スプレッドシートによる要件の追加方法
スプレッドシートを使用すると、ネゴシエーション要件のオフラインでの開発を簡単かつ効率的に進めることができます。 スプレッドシート・インポートは、多数の要件や複雑な基準が含まれた要件が存在するネゴシエーションを扱う場合に非常に役立ちます。
スプレッドシートは、オンラインで表示して入力することも、ダウンロードしてオフラインで入力することもできます。 そのため、複数の参加者が容易に入力およびレビューでき、スプレッドシートを長期にわたって入力することも可能です。
使用可能な特定の値(「はい」や「いいえ」など)が設定されたフィールドの場合、フィールドをクリックするとフィールドの末尾に下矢印が表示されます。 下矢印をクリックすると、フィールドの値が表示されます。 ダイアログ・ウィンドウで、適切な値を選択できます。
要件スプレッドシートは、特定のネゴシエーションに関連付けられません。 値が含まれているスプレッドシートをダウンロードして保存し、後で別のネゴシエーションにアップロードできます。
次の表では、スプレッドシートの各フィールドについて説明し、必須フィールドとオプション・フィールドを区別しています。
要件スプレッドシートの追加方法
スプレッドシートをオンラインで開くには、「要件の追加」のオープンダイアログ・ウィンドウのオプションで「オープン」を選択します。 スプレッドシートが開いて、値を入力できるようになります。 要件情報の定義が終了したら、ローカルに保存できます。
「要件の追加」スプレッドシートでは、Excel 2007以降を使用します。 すべての要件の定義に必要なフィールドはExcelマクロによって生成されるため、スプレッドシートのすべての機能を利用するには、マクロを有効にする必要があります。 マクロを有効にするには、使用するバージョンのExcelのヘルプを参照してください。
マクロを有効にしてスプレッドシート・ファイルを開くと、「Oracle Sourcing」という新しいタブが表示されます。 このタブに用意されている操作を使用して、新しい要件と要件セクションを簡単に作成できます。 具体的には、次のことができます。
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セクションを追加できます。
新しいセクション名を定義するか、既存のセクション名を選択して追加するか、Oracle Supplier Qualificationに定義されている既存の資格領域を使用してその要件が含まれたセクションを作成できます。 資格領域を使用する場合、その資格領域の質問が要件として追加されます。
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要件を追加できます。
まったく新しい要件を定義することも、Oracle Supplier Qualificationの既存の質問を使用して要件を作成することもできます。
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受理可能な値を追加できます。
選択方式の要件、または自動的にスコアリングされる数値/日付/日時の要件に対して、受理可能な値を定義できます。
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余白に表示されるグループを使用して、スプレッドシートの各セクションを縮小または展開できます。これにより、複数の要件セクション間や要件間をさらに簡単にナビゲートできます。
スプレッドシートの操作方法
スプレッドシートを開くと、追加のタブ「Oracle Sourcing」が表示されます。 このタブをクリックすると、3つのセクションが表示されます。
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「追加」セクション
「追加」セクションに表示されるオプションを使用すると、新しい要件セクション、要件、または要件の受理可能な値を追加できます。
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「編集」セクション
「編集」セクションに表示されるオプションを使用すると、標準の編集タスクを実行できます。
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「インポート」セクション
「アップロード・ファイルの生成」オプションを使用し、スプレッドシートの情報を使用して.zipファイルを作成します。
新しい要件セクションを追加するには、既存のセクションの行を強調表示します。 これにより、「追加」セクションのオプションが使用可能になります。 「セクションの追加」オプションをクリックします。 新しい一連の入力フィールドがスプレッドシートに生成され、これらのフィールドを使用して新しいセクションを定義できるようになります。
新しい要件を追加するには、新しい要件を含めるセクション内の行を強調表示します。 「要件の追加」オプションをクリックします。 新しい一連の入力フィールドが生成され、これらのフィールドを使用して新しい要件を定義できるようになります。
要件の受理可能な値を新たに追加するには、その要件のいずれかの行を強調表示します。 「受理可能な値の追加」オプションをクリックします。 要件の受理可能な値領域に新しい行が追加されます。 選択する要件タイプとスコアリング方法に応じて、スプレッドシートに一連の5つの行が自動的に生成され、受理可能な値を入力できるようになります。
スプレッドシートに値を入力したら、ローカルに保存します。 新しい要件情報をアップロードする準備ができたら、「アップロード・ファイルの生成」オプションをクリックします。 入力したスプレッドシートを保存したのと同じフォルダに.zipファイルが作成されます。 要件をネゴシエーションにアップロードするには、「ネゴシエーションの編集: 要件」ページにナビゲートします。 「処理」メニューで、 オプションを選択します。スプレッドシートを保存し、かつ生成された.zipファイルが保存された場所を参照します。 .zipファイルを選択して「OK」をクリックします。
「要件のインポート」ウィンドウでは、既存の要件に新しい要件を追加するのか、既存の要件を新しい要件で上書きするのかを選択できます。
要件セクションの列
次の表は、「要件の追加」スプレッドシートの要件セクションで使用される列を示しています。
列名 |
説明 |
コメント/値 |
