ビジネス・ユニットについて
アプリケーションの企業体系の一部として、ビジネス・ユニット(BU)は主に、設定データと参照データを分離または共有するために使用できるコンテナまたは構成部品として機能します。
ビジネス・ユニットは、通常、1つ以上のビジネス機能を実行し、組織階層で特定の位置に置かれます。 通常、各ビジネス・ユニットにはマネージャ、戦略目標、自律レベルがあり、損益に対する責任を担います。
ビジネス・ユニットでは、次のことが可能です。
-
多くの法的エンティティのかわりにトランザクションを処理し、独自のプライマリ元帳にトランザクションを転記します。
-
トランザクション・データをセグメント化して他のビジネス・ユニットから分離します。 たとえば、営業ビジネスをマーケティング・ビジネスから分離して行っている場合、営業ビジネス・データをセグメント化してマーケティング従業員がアクセスできないようにします。
-
トランザクションについてレポートします。
-
アプリケーション間で参照データ・セットを共有します。 ビジネス・ユニットは、会社全体のビジネス・ルールおよびポリシーを反映する参照データ・セットを使用して、トランザクションを処理します。 ビジネス・ユニット間で支払条件やトランザクション・タイプなどの参照データを共有できます。または、共通ポリシーを強制するレベルに応じて、各ビジネス・ユニットにそれ自体のセットを管理させることもできます。
ビジネス・ユニットの用語
複数のビジネス・ユニットを実装および操作する場合は、次の用語に注意してください。
-
マスター・データ: グローバルに管理され、どのBUにも固有ではないデータ。 次に例を示します。
-
アカウント: 顧客アカウントはBUでセグメント化できません。
-
ユーザー: ユーザーは、リソース組織メンバーシップを介してBUに関連付けることができますが、通常はグローバルに管理されます。
-
製品: BUごとに異なる製品が販売される場合もありますが、製品の定義はグローバルです。
ノート: アカウントや担当者などのマスター・データへのアクセスは、テリトリ・ベースの割当を介して制御する必要があります。 マスター・データはビジネス・ユニット別に分離できません。 -
-
参照データ: リードや商談などのトランザクション・オブジェクトで使用されるデータです。 参照データはBU間で異なる場合もあれば、BU間で共通の場合もあります。 参照データは、セットとも呼ばれる参照データ・セットに編成され、それぞれが一意のセットIDを持ちます。 次に例を示します。
-
参照タイプ(商談およびリードの複数のフィールドに値リストを提供する参照タイプなど)
-
商談販売方法(販売方法設定ページで変更可能)
-
-
トランザクション・データ: 一般的な営業プロセス中に作成されるリード、商談および契約に関連付けられたデータなどの営業ユーザー・データです。