スプレッドシートによるネゴシエーションへの応答
スプレッドシート・データをエクスポートした後、Microsoft Excel(バージョン2003以降)で開くことができます。 Excelでは、選択した形式書式に基づいて表示が自動的に書式設定されます。 スプレッドシートは複数のワークシートで構成されます。
セクションでは各ワークシートに含まれる情報について説明し、それぞれのセクションの表では、そのワークシートに含まれる各スプレッドシートについて説明します。
スプレッドシートは、ネゴシエーションの内容に応じて、複数のワークシートで構成される場合があります。 表の指示に従ってスプレッドシートを完了します。 スプレッドシートの完了後、データをアプリケーションにインポートして戻すことができます。
スプレッドシートを介して応答する場合、ネゴシエーションへの応答時にゼロ価格を入力できるため、保証期間中の製品に対して無償または無償のサービスで品目を提供できます。
この表は、「応答」スプレッドシートのセクションを示しています。
応答ワークシートのセクション |
内容 |
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「共通」セクション |
このセクションには、ネゴシエーションに関する一般情報が記載されています。 このセクションには情報を入力しません。 |
「一般」セクション |
このセクションには、ネゴシエーション要件への応答およびその他の一般情報(カテゴリ・マネージャへのノートなど)を入力できます。 |
「明細」ワークシート |
カテゴリ・マネージャが要求している応答情報を入力するには、このワークシートを使用します。 |
「要件スコアリング」ワークシート |
カテゴリ・マネージャが要件スコアリング情報を提供している場合は、このワークシートに表示されます。 このワークシートに応答を入力する必要はありません。 |
「属性スコアリング」ワークシート |
カテゴリ・マネージャが明細品目の属性スコアリング情報を提供している場合は、このワークシートに表示されます。 このワークシートに応答を入力する必要はありません。 |
スプレッドシート処理の使用方法
このファイルには、XMLスプレッドシートを使用して応答を作成し、ネゴシエーションにインポートするための手順が記載されています。 サプライヤは、スプレッドシートを使用することでネゴシエーションにオフラインで簡単に応答できます。 スプレッドシート・インポートは、多数の要件または明細を扱っているか、多数の属性または価格階層を持つ複雑な明細を扱っている場合など、対象となるネゴシエーションの規模が大きい場合に非常に役立ちます。 スプレッドシート処理では、スプレッドシートにデータをオフラインで入力し、データを1回の操作でインポートできるため、応答プロセスの時間を効果的に短縮できます。
「共通」セクション
この表は、スプレッドシートの「共通」セクションのフィールドを示しています。
フィールドのタイトル |
意味 |
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ネゴシエーション・タイトル |
カテゴリ・マネージャが定義したネゴシエーションのタイトル。共通領域の表に表示されます。 |
ネゴシエーション |
ネゴシエーションのタイプ(オークション、見積依頼、情報依頼など)およびアプリケーションによって割り当てられた番号。 |
クローズ日 |
ネゴシエーションがクローズされ、応答が受け付けられなくなる日時。 カテゴリ・マネージャは、必要に応じて、ネゴシエーションを延長したり、早期にクローズすることもできます。 |
ネゴシエーション通貨 |
カテゴリ・マネージャがネゴシエーションに対して定義した通貨。 |
応答通貨 |
複数通貨のネゴシエーションにおいて応答開始時に選択した通貨。 |
価格精度 |
応答通貨に適用される価格精度。 |
換算レート |
複数通貨のネゴシエーションにおける換算レート。 |
会社 |
バイヤー会社の名前。 |
バイヤー |
バイヤーの名前。 |
電話 |
カテゴリ・マネージャの電話番号。 |
Eメール |
カテゴリ・マネージャのEメール・アドレス。 |
サプライヤ |
アプリケーションに登録されているサプライヤ会社名。 |
サプライヤ・サイト |
サプライヤ会社のサイト |
要件セクション
要件セクションには、カテゴリ・マネージャが回答を求めている質問が含まれています。 カテゴリ・マネージャは、これらの回答に基づいて応答を評価します。 要件セクションがある場合は、セクション名にグループ化されます。 2ステージ見積依頼では、1つ以上のセクションに技術というラベルが付けられ、1つ以上のセクションに商業というラベルが付けられています。 要件のスコアリングが実行され、カテゴリ・マネージャがスコアリング情報の提供を決定した場合は、「スコアリング基準の表示」リンクをクリックしてその情報を参照できます。
