バッチ
支出トランザクション・レコードを含むデータ・セットが分類されるたびに、バッチが作成されます。
分類バッチの作成
データ・セットを分類してバッチを生成するには、次のステップに従います。
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「データ・セット」ページにナビゲートします。
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データ・セットを選択し、オプションから「分類」を選択します。
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「データ・セットの分類」ウィンドウで、データ・セットの分類に使用するナレッジ・ベースを選択します。
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バッチの名前を入力します。
バッチには意味のある名前を付けることが重要です。 作成に使用されるデータやフィルタ条件を表すような名前にします。
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ビジネス・ユニットを選択します。
- 分類に使用できるトランザクション数が100,000未満になるように、トランザクションの開始日と終了日を指定します。 分類結果を簡単に分析できるように、バッチの最大トランザクション数は100,000となっています。
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「トランザクションの取得」をクリックして、分類に使用できるトランザクションの数を取得します。 多数の未分類トランザクションがある場合、複数のバッチを作成します。
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「分類」をクリックして、分類プロセスを開始します。
「費用分類の開始」スケジュール済プロセスを使用して、支出データの分類をスケジュールすることもできます。 バッチに100,000を超えるトランザクションがある場合、スケジュール済プロセスによって、トランザクションが必要な数のバッチに自動的に配分され、すべてのバッチが同時に処理されます。 「スケジュール済プロセス」作業領域でスケジュール済プロセスを検索し、分類バッチを手動で作成するときに必要なものと同じパラメータを定義します。
分類結果のレビュー
バッチのリスト、バッチのステータス、および高、中、低などの分類トレンドについては、「バッチ要約」ページに移動します。
バッチ名をクリックすると、バッチ詳細ページに移動します。 ここでは、ステータス、使用されたナレッジ・ベース、バッチの作成元のデータ・セット、タクソノミ、分類日、バッチ内の最初と最後のトランザクション日、支出金額を確認できます。 フィルタおよびフィルタ提案を使用して、分類結果のレビューに優先度を付けます。
バッチ詳細ページの「分析」オプションをクリックして、そのバッチの「分析」ページに移動します。 バッチ分析には詳細なビジュアライゼーションと検索オプションが含まれており、注意が必要な場合があるトランザクションを絞り込むのに役立ちます。 分類プロセスの結果を確認し、分類プロセスの前後のトランザクションの分類を比較できます。 大きな差異についてはレビューと介入が必要になる場合があります。
バッチ詳細ページでトランザクションIDをクリックするとトランザクション詳細ページに移動し、予測カテゴリ名と摘要、手動カテゴリ名と摘要、トランザクション・タイプ、支出金額などの個々のトランザクション詳細を表示できます。 キーワード分析で予測カテゴリおよびキーワードのリストを表示できます。
バッチの分析は、「分類パフォーマンス」、「分類スプレッド」、「プラスのインフルエンサ」および「マイナスのインフルエンサ」の4つのセクションで構成されています。 各セクションをクリックして、詳細なチャートおよび関連メトリックを表示します。
- 分類パフォーマンス: 作成された予測のシステム確度レベルに基づいて、バッチのカテゴリ別の分類結果を確認します。 デフォルト・ビューは、低確度トランザクション用です。
「分類パフォーマンス」チャートには、カテゴリに対して予測されたトランザクションのうち、そのカテゴリに当初割り当てられたトランザクションの数と、別のカテゴリに割り当てられたトランザクションの数が表示されます。 この分割は金額別およびトランザクション数別に表示され、費用分類によって生成される予測に問題がある可能性がある領域をハイライトできます。 たとえば、あるカテゴリで予測されるトランザクションの量は少なくても、そのカテゴリの費用合計の著しい割合をそれらのトランザクションが表す場合、詳細な調査が必要になります。
分類パフォーマンス・チャートを使用すると、チャート内の任意のリージョンの実際のトランザクションにドリルダウンできるため、この処理が容易になります。 たとえば、このチャート内の特定のカテゴリの「費用金額合計」内の「予測が当初と異なります」バーをクリックすると、その支出金額に含まれるトランザクションのみをリストするようにフィルタされたバッチ詳細ページにリダイレクトされます。
- 分類スプレッド: このセクションのメトリックでは、いくつのカテゴリに予測支出が含まれるかを理解できます。 これは、タクソノミの関連性を判断したり、ナレッジ・ベースの重大な問題に気付くのに役立ちます。 たとえば、予測された支出を受け取っていない多数のカテゴリについて、トレーニング・セット・データを設定できます。
分類プロセスの前後のトランザクションの分類を比較して、カテゴリごとのトランザクション金額またはトランザクション数に関して、このスプレッドの内訳を確認できます。 大きな差異がある場合は、介入およびレビューが必要になる場合があります。 カテゴリ別トランザクション・チャートと同様に、これらのチャートを使用してバッチ詳細にドリルダウンし、必要に応じて変更できます。