---|---|---|
数値 |
この列は、このスプレッドシートを使用して既存の要件をエクスポートする場合に表示されます。 この数値で、要件セクションを特定します。 |
該当なし |
セクション (必須) |
次の要件が含まれているセクションの名前。 「セクション」列の最大長は240文字です。 |
「セクションの追加」をクリックした場合、このフィールドは自由形式のテキスト・フィールドです。 「事前定義済セクションの追加」をクリックした場合、このフィールドには、選択に使用する事前定義済セクションのリストが表示されます。 「事前定義済資格領域の追加」をクリックした場合、「セクション」列ではなく「資格領域」列が表示されます。 |
評価ステージ (必須) |
この要件を評価する、2ステージ見積依頼のステージ(技術または商業)。 |
2ステージ見積依頼では、要件は技術要件セクションまたは商業要件セクションのいずれかにグループ化されます。 すべての技術要件を評価してスコアリングするまで、商業要件をロック解除してアクセスすることはできません。 |
加重 |
加重値は、他の要件セクションに対するこの要件セクションの重要度を示します。 |
すべてのセクションで、スコアリングされたすべての要件の加重の合計が100になる必要があります (加重対象の要件をオンラインで追加することを前提とし、加重を100にせずにこのスプレッドシートをアップロードできます。 ただし、ネゴシエーションを検証または公開するには、加重を100にする必要があります)。 ネゴシエーションの加重が使用可能でない場合、「加重」列はスプレッドシートに表示されません。 かわりに、「最高スコア」列が表示されて、そのセクション内のすべての要件の最大スコア合計が表示されます。 |
要件の列
次の表は、「要件の追加」スプレッドシートの列の定義に使用される列を示しています。
列名 |
説明 |
コメント/値 |
---|---|---|
数値 |
この列は、このスプレッドシートを使用して既存の要件をエクスポートする場合に表示されます。 この数値で、要件セクションを特定します。 |
該当なし |
要件 (必須) 質問 |
要件の名前。 |
この列の最大長は80文字です。 「事前定義済質問の追加」をクリックした場合、この列の名前は「質問」になります。 改訂がある質問に基づく既存の要件をエクスポートする場合、改訂番号はカッコで囲まれて表示されます。 たとえば、「Applicable certifications (改訂2)」と表示されます。 |
要件テキスト (必須) |
要件のテキスト。 |
該当なし |
レベル (必須) |
この要件を適用するレベル。 |
サプライヤ/サプライヤ・サイト |
応答 (必須) |
応答の動作。 |
使用可能な値は、次のとおりです。
|
要件タイプ (必須) |
サプライヤが入力できる応答のタイプを制御します。 |
使用可能な値は、次のとおりです。
いずれかの選択方式オプションを使用する場合は、要件の受理可能な値も定義する必要があります (後述の説明を参照)。 |
値タイプ (必須) |
要件の応答に許容するデータ型。 |
使用可能な値タイプは、要件タイプによって異なります。
|
サプライヤからの添付 (必須) |
サプライヤがこの要件に対する応答に添付を追加できるかどうか。 |
使用可能な値は、次のとおりです。
|
サプライヤからのコメントを許可 (オプション) |
応答にサプライヤがコメントを追加できるようにするかどうか。 |
はい/いいえ |
添付が存在します(既存の要件をエクスポートする場合のみ) |
はい/いいえ |
既存の要件をエクスポートした場合、「添付が存在します」列が表示され、その要件に添付があるかどうかが示されます。 |
ヒント (オプション) |
期待される応答に関する追加のガイダンス。 |
「ヒント」列の最大長は1000文字です。 |
ターゲット |
ターゲット応答。 |
最大4000文字(非マルチバイト言語の場合)。 マルチバイト言語の長さはこれよりも短くなります。 |
ターゲットの表示 (オプション) |
ターゲット値をサプライヤに表示するかどうかを指定します。 |
はい/いいえ |
スコアリング (必須) |
要件応答のスコアリング方法。 |
使用可能な値は、次のとおりです。
|
加重(加重が使用可能な場合) (オプション) |
当該要件の重要度を他の定義済要件との相対値として指定します。 値は0と100の間の数値である必要があります。 |
スコアリングされたすべてのセクションで、スコアリングされたすべての要件の合計が100になる必要があります。 |
最高スコア (必須) |
当該要件に指定可能な最大スコアを示す数値。 |
正の整数にする必要があります。 スプレッドシートで最高スコアを指定しなかった場合、ネゴシエーションに指定されているデフォルトの最大値が使用され(デフォルト値がある場合)、インポート時に要件に対してその値がデフォルトで設定されます。 |
ノックアウト・スコア (オプション) |
サプライヤが落札者候補のショートリストに残るために最低限獲得する必要があるスコア。 |
ネゴシエーションがクローズされ、要件のスコアリングが(自動または手動で)実行された後、ノックアウト・スコアを適用すると、スコアがこの要件のノックアウト・スコア以上にならないすべてのサプライヤがショートリストから自動的に除外されます。 ノックアウト・スコアは正の整数にする必要があります。 |
受理可能な値の列
次の表は、「要件の追加」スプレッドシートの受理可能な値セクションで使用される列を示しています。
列名 |
説明 |
コメント/値 |
---|---|---|
数値 |
この列は、このスプレッドシートを使用して既存の要件をエクスポートする場合に表示されます。 この数値で、受理可能な値を特定します。 |
該当なし |
受理可能な値 (必須) |
サプライヤが選択する、受理可能な値。 値の最大長は1000文字です。 |
同じ要件に複数の受理可能な値を定義できます。 |
受理可能な値: 自/受理可能な値: 至 |
許可される値が含まれる数値範囲。 |
受理可能な値の範囲には、数値、日付、日時の各値タイプが使用されます。 |
ターゲット (オプション) |
この値がターゲット値であることを示します。 |
はい/いいえ |
サプライヤからの添付 (必須) |
サプライヤが値に添付を追加できるかどうかを指定します。 |
使用可能な値は、次のとおりです。
|
スコア (必須) |
この受理可能な値のスコア。 |
該当なし |