ユーザーがリードへのアクセス権を取得する仕組み
このトピックでは、営業組織内のどのユーザーがどのリード情報にアクセスできるかが、Oracleの提供するセキュリティ・リファレンス実装によってどのように決定されるかを説明します。
適格リードは、営業テリトリに基づいて営業チームに割り当てられます。 不適格リードは、手動で、または割当マネージャ・アプリケーションで定義されたルールに基づいて、個々のリード・クオリファイアに割り当てられます。 自分が特定のリードにアクセスできるかどうかは、リソースおよびテリトリ階層内での、自分のメンバーシップによって決まります。
次の条件が適用される場合にリードにアクセスできます。
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自分がリード所有者である。
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リード所有者または営業チーム・メンバーが、リソース階層内で自分の直属または間接的部下になっている。
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自分がリード営業チームのメンバーである。
新規に追加されたリード営業チーム・メンバーの管理階層内のリソースには、チーム・メンバーと同じ営業リードへのアクセス・レベルが設定されます。
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自分が、リードに割り当てられたテリトリの所有者またはメンバーである。
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自分が、リードに割り当てられたテリトリの上位テリトリの所有者またはメンバーである。
管理者は、カスタム・ロールを作成し、すべての値が表示専用権限に設定された営業リードに新規データ・セキュリティを追加することで、ユーザーに表示専用アクセス権を提供できます。 Oracle Help Center (https://docs.oracle.com)で『Sales and Fusion Serviceの保護』ガイドの「データ共有メカニズムとオブジェクトの可視性」の章を参照してください。
次のフローチャートは、リードへのアクセス権を取得する様々な方法を示したものです。
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図内の名前付エージェント(A、B、C)は、リードにアクセスできます。
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名前のないエージェント(黄色で強調表示されている)は、リードにアクセスできません。
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営業マネージャは、管理チェーン内の営業担当がアクセス権を持っているので、リードにアクセスできます。

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エージェントAは、リードの作成者なので、リードにアクセスできます。 リードを作成したユーザーは、初期所有者になります。
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エージェントBは、営業チームに属しているので、リードにアクセスできます。
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エージェントCは、NWテリトリの所有者なので、リードにアクセスできます。
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管理チェーン内のより上層の営業マネージャも、リソース階層を通じてアクセス権が提供されるので、リードを参照できます。 エージェントCのマネージャはリード情報にアクセスできますが、エージェントCの同僚はリードにはアクセスできません。
特別アクセス権
すべてのアクセス権が、営業チーム内の管理階層やメンバーシップまたはテリトリの影響を受けるというわけではありません。 たとえば、特別アクセス権には次のものが含まれます。
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管理者: 管理者はリードとその他のオブジェクトへのアクセスを取得します。 このアクセス権は、管理者が管理階層に属しているかどうかにかかわらず、管理者の権限に基づいて取得されます。 管理者は、営業チームに属している必要もテリトリのメンバーである必要もありません。
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ディール登録: ディール登録に割り当てられた営業担当は、別のディール登録に移動した場合でもアクセス権を維持します。