ネゴシエーション要件応答のスコアリング
ネゴシエーション要件が手動スコアリング方法で作成されている場合は、そのネゴシエーション要件に対するサプライヤの応答をスコアリングできます。 要件は、アプリケーションで自動的にスコアリングする(またはスコアリングを要求しない)こともできます。
要件をスコアリングすると、サプライヤ応答に数値が割り当てられます(手動または自動)。 スコアの値は、要件に割り当てられている加重に応じて変化します。 落札決定を行うときは、加重スコアを使用して応答を比較できます。 要件をスコアリングする前に、ネゴシエーションをクローズしておく必要があります。
カテゴリ・マネージャが要件を作成する場合は、サプライヤに対して追加情報を要求するために必要な要件を定義します。 要件は質問の形式で、サプライヤ担当者がネゴシエーションへの応答を作成する過程で回答します。 ネゴシエーションがカテゴリ・マネージャによってクローズされると、応答評価者はサプライヤ応答を表示して、要件へのサプライヤ応答ごとに数値スコアを割り当てることで、サプライヤ応答を評価できます。 カテゴリ・マネージャは次に、応答価格とともに要件評点を使用して、品目またはサービスをソーシングする最適なサプライヤを決定できます。
ネゴシエーションでチーム・スコアリングをサポートしている場合、ネゴシエーション作成者はコラボレーション・チームからスコアリング・チームに1人以上のメンバーを割り当てることができます。 作成者は、スコアリング・チームを1つ以上の要件セクションに割り当てます。
ネゴシエーションがクローズされて、スコアリングがオープンされると、スコアリング・チーム・メンバーは、スコアリング・チームに割り当てられたセクションの要件へのサプライヤ応答を表示してスコアリングできます。 スコアリング・チーム・メンバーがスコアを入力して、スコアリング・フェーズがクローズされると、その要件の最終スコアが計算されます。
サプライヤ応答のスコアを計算する場合、次の3つの方法があります。
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「自動」スコアリング - 応答のスコアがアプリケーションによって計算されます。 ネゴシエーションを定義するときに、予想される応答値を指定して、予想される値ごとにスコア値を割り当てる必要があります。
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「手動」スコアリング - ネゴシエーションを定義するときに、スコア値を定義しません。 この方法では、自分(および任意のスコアリング・チーム・メンバー)がサプライヤ応答を表示して、自分自身でスコアを入力します。 アプリケーションでは入力されたスコアを使用して、応答の加重スコアが計算されます。
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なし - スコアリング方法が「なし」の場合、スコアはアプリケーションによって計算されず、誰からも割り当てられません。
バイヤーがネゴシエーションを定義するときに、スコアリングで要件が使用可能な場合は、その要件にデフォルトの最大スコア値を使用することも、新しいスコア値を定義することもできます。 要件のスコアリング方法として「なし」を選択した場合は、スコアリングが実行されないため、最大スコア値は設定されません。
ネゴシエーションがクローズされると、評価者(1人の評価者またはスコアリング・チーム・メンバー)が各サプライヤ応答を表示して、要件への応答にスコアを割り当てます。 スコア値(手動入力または自動生成)が最大スコアで除算され、その結果に要件の加重が乗算されます。 加重スコアは応答レベルまでロールアップされます。つまり、加重スコアは、各要件、各要件セクションおよびサプライヤ応答全体に対して計算されます。
要件のスコアリング方法が「自動」の場合、ネゴシエーション作成者は、要件の予想される応答値ごとにスコアを定義します。 アプリケーションでは、ネゴシエーション作成者がネゴシエーションに定義したスコアおよび加重を使用して、加重スコアが導出されます。
「応答のスコア」ページでスコアリング・スプレッドシートをダウンロードして、スコアをオフラインで入力できます。 前提条件としてADF DIが必要ですが、これはWindowsでのみ使用可能です。 「スコアリングの管理」ページで「応答のスコア」ボタンをクリックして、スコアリング・チーム・メンバーのかわりにスコアをオフラインで入力することもできます。 選択したユーザーの「応答のスコア」ページで、選択したユーザーのスコアリング・スプレッドシートをダウンロードできます。
要件を定義する際に、サプライヤに要件応答のコメントを提供できます。 これらのコメントは、評価およびスコアリングに役立つ追加の洞察を提供できます。 スコアリング・スプレッドシートでサプライヤ・コメントを表示できるようになりました。
スコアリングは、(スプレッドシートの使用に加えて)アプリケーションからも別のチーム・メンバーにかわって実行できます。
たとえば、要件のスコアリング方法が自動であるとします。 要件は1つの応答選択肢を受け入れます。 この要件には、最大スコア20、加重10、および次の3つの受理可能な応答が指定されています。
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20
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15
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10
