数値、1-4096。デフォルト値は、4096です。

[-x session-per-handler]
ARTTCPHが同時に維持できるセッションの数。

数値、1-255。デフォルト値は、32です。

[-p profile-name]
デフォルトのセキュリティ・プロファイル・ファイル名。詳細は、「セキュリティ構成」を参照してください。

文字列。デフォルト値は~/.tuxAppProfileです。

[-z minencryptbits]
TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最小レベル。

-z-Zを超えないようにしてください。-zには128、256のみを指定でき、デフォルトは128です。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。

数値。デフォルト値は128です。-Sオプションが指定されない場合、このオプションは無視されます。

[-Z maxencryptbits]
TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最大レベル。

-z-Zを超えないようにしてください。-Zには128、256のみを指定でき、デフォルトは256です。

数値。デフォルト値は、256です。-Sオプションが指定されない場合、このオプションは無視されます。

[-t Application_list_transid]
このオプションは、ARTTCP複数セッション管理機能を有効にするトランザクション(アプリケーション・リストTRANSID)を指定します。このトランザクションは、同じTRANSIDを使用してtransactions.descで定義する必要もあります。

詳細は、「複数セッション管理を使用した実装」を参照してください。

[-T minutes]
ARTTCPL/ARTTCPHとTN3270ターミナル・エミュレータ間のタイムアウト・メカニズムを有効にします。数値(分)。この数値は、リンクで交換されるアプリケーション・データがない場合にARTTCPL/ARTTCPHがTN3270ターミナル・エミュレータの切断を開始するまでのしきい値です。0はタイムアウトなし、負の値は禁止を意味します。
[-D ]
デバッグを有効にします。
[+H trace-level]
トレース・レベルを指定します。

-1: トレースはオフ。

0: すべてのARTTCPHをトレース。

n (n>0): 最初のn個のARTTCPHをトレース。

[-K seconds]
ARTTCPL/ARTTCPHとTN3270ターミナル・エミュレータ間のキープ・アライブ・メッセージの送信を有効にします。

数値(単位)。この数値は、ARTTCPL/ARTTCPHがTN3270ターミナル・エミュレータにキープ・アライブ・メッセージの送信を開始するまでのしきい値です。0はシステム・デフォルト値を使用することを意味し、負の値はこのキープ・アライブ機能が無効であることを意味します。このオプションは、LinuxプラットフォームとAIXプラットフォームのみでサポートされます。