自動入金の戻し処理方法
「自動入金戻し処理」プロセスを使用して、精算バッチで拒否された精算を識別し、対応する入金の戻し処理を行います。 このプロセスの対象は、自動入金のみで、手動入金の戻し処理は行われません。
自動入金の戻し処理に影響する設定
決済バッチで自動入金の戻し処理を行う前に、ISO拒否コードを戻し処理カテゴリにマッピングする必要があります。 このマッピングを使用して、入金の戻し処理を行う戻し処理カテゴリを導出します。
「戻し処理事由からカテゴリへのマッピングの管理」設定タスクを使用して、ISO拒否コードを対応する戻し処理カテゴリにマッピングします。
入金の戻し処理の実行方法
銀行がレコードの自動送金を処理できないと、そのレコードは戻し処理のために送り返されます。 返されたレコードは、次の2つの銀行ファイルで構成されます。
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戻し処理ファイル - painメッセージ002.001.03。 このメッセージでは、入金の戻し処理を行うために必要な戻し処理の技術的詳細が提供されます。
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銀行取引明細書ファイルCAMT-053。
次のステップでは、戻し処理プロセスの概要を示します。
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Paymentsの「資金取得承認の取得」プロセスは、painメッセージを処理して、拒否された入金に関する情報をReceivablesに送信します。
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「自動入金戻し処理」プロセスは、拒否された入金に関する情報を受信し、拒否コードと戻し処理カテゴリ間のマッピングを検索します。
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拒否コードにマッピングが存在する場合、対応する入金の戻し処理が行われます。 マッピングが存在しない場合、対応する入金のステータスが「確認済」に設定されます。
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「確認済」に設定されている入金の戻し処理を行うには、マッピングを定義して、対応する入金の戻し処理を行う「自動入金戻し処理」プロセスを実行する必要があります。
ノート:突合せ済の入金の戻し処理は、「自動入金戻し処理」プロセスでは行われません。 戻し処理を行う前に、手動で入金の消込を取り消す必要があります。
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「自動入金戻し処理」プロセスが完了すると、逆仕訳ステータス・レポートが生成されます。 レポートを使用して、精算バッチで処理された自動入金戻し処理をレビューします。 レポートには次の詳細が表示されます。
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戻し処理が行われた入金とその戻し処理事由
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戻し処理が行われなかった入金とその事由
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レポートは、「自動入金戻し処理」プロセスの後に自動的に実行されます。 ただし、手動でレポートを実行することもできます。