契約エキスパートで条項が挿入される位置を契約で事前に定義するにはどうすればよいですか。
Oracle Contractsには、契約エキスパートを使用してユーザーが設定したルールを評価することで条項を動的に追加する機能があります。
この方法で動的に追加される条項は、通常、条項に対して定義されたデフォルト・セクションか条件テンプレートに対して定義された契約エキスパートのセクションに配置されます。
これらの条項は、他の条項に対する相対的な位置として契約で事前に定義した位置に配置することもできます。 これを行うには、契約エキスパートが有効な条件テンプレートを作成する際に、「条件付き条項の挿入」処理を使用して、契約エキスパートで提示される条項を挿入する条件テンプレート内の位置を事前に指定します。この設定は、そのテンプレートに関連付けられた契約エキスパート・ルールに適用されます。 この場合、契約エキスパートで提示されるそれらの条項が、「条件付き条項の挿入」処理で自動的に条件付きとしてマークされます。
一方、条件テンプレートで新しい条項を作成し、それに対する契約エキスパート・ルールを条件ライブラリで作成して条件テンプレートに関連付ける場合は、「条件付き条項の挿入」処理を使用して挿入位置を定義する前に、その条項を条件付き条項として手動でマークしておく必要があります。
条件付き条項については、条件テンプレートの承認時に検証が行われます。 次の場合は警告が表示されます。
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契約テンプレートに関連付けられたアクティブな条項選択ルールに対して契約エキスパートで提示されたすべての条項が、条件テンプレートで条件付き条項として追加されている場合。
ノート:条件テンプレートを契約に適用すると、契約で契約エキスパートを実行し、関連するルールの条件が満たされた後にのみ、条件付き条項が契約に表示されます。
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通常の条項が条件付きとしてマークされている場合。
通常の条項が条件付き条項としてマークされた条件テンプレートを契約に適用した場合、それらの条件付き条項としてマークされた通常の条項は契約に表示されません。
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契約エキスパートで条件テンプレートに追加された条項が条件付き条項としてマークされていない場合。
この条件テンプレートを契約に適用した場合、それらの条項は条件テンプレートで定義されたセクションに表示されます。その後、契約で契約エキスパートを実行すると、同じ条項が契約のデフォルト・セクションに直接挿入されるため、契約で条項が重複することになります。
条件テンプレートに関連付けられた契約エキスパート条項選択ルールが追加されている場合、または既存の条件テンプレートが非アクティブ化されている場合は、承認済の条件テンプレートを改訂して条件付き条項を追加または削除する必要があります。