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自動マージ

自動マージ機能では、データ・スチュワードによる承認または介入なしに重複レコードがマージされます。 自動マージは手動レビューなしで重複レコードを迅速に解決できるため、大量の顧客データを処理する場合はマージ要求の自動処理が重要です。

自動マージ中には、連絡先、関係、分類および相互参照などの重複レコードの子エンティティがマスター・レコードの子エンティティになります。 関係オブジェクトのGroovyスクリプトはマージ中には実行されないことに注意してください。 スクリプトが重要な場合は、親アカウントまたは担当者に再実装できます。

自動マージでのレコードの選択方法

レコードは、次の基準に基づいて自動マージの対象として選択されます。

  • スコアしきい値: スコアしきい値は「照合構成」で定義され、レコードが重複セットに含められるかどうかを判別します。

  • 自動マージしきい値: 自動マージしきい値はZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLDプロファイル・オプションで定義され、重複セットのマージ要求が自動的に処理されるか、または手動でレビューする必要があるかを判別します。

重複識別およびマージに関して、各レコードに示される可能性がある3つの結果は次のとおりです。

  • スコアしきい値を下回る低スコア: レコードは重複セットに含まれず、その重複セットのマージ要求にも含まれません。

  • スコアしきい値を上回り、自動マージしきい値を下回る中スコア: レコードは重複セットに含められますが、その重複セットのマージ要求は手動でレビューする必要があります。

  • スコアしきい値を上回り、自動マージしきい値を上回る高スコア: レコードは重複セットに含められ、マージ要求は自動的に処理されます。

自動処理を行うには、重複セット内のすべてのレコードのスコアが自動マージしきい値を上回っている必要があります。 重複セット内の1つのレコードが自動マージしきい値を下回り、他のレコードは自動マージしきい値を上回っている場合、そのマージ要求は手動でレビューする必要があります。

ノート:

電話、Eメールまたはアドレスで、まったく同じ子情報を持つ2つ以上のレコードをマージすると、子情報がマージされてマスター・レコードにロールアップされます。

自動マージの構成方法

自動マージの有効化には、いくつかの実装ステップが含まれます。これらのステップは、「設定および保守」作業領域の「顧客データ管理」オファリングから、次のタスクを使用して実装者が実行する必要があります。

  • 顧客ハブ・プロファイル・オプションの管理: 「顧客ハブ」機能領域からこのタスクを使用して、次の実装ステップを実行します。

    • 「自動マージしきい値」プロファイル・オプション(ZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLD)を必要な値に設定します。 このプロファイル・オプションは、自動マージのしきい値を指定します。 これよりも低いスコアを持つマージ要求にはデータ・スチュワードによるレビューが必要です。 完全一致は100です。

    • 「重複セットのレコード・サイズ制限」(ZCH_DI_MERGEREQ_REC_SIZE)をレビューします。 このプロファイル・オプションは、自動的にマージできる重複セット内のレコードの最大数を決定します。 デフォルトでは、レコードの最大数は10に設定されています。

    • 「生存使用可能」プロファイル・オプション(ZCH_ENABLE_SURVIVORSHIP)を「はい」に設定します。 このプロファイル・オプションは、マージ操作中にマスター・レコードを選択し、属性を保持するための生存ルールを有効にします。

  • 生存ルールの管理: 「顧客ハブ」機能領域からこのタスクを使用して、「マスターの設定」生存ルールを作成し、重複識別バッチから作成されたマージ要求のマスター・レコードを選択し、ルールをアクティブに設定します。

    アクティブな「マスターの設定」ルールがない場合、または「マスターの設定」ルールがトリガーされなかった場合は、ZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLDプロファイル・オプションが設定されており、すべてのレコードのスコアがしきい値を上回り、レコード数がレコード・サイズ制限を下回っている場合であっても、マージ要求を手動でレビューする必要があります。

    ノート:

    マスターの設定ルールで属性の設定ルールを使用して、Golden Masterレコードを決定できます。 自動マージには「マスターの設定」ルールが必須です。

  • エンタープライズ・データ品質照合構成の管理: 「データ品質基盤」機能領域からこのタスクを使用して、次の実装ステップを実行します。

    • 「エンタープライズ・データ品質照合構成の管理」タスクでアクティブな「照合構成」を作成するか、事前定義済の「照合構成」を使用します。 必要に応じてキーを再作成します。

    • 「サーバー構成の管理」タスクで、EDQリアルタイムおよびバッチ基本照合サーバーを有効にします。

自動マージの実行

このタスクには次の2つのステップが含まれます。

  1. 重複識別バッチを作成し、「自動処理オプション」として「マージ要求の作成」を選択します。

  2. 「要求ディスパッチ・ジョブの実行」タスクを実行して、重複解決セットを処理します。

ディスパッチ・ジョブは、「待ち状態」または「発行済」ステータスのすべての解決要求を処理します。 このジョブは2つのモードで実行できます。

  • 要求時: 「要求ディスパッチ・ジョブの実行」「発行」

  • 特定のスケジュールに従って: 繰返しジョブを設定するには、次のステップを実行してください。

    1. 「要求ディスパッチ・ジョブの実行」タスクで「拡張」をクリックします。

    2. 「スケジュール」タブをクリックし、「スケジュールの使用」ラジオ・ボタンを選択します。

    3. タスクを実行する頻度を選択し、「送信」をクリックします。

ディスパッチ・ジョブのリストおよびそのステータスを確認するには、「ツール」の下の「スケジュール済プロセス」に移動します。

自動マージの問題のトラブルシューティング

重複識別バッチを作成したら、完了したバッチにドリルダウンして結果を表示します。 重複セットが見つかり、自動マージが有効になっている場合は、マージのために解決要求が自動的に発行されます。

解決要求が自動的に発行されなかった場合は、重複セットにドリルダウンして、各レコードのスコアをZCH_AUTO_MERGE_THRESHOLDプロファイル・オプションのしきい値と比較し、レコード数をZCH_DI_MERGEREQ_REC_SIZEプロファイル・オプションの制限と比較できます。 すべてのスコアがしきい値を上回り、レコード数が制限を下回っている場合は、次の条件が満たされていることを確認してください。

  • 「マスターの設定」ルールがアクティブで、重複セット内のレコードのマスターを選択するためにトリガーされていること。

  • ZCH_ENABLE_SURVIVORSHIPが「はい」に設定されていること。