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大量バッチ重複除去

重複識別または解決により、Oracle Customer Data Management Cloud Serviceのアカウントまたは連絡先レコードをバッチ重複除去します。

バッチ重複除去は次の2つのステップで構成されます。

  • 重複識別: このステップには、「重複識別バッチ」ジョブの発行による重複レコードの識別が含まれます。

    「重複識別」ページから、このジョブを定義および発行できます。

  • 重複解決: このステップには、通常は各重複レコードのセットをマージすることによる重複の解決が含まれます。

    重複は、「重複識別バッチ」ジョブを発行して自動的に解決するか(自動マージと呼びます)、または「重複識別バッチ」結果のレビュー・ページからレコードを一括で発行して手動で解決できます。

これらのステップおよび自動マージの構成の詳細は、「マージ要求」、「顧客データ管理の実装」を参照してください。

これらのジョブはどちらも、様々なOracle Application Cloudの表の数百万行ものデータを読み取り、更新する可能性のある、データ量の多い作業です。 このドキュメントはデータセットの計画と、Oracle Customer Data Management Cloud Serviceでの大量の重複除去に対して最適なスループットを達成するために適切な構成を適用するためのガイドラインおよびベスト・プラクティスを提供することを目的としています。 顧客のデータ・セットはそれぞれ固有です。 重複識別バッチの処理に必要な時間はデータ形状によって異なります。

大量バッチ重複除去のベスト・プラクティス

顧客データ管理マージは、複数のアカウントや担当者を正しくマージするために、Oracle Applications Cloudの大量の表をスキャンおよび更新する、データ量の多い処理です。

この項では、次のプロファイル・オプションを使用してマージ・プロセスを最適化する方法について説明します。

  • マージ・プロセスの範囲(ORA_ZCH_MERGE_SCOPE): このプロファイル・オプションを使用して、マージ・プロセスの範囲を定義できます。

  • マスター・レコードの選択方法(ORA_ZCH_SETMASTER): このプロファイル・オプションを使用して、マージ要求のマスター・レコードを選択する方法を指定できます。

  • 確認付き自動マージの作成(ORA_ZCH_AUTOMERGE_REVIEW): このプロファイル・オプションを使用して、自動マージの適切な処理オプションを選択できます。

  • コンカレント・マージ・ジョブの最大数(ORA_ZCH_MERGE_MAX_REQUEST_LIMIT): 同時に処理するマージ・ジョブの最大数を指定します。 最大限度を設定しない場合、すべてのマージ・ジョブが同時処理のために発行されます。

これらのプロファイル・オプションは、「設定および保守」作業領域で次を使用して設定できます。

  • オファリング: 顧客データ管理

  • 機能領域: 顧客ハブ

  • タスク: 顧客ハブ・プロファイル・オプションの管理

マージ・プロセスの範囲の定義方法

2つ以上のレコードをマージするときには、アプリケーションはCore Customer Data Management、CRM、Financials、Manufacturingなど、Oracle Applications Cloudのあらゆるモジュールにわたる数百ものトランザクション・テーブルや参照テーブルをスキャンします。 このため、マージ・プロセスはデータ量が多い、時間のかかるものになることがあります。 ただし、マージ・プロセスの範囲(ORA_ZCH_MERGE_SCOPE)プロファイル・オプションを使用して、実装でマージ・プロセスの範囲を定義、制限し、必要な事業領域だけをアプリケーションがスキャンするようにできます。 これにより、マージ・メモリーと実行プロファイルのサイズが最適化されます。

「マージ・プロセスの範囲」プロファイル・オプションでは、次のオプションがサポートされています。

  • すべての機能領域(ALL): これはデフォルトのオプションで、Oracle Applications Cloudのすべての領域をスキャンします。 このオプションは、Core Customer Data Management、CRM、Financials、Manufacturingなど、Oracle Applications Cloudの様々なモジュールを実行するグローバル実装がある場合に使用します。

  • すべての顧客関係管理関連領域(CRM): このオプションは、すべてのCRMエンティティ(商談、リードなど)、コア顧客データ、共通エンティティ(ノート、アクティビティなど)およびカスタム・オブジェクトを処理するようにプロセスの範囲を制限します。 このオプションは、CRM実装が顧客データ管理機能と併用される場合に使用します。

  • 顧客データ管理特定領域: このオプションはプロセスの範囲を、コア顧客データ、共通エンティティ(ノート、アクティビティなど)およびカスタム・オブジェクトに制限します。 このオプションは初回の顧客データ統合時に使用し、顧客データ管理と実装で最適なパフォーマンスを実現します。

ノート:

インスタンスに追加のモジュールがオンになっている場合、プロファイル・オプションの設定はいつでも変更できます。 たとえば、「顧客データ管理」オプションを初回の統合および顧客データのクリーン・アップ時に使用し、他のモジュールが後で実装されればCRMまたはALLオプションに変更できます。

マスター・レコードの選択方法の定義方法

マージ・プロセスのパフォーマンスはマスター・レコードを選択するために使用する方法によっても異なります。 「マスター・レコード選択方法」(ORA_ZCH_SETMASTER)プロファイル・オプションを使用して、マージ時に自動的にマスター・パーティを選択するための適切なオプションを指定できます。 「マスター・レコード選択方法」プロファイル・オプションでは、次のオプションがサポートされています。

  • 生存ルールを使用してマスター・レコードを選択(RULE): これは、デフォルトのマスター選択オプションとして設定されます。 このオプションでは生存の管理タスクで定義された「マスターの設定」ルールに基づき、マスター・レコードが選択されます。 これらのルールはOracle Business Rulesコンポーネントを使用して適用されます。 このオプションはマスターをピックするために必要な複雑なビジネス・ルールがある場合に使用します。

  • マスターとして最も古いレコードを選択(OLDEST): このオプションは最も古い作成日のパーティをマスターとして選択します。

  • マスターとして最も新しいレコードを選択(NEWEST): このオプションは最も新しい作成日のパーティをマスターとして選択します。

  • 重複識別結果に基づいてマスターを選択(ANY) - このオプションはセットの中のいずれかのパーティをマスターとして無作為に選択します。

自動マージ・アクションの構成方法

自動マージは自動マージしきい値を超えた重複セットが識別された場合に、それを自動的にマージするプロセスです。 このプロセスは「マージ要求の作成」オプションで重複識別バッチを作成することにより、開始されます。 「はい」および「いいえ」の値を持つ「レビューありの自動マージの作成(ORA_ZCH_AUTOMERGE_REVIEW)」プロファイル・オプションを使用して、自動マージの適切な処理オプションを選択できます。

  • 自動マージしきい値を超える重複セットについてのみマージ要求を作成する: この処理オプションを有効にするには、「レビューありの自動マージの作成(ORA_ZCH_AUTOMERGE_REVIEW)」プロファイル・オプションの値に「いいえ」を選択します。 このオプションを選択すると、アプリケーションは重複セットを次のように処理します。

    • アプリケーションは自動マージしきい値を超える重複セットを事前に処理し、それを1つのジョブにマージします。 このオプションは、重複セットにレビューやその他の処理が不要な場合に大量のマージ要求を処理するのに最適です。

    • 自動マージしきい値を超えない重複セットは「重複識別」ページで「未レビュー」ステータスのままになり、そこから、必要に応じて手動でマージ要求に変換できるか、拒否されます。

  • すべての重複セットについてマージ要求を作成する: この処理オプションを有効にするには、「レビューありの自動マージの作成(ORA_ZCH_AUTOMERGE_REVIEW)」プロファイル・オプションの値に「はい」を選択します。 このオプションを選択すると、マージ要求はすべての重複セットについて作成されます。 すべての要求はまず、事前処理されます。 次に、マージされるか(自動マージしきい値を超えた場合)、または自動マージしきい値を超えていない場合は(レビューできるように)「新規」ステータスに置かれます。

マージ・プロセスの同時実行性の制御方法

各マージ要求はエンタープライズ・スケジューラ・サービス(ESS)で単一のバッチ・プロセスとして実行されます。 同時に実行されるマージ要求の数は、同時に処理されるバッチの数により制限されます。 したがって、多数のマージ要求がキューにあり、他のESSプロセスがスレッドを求めて競合している場合、これらのジョブのスケジュールが遅延する可能性があります。

顧客データの初回の統合時に、使用可能な最大スレッド数を使用するのが有利です。 ただし、バックグラウンドで他のプロセスが実行されている安定した状態のときには、ESSジョブの同時マージ数を制限し、制御することが必要な場合があります。

これを実現するには、次のプロファイル・オプションを適切な値に設定します。

  • プロファイル・オプション名: 同時マージ・ジョブの最大数

  • プロファイル・オプション・コード: ORA_ZCH_MERGE_MAX_REQUEST_LIMIT

    • このプロファイル・オプションの値が空白のままであったり、値が定義されていない場合は、使用可能なスレッドに応じてESSによりマージ要求が割り当てられます。 これは大量データの初回処理時にお薦めします。

    • Webサービスや他のESSジョブなど、他のプロセスが実行中の場合、最初のデータ・ロードの後にこのプロファイル・オプションの値を10以下に設定します。