- プラスのインフルエンサ: 分析ダッシュボードのこのセクションには、分類またはカテゴリ予測に大きな意味を持ち、プラスの影響を与える、トレーニング・データの語句が表示されます。 プラスのキーワードをレビューして、既存のキーワードを絞り込むか、類似の用語を追加して、トレーニング・データに対して改善を加えることができるかどうかを評価します。 これらの変更は、トレーニング・データが適切であり、結果がプラスのインフルエンサによる影響を受けることを確実にするのに役立ちます。
- マイナスのインフルエンサ: このセクションは、分類またはカテゴリ予測に影響を与えない、またはマイナスの影響を与えるトレーニング・データ内の単語を示しています。 マイナスのキーワードを確認し、トレーニング・データから削除して分類結果を改善します。 トレーニング除外にこれらのマイナスのキーワードを追加して、トレーニング・セットの分類結果を改善できます。 トレーニング・セットの単語を除外する方法の詳細は、トレーニング除外を参照してください。
トランザクション詳細の表示
バッチ詳細ページで、トランザクションIDをクリックしてトランザクション詳細を表示します。 トランザクション詳細ページでは、予測カテゴリ・コード、手動カテゴリ・コード、トランザクション・タイプ、金額などのトランザクション摘要を表示できます。 キーワード分析で予測カテゴリおよびキーワードのリストを表示できます。
分類結果のレビューおよび改善
分類は、データ・セットの分類中に作成されたデータのバッチで実行されます。 「バッチ要約」ページに表示されるトレンド詳細は、連続したバッチ処理で結果が良好になっているか悪化しているかを理解するために役立ちます。 また、主要な処理メトリックも提供され、分類に要した平均時間が強調表示され、最新で使用頻度が最も高いナレッジ・ベースとタクソノミが識別され、使用頻度が最も高いナレッジ・ベースが最後に改善されたときにフラグが示されます。
すべてのバッチについて、バッチ詳細にドリルダウンして、個々のトランザクションをすべてレビューでき、このとき、任意の支出レコードの予測カテゴリに手動で変更を入力するオプションがあります。 高、中および低分類ステータスを使用してバッチ詳細をフィルタすると、レビュー内のアクティビティの優先度付けに役立ちます。
分類ステータスは、予測カテゴリの各レベルの信頼度を分類管理に入力された分類しきい値パーセントと比較して決定されます。
バッチの詳細ページまたはダウンロードしたバッチ・ファイルを使用して、カテゴリ予測を修正できます。 バッチの詳細ページで、「手動カテゴリ名」列のドロップダウン・リストから支出レコードのカテゴリ名を選択し、「保存」をクリックします。 バッチ・ダウンロードを使用して一括手動分類を実行するには、次のステップに従います。
- バッチの詳細ページで、「ダウンロード」処理をクリックし、バッチ・ファイルを保存します。
- スプレッドシートで必要な変更をレビューし、「手動カテゴリ名」列にカテゴリ名を追加します。
適用されたルール列には、カテゴリ予測の改善に使用された分類ルールの名前が表示されます。 これらのルールは、カテゴリ予測に影響を与えたり、一部の属性の値を変更した可能性があります。 この情報を使用して、ルールが予測にどのように影響したかを判断し、ルールの改訂または新規ルールの追加を選択できます。
- 変更を行っていない他のすべてのトランザクションを削除します。ヒント: 「手動カテゴリ名」列の空白のエントリをフィルタで除外し、これらの行を削除します。
- 「アップロード」処理を使用して、バッチ・ファイルをアップロードします。
個々の費用レコードの分類予測を評価して修正を行うときに、バッチ結果に対する全体的な改善をリアルタイムで表示できます。
バッチの管理
バッチで次の処理を実行することもできます。
- 承認 - カテゴリ分類の改善を完了すると、バッチを承認できます。 「パフォーマンス」ページでバッチが使用可能になります。
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リセット - 同じタクソノミを使用してバッチを再分類するには、バッチをリセットします
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手動訂正を使用したデータ・セットの作成 - この処理を実行して、手動訂正を使用してフィードバックを取り込み、作成されたトレーニング・データ・セットを使用してナレッジ・ベースを改善します。 このデータ・セットには、手動で分類されたすべてのトランザクションが、更新されたカテゴリ予測とともに含まれます。
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削除 - 必要に応じて削除して、作成されたバッチの数を管理します。
トラブルシューティング
この項を使用して、次の問題をトラブルシューティングします。データ・セットをインポートするには、次のステップに従います。
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FBDIテンプレートで説明されているデータの準備手順に確実に従います。 アップロード・ファイルの日付書式はYYYY/MM/DDである必要があります。
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トレーニング・セットのアップロード中に、アップロード・ファイルのデータ・セット名を変更します。
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トレーニング・データ・セット・ファイルのデータ摘要からカンマ(,)を削除します(カンマはアップロード・プロセスに干渉するためです)。
タクソノミを更新するには、次のステップに従います。
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最新のカテゴリをダウンロードします。
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関連するタクソノミでカテゴリを削除します。
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更新ファイルをアップロードします
手動訂正データ・セットは、承認バッチからのみ作成できます。
「パフォーマンス」ページには、承認済バッチのデータのみが表示されます。