3.9 TDキュー・エクストラ・パーティション構成ファイル

次の表では、CICSアプリケーションが利用できるエクストラ・パーティションTDキューを示し、定義しています。

ファイル名は、tdqextra.descです。

表3-7 TDキュー・パラメータ

フィールド名 説明
TDQUEUE X(4) 必須 一時データ・キューの名前を1 - 4文字で指定します。
GROUP X(10) 必須 CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION X(60) オプション リソースの説明のための小さなテキスト領域。
DDNAME X(8) 必須 起動JCLで定義されたデータ・セットを参照する可能性がある1文字から8文字の値を指定します。
DISPOSITION X(3) オプション モデムの配置を指定します。
  • MOD: ART-CICSは、まずデータ・セットが存在すると想定します。既存の順編成データ・セットについては、MODにより、読取り/書込みメカニズムがデータ・セット最後のレコードの後に置かれます。読取り/書込みメカニズムは、データ・セットが出力のために開かれるたびに、最後のレコードの後に置かれます。ART-CICSがデータ・セットのボリューム情報を検出できない場合は、次のとおりです。
    • DD文の場合。

    キューが閉じられると、この方法で動的に割り当てられたデータ・セットは削除され、すべてのレコードは失われます。新規データ・セットの場合、MODにより、読取り/書込みメカニズムがデータ・セットの先頭に置かれます。

  • OLD: データ・セットが、このジョブ・ステップ以前に存在しました。
  • SHR: データ・セットはこのジョブ・ステップ以前に存在し、他の同時ジョブからも読み取れます。
ERRORPTION X(1) I | S UNSUPPORTED

I/Oエラーが発生したときに実行されるアクションを指定します。これは、次のいずれかです。

  • I = IGNORE: エラーを引き起こしたブロックは、受け入れられます。
  • S = SKIP: エラーを引き起こしたブロックは、スキップされます。
OPENTIME X(1) D | I UNSUPPORTED

データ・セットの初期ステータスを指定します。初期ステータスは、次のいずれかです。

  • D = DEFERRED: データ・セットは、CEMT INQUIRE|SET TDQUEUEコマンドを使用してそれを開きたいことを表明するまでは、閉じたままです。
  • I = INITIAL: データ・セットはインストール時に開かれます。ただし、DSNAME属性が指定されていず、起動JCLのDD文でデータ・セット名が指定されていない場合、一時データ・キューはCICS起動時にJESに割り当てられます。
RECORDFORMAT X(1) F | V データ・セットのレコード書式を指定します。
  • F= FIXED: 固定レコード。RECORDFORMAT FIXEDを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。
  • V= VARIABLE: 可変レコード。RECORDFORMAT VARIABLEを指定する場合、ブロック書式も指定する必要があります。
PRINTCONTROL X(1) A | UNSUPPORTED

使用する制御文字を指定します。デフォルトはありませんデフォルトでRECORDFORMATが空白になることを許容する場合、PRINTCONTROLフィールドには何も指定できません。使用できる制御文字は、次のとおりです。

  • A= ASA: ASA制御文字。
  • 空白: 制御文字は使用されません。
RECORDSIZE 9(4) COMP オプション レコード長を0 - 32767の範囲のバイト数で指定します。
TYPEFILE X(6) オプション キューが関連付けられるデータ・セットのタイプを指定します。
  • INPUT: 入力データ・セット。
  • OUTPUT: 出力データ・セット
DSNAME X(80) オプション このエクストラ・パーティション・キューに書き込まれるレコードを格納するために使用されるファイルの名前を指定します。

このファイルは、空でもよいから存在する必要があります。

SYSOUTCLASS X(1) オプション UNSUPPORTED

エクストラ・パーティション・キューを物理データ・セットに割り当てるのでなく、システム出力データ・セット(SYSOUTと呼ばれる)に割り当てることもできます。SYSOUT CLASS属性を使用して、SYSOUTデータ・セットのクラスを指定します。

A..Z|0..9 CICSランタイム・ジョブが実行されるはずのz/OSシステム上で設定された出力クラスを表す英数字1文字。
TRT X(1) S | I 新しいオプションのCICS Runtime引数で、インテグレータや顧客による、エクストラ・パーティション・キューの独自の特定の実装を可能にします。

値がないか、S (StandardのS)の場合、通常のCICS Runtime TDQueue機能が起動されます

値Iを設定すると、関数td_extra_actions_int(インテグレータが提供する必要があります)の呼出しが起動されます。

INTRDR X(1) Y | N TDQをJCLの内部リーダーとして定義するかどうかを指定します。
  • Y: 追加のTDQがJCLの内部リーダーです。
  • Nまたは指定なし: 通常のTDQ。
BLOCKFORMAT X(1) B | U BLOCK書式を指定します。
  • B: ブロック書式
  • U: 非ブロック化書式