サプライヤが15を選択すると、加重スコアは(15 / 20) * 10 = 7.5という計算式で決定されます
要件によってサプライヤが複数の応答選択を行うことが許可されている場合は、スコアの計算方法が異なります。
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応答スコアは、サプライヤが選択した値のスコアの合計です。
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最大スコアは、可能なすべての選択のスコアの合計です。
要件によって複数選択が許可されており、最大スコア30、加重10、および次の3つの受理可能な応答が指定されているとします。
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USD (定義済スコア5)
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EUR (定義済スコア15)
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CAD (定義済スコア10)
サプライヤがEURとCADを選択した場合、加重スコアは8.33と計算されます(四捨五入)
((15 + 10) / (5 + 15 + 10) ) * 10 = 8.33
要件のスコアリング方法が「手動」の場合、ネゴシエーション作成者はスコア値を定義しません。 自分(またはスコアリング・チームの他のメンバー)がサプライヤ応答を表示して、スコアをアプリケーションに直接入力します。 アプリケーションでは次に、入力されたスコアおよび要件の加重を使用して、加重スコアが導出されます。
ネゴシエーションでチーム・スコアリングが許可されている場合、ネゴシエーション作成者はスコアリング・チームを作成して、このチームにメンバーを割り当てます。 また、作成者は、1つ以上の要件セクションをスコアリングするためにスコアリング・チームを割り当てます。 ネゴシエーションがクローズされて、カテゴリ・マネージャがスコアリング・フェーズをオープンすると、各チーム・メンバーはサプライヤ応答を表示して、スコアを入力します。 スコアリングが完了すると、カテゴリ・マネージャはスコアリング・フェーズをクローズし、アプリケーションではその応答のコンポジット全体の平均スコアが計算されます。
チーム・スコアリングでは、要件に対する同じサプライヤ応答に複数のスコアが入力されるため、アプリケーションではスコアリング・チーム・メンバーによって入力されたスコアを累計してスコアを計算し、スコアを入力したチーム・メンバーの数で合計を除算して平均スコアが導出されます(チーム・メンバーがスコアを入力しなかった可能性があります。 アプリケーションでは、最終加重スコアを計算する前は、各チーム・メンバーのスコアは必要ありません)。 スコアリングがクローズされると、スコア記録者によって送信されたスコアを使用して計算されます。
たとえば、次の要件があるとします。
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要件テキスト: 従業員は何人いますか。
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要件の加重: 30 (最大要件スコアは10です)
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最大要件スコアは10です。
要件に使用できる回答は次のとおりです。
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0 - 500
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501 - 1000
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1000+
この要件への応答をスコアリングするために割り当てられたスコアリング・チーム・メンバーは、次のとおりです。
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Vijay Patel
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Susan Lin
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Steve Wolf
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Clare Furey
すべてのサプライヤが応答して、ネゴシエーションがクローズされると、カテゴリ・マネージャはスコアリングをオープンし、チーム・メンバーがサプライヤ応答を表示してスコアリングします。 スコアリング・チーム・メンバーがスコアを入力すると、カテゴリ・マネージャはスコアリングをクローズします。 この時点で、この要件のスコア情報は次のようになります。
この表は、この例の従業員およびスコア値を示しています。
名前 |
スコア |
---|---|
Vijay Patel |
8 |
Susan Lin |
6 |
Steve Wolf |
NA (Steve Wolfはスコアを送信しませんでした) |
Clare Furey |
5 |
これらのスコアに基づいて、最終スコアは次のように18.99と計算されます。
(((8 + 6 + 5) / 3) /10) * 30 = 18.99