17.3 Oracle Tuxedoの構成
次に、DB2 Connectを使用してメインフレームに存在するデータベースにアクセスするためにOracle Tuxedoを構成するプロセスについて説明します。Tuxedoが、DB2 Databaseの64ビットのインスタンスとともに動作しているか、32ビットのインスタンスとともに動作しているかにより、いくつかの相違点が、あります。
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Tuxedoが使用するデータベースを含むインスタンスを参照するのに
DB2INSTANCE
環境変数を設定します。PATH変数を設定してDB2 Connectディレクトリをインクルードします。DB2データベースに接続できるユーザーIDとパスワードを確認します。次に例を示します。export DB2INSTANCE=db2art export DB2DIR=/opt/ibm/db2_connect/V9.1
- それに応じて、データベース・マネージャ構成パラメータをいくつか更新します。
値をTUXEDOにしてtp_mon_nameデータベース・マネージャ構成パラメータを更新します
。このパラメータは、使用されるトランザクション処理(TP)モニター製品の名前を識別します。有効な値は、
CICS
、MQ
、CB
、SF
、TUXDEO
、TOPEND
、WAS
、空白、または他のいくつかの値です。db2 update dbm cfg using tp_mon_name TUXEDO
- DB2 Connectがインストールされているマシンのホスト名を使用して、spm_nameデータベース・マネージャ構成パラメータを更新します。このパラメータは、データベース・マネージャに対する同期ポイント・マネージャ(SPM)インスタンスの名前を識別します。
有効な値は次の項目に適用されます。
- ローカルおよびリモートのクライアントを持つデータベース・サーバー
- ローカル・クライアントを持つデータベース・サーバー
- ローカルおよびリモートのクライアントを持つパーティション済データベース・サーバー
db2 update dbm cfg using spm_name db2host ("db2host" is the hostname of the machine which installs and configures DB2 Connect).
ノート:
"db2host"は別名です。最大長は8文字です。ホスト名が8文字より長い場合、/etc/hostsで短縮名を定義します。たとえば、10.100.123.45 mydb2hostname.mydomain mydb2
です。この例では、mydb2
がホスト名の別名です。 - max_connectionsをmax_coordagentsより大きくなるように更新して、XA Concentratorをアクティブにします。DB2 Connectの接続コンセントレータ・テクノロジを使用すると、DB2 Connect Enterprise Editionサーバーは、数千人のユーザーが同時にビジネス・トランザクションを実行するのをサポートしつつ、S/390ホストまたはAS/400データベース・サーバー上で必要なリソースを大幅に減らすことができます。
ノート:
アプリケーションがDB2 for z/OS and OS/390(R)、DB2 for iSeries、またはDB2 for VM&VSEに存在するデータにアクセスする場合、DB2 Connect XAコンセントレータが必要になります。MAX_CONNECTIONS
の値を、デフォルトより大きい任意の数に設定することによって、コンセントレータ機能をアクティブ化できます。MAX_CONNECTIONS
のデフォルト値は、MAX_COORDAGENTS
の値と同等です。各アプリケーションには1つの論理エージェントがあるため、MAX_COORDAGENTS
はいつでもアクティブ化できるインバウンド接続の数を制御し、MAX_CONNECTIONS
はデータベース・インスタンスに接続できるアプリケーションの数を実際に制御します。MAX_CONNECTIONS
は、MAX_COORDAGENTS
から64,000までの範囲の数をとります。論理エージェントのデフォルト数は、MAX_COORDAGENTS
と同等です。db2 update dbm cfg using max_connections 500 AUTOMATIC db2 update dbm cfg using max_coordagents 200 AUTOMATIC
- Tuxedoリソース・マネージャ定義ファイル(
$TUXDIR/udataobj/RM
)に、DB2 Connectの定義を追加します。次の例では、UDB_XAはDB2 Connectのローカルに定義済のTuxedoリソース・マネージャ名で、db2xa_switch_std
はタイプxa_switch_t
の構造のための、DB2で定義された名前です。# DB2 UDB UDB_XA:db2xa_switch_std:-L${DB2DIR}/lib -ldb2
- DB2用のTuxedoトランザクション・モニター・サーバー(TMS)を作成します。
${TUXDIR}/bin/buildtms -r UDB_XA -o ${TUXDIR}/bin/TMS_UDB
- メインフレームに存在するDB2データベースにアクセスするアプリケーション・サーバーを作成し、次の例に従います。-rオプションはリソース・マネージャ名を指定し、-fオプションはアプリケーション・ビジネス・ロジックを含んでいるファイルを指定し、-sオプションはこのサーバーのアプリケーション・サービス名を指定し、-oオプションは出力サーバー・ファイル名を指定します。
${TUXDIR}/bin/buildserver -r UDB_XA -f svcfile.o -s SVC1,SVC2 -o UDBserver
- DB2サーバーを参照するようにTuxedo構成ファイルを設定します。UBBCONFIGファイルの*GROUPSセクションで、次のようなエントリを追加します。
UDB_GRP LMID=simp GRPNO=3 TMSNAME=TMS_UDB TMSCOUNT=2 OPENINFO="UDB_XA:db=sample,uid=username,pwd=password,tpm=tuxedo"
ここで、TMSNAMEパラメータは、以前に作成したトランザクション・モニター・サーバーを指定し、OPENINFOパラメータはリソース・マネージャ名を指定します。次にデータベース名と、DB2データベース・ユーザーIDおよびパスワードが続いて、認証に使用されます。
以前に作成したアプリケーション・サーバーは、Tuxedo構成ファイルの*SERVERSセクションで参照されます。
- Tuxedoアプリケーションを起動します。
tmboot -y