ドイツ用VATレポート
このトピックでは、ドイツ用レポートについて詳しく説明します。
概要
ドイツ用レポートでは、連邦銀行の統計レポート要件を満たすために会社が必要とする詳細が提供されます。 これらのレポートを、連邦銀行に正式な申告を提出するための基礎として使用できます。 また、これらのレポートでは、総勘定元帳仕訳の監査が簡略化され、国外の顧客およびサプライヤの未処理売掛/未収金および債務の消込が補助元帳レコードによって合理化されます。
ドイツ用レポートは、次を含みます。
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ドイツ用Z4レポート: 選択した元帳および日付範囲についての、外国銀行を経由した支払の受入および払出をすべてリストします。 法的に定義されているしきい金額を超える支払のみが印刷されます。
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ドイツ用Z5Aレポート: 国外の顧客およびサプライヤの売掛/未収金および債務の詳細を示します(内部と外部の両方)。 選択した「要約」オプションに基づいて、Z5A消込レポートまたはZ5Aシート2レポートが印刷されます。 Z5A消込レポートには、Z5Aシート2レポートの集計金額を消し込む単一のトランザクション金額がリストされます。 詳細金額は、顧客またはサプライヤごとに、特定の日付の各トランザクションまたは請求書番号について示されます。
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ドイツ用仕訳詳細レポート: 転記順序を監査するための指定の期間または日付範囲の転記された総勘定元帳仕訳活動を提供します。 ドイツでは、総勘定元帳仕訳は転記日順に並べられる必要があります。 一連の会計日または転記日のレポートが生成され、順序付けられた仕訳のすべての詳細と1日当たりの合計金額が表示されます。
次の図は、ドイツ用Z4レポートの例です。

次の図は、ドイツのZ5A消込レポートの例です。

次の図は、ドイツのZ5Aシート2レポートの例です。

次の図は、ドイツ用仕訳詳細レポートの例です。

重要な知見
ドイツ用Z4レポートでの正確な統計レポートのために、トランザクションに関する次の情報を入力します。
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買掛管理:
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レコード・タイプ
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支払事由
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売掛管理:
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レコード・タイプ
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理由
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レポート用に選択されるのは、計上済で総勘定元帳に転記済のトランザクションのみです。
ドイツ用仕訳詳細レポートを発行する前に、仕訳の転記時に連番が生成されるように総勘定元帳会計連番を構成する必要があります。
レポートのパラメータ
次の表に、ドイツ用Z4レポートの一部のプロセス・パラメータを示します。
名前 |
説明 |
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元帳 |
レポート対象の元帳を指定します。 |
法的エンティティ |
レポート対象の法的エンティティを指定します。 複数の法的エンティティがある元帳を設定している場合、このパラメータを使用すると、特定の法的エンティティのZ4レポートを生成できます。 |
しきい |
個別支払がレポートされるかどうかを決定するために使用される法定限度を指定します。 デフォルト値は12,500 EURの現在の法定限度であり、この制限を超える支払のみがレポートされます。 |
次の表に、ドイツ用Z5Aレポートの一部のプロセス・パラメータを示します。
名前 |
説明 |
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元帳 |
レポート対象の元帳を指定します。 |
法的エンティティ |
レポート対象の法的エンティティを指定します。 複数の法的エンティティがある元帳を設定している場合、このパラメータを使用すると、特定の法的エンティティのZ5Aレポートを生成できます。 |
要約 |
Z5A消込レポートの場合は「要約」オプションを選択し、Z5Aシート2レポートの場合はオプションを空白のままにします。 |
パーティ名 |
特定の支払を消し込むサプライヤまたは顧客を示します。 |
しきい金額 |
未処理の売掛/未収金金額または買掛/未払金金額をレポートするかどうかを決定するために使用される法定限度を指定します。 |
次の表に、ドイツ用仕訳詳細レポートの一部のプロセス・パラメータを示します。
名前 |
説明 |
---|---|
元帳 |
レポート対象の元帳を指定します。 |
定義済フィルタ条件 |
特定の勘定科目を監査するには、セグメントおよび値を指定します。 |
文書連番 |
転記済仕訳の採番に使用するレポート連番名を指定します。 特定のレポート連番名と番号が割り当てられた仕訳を監査できます。 |
文書番号: 自/文書番号: 至 |
特定の範囲を入力して、連番が時系列で割り当てられていることを検証します。 |
先頭ページ番号 |
レポートの開始ページ番号を指定します。 |
FAQ
次の表は、ドイツ用レポートのよくある質問をリストしたものです。
FAQ |
回答 |
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どうすればレポートが見られますか。 |
「ナビゲータ」メニューの「スケジュール済プロセス」ワークエリアでこのレポートをスケジュールおよび実行します。 |
これらのレポートは誰が使用しますか。 |
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これらのレポートを使用するのはいつですか。 |
次のことに使用します。
|
これらはどのようなタイプのレポートですか。 |
Oracle Analytics Publisher |