ネゴシエーションに多くの要件が含まれている場合、下矢印をクリックすると表示を制御できます。 番号別の要件のソートなど、特定の要件を表示するためのオプションがいくつかあります。
会社が多数のネゴシエーション明細および要件を使用して複雑なネゴシエーションを実施する場合、サプライヤはこれらのネゴシエーションに効率的に応答する必要があります。これは、要件および明細の完全応答テンプレートを使用していると困難な場合があります。 サプライヤ入札者は、要件のみで構成されるリッチ形式のスプレッドシートを使用して、要件に個別に応答できます。 カテゴリ・マネージャには、応答を収集するために2つの個別のファイルをサプライヤに送信するオプションがあります。 1つは明細専用、もう1つは要件用です。
このスプレッドシートを使用して高明細ボリューム・ネゴシエーションの要件に応答するには、「スプレッドシートのエクスポート」ダイアログ・ボックスで、「要件のみ」を選択してこのテンプレートを使用します。
この表は、スプレッドシートの「要件」セクションのフィールドを示しています。
フィールドのタイトル |
意味 |
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スコアリング基準の表示 |
「要件スコアリング」ワークシートへのリンク。 このリンクは、カテゴリ・マネージャが要件のスコアリングを要求し、スコアリング関連の情報を提供している場合にのみ表示されます。 |
グレーのバー |
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「応答値」フィールド |
応答をここに入力します。
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コメント |
テキスト・ボックスにコメントを入力できます。 |
「明細」ワークシート
「明細」ワークシートには、当該ネゴシエーションに対して定義されている明細情報が表示されます。 一部のフィールドは、ネゴシエーション結果が購買オーダーと購買契約のどちらであるかによって表示されるかどうかが決まります。 表では、ネゴシエーション結果に関係なく、考えられるすべての列について説明しています。
ネゴシエーションに多くの明細が含まれている場合、選択リストを使用して表示を制御できます。 明細番号別の明細のソートなど、特定の明細を表示するためのオプションがいくつかあります。
この表は、「明細」ワークシートのフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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自動代理下げ幅額または自動代理下げ幅率 |
自動代理ネゴシエーションで後続の入札を送信する前に、アプリケーションが引き下げる必要のある応答価格の下げ幅額または下げ幅率を入力します。 自動代理入札は、オークション結果にのみ使用できます。 |
応答金額 |
スプレッドシートに応答を入力すると、自動的に計算されます。 |
明細 |
カテゴリ・マネージャが入力する明細番号および摘要。 |
品目 |
カテゴリ・マネージャが購買を希望している品目の一意の数値インジケータ。 |
改訂 |
カテゴリ・マネージャが購買を希望している品目のバージョン。 |
ランク |
競合応答の中での当該応答のランク。 |
開始価格 |
1つの品目ユニットまたはネゴシエーション中サービスの開始応答価格。 応答価格を応答開始価格よりも高くすることはできません。 |
単位 |
カテゴリ・マネージャが品目の購買を計画している単位。 |
ネゴシエーション数量 |
バイヤーが購買を希望しているユニット数。 |
見積数量 |
契約期間全体における購買見積数量。 |
見積合計金額 |
契約期間全体でバイヤーが定額明細品目に対して支払う見積合計金額。 |
ターゲット最小リリース金額 |
カテゴリ・マネージャが包括購買契約の当該明細に対して希望している最小リリース金額。 |
応答価格 |
品目またはサービスの1ユニット当たりの提示価格。 数値のみを使用してください。 通貨記号は省略します。 入札を希望するすべての明細に対して必須です。 入札を希望しない明細については、入札関連のすべての列を空白のままにすることができます。 ただし、オークションですべての明細への入札が要求されている場合はこのかぎりではありません。 当該明細に原価ファクタが含まれている場合は、このフィールドに値を入力する必要はありません。 かわりに、「原価ファクタ」表に明細価格を入力します。 明細価格および原価ファクタの応答に基づいて、応答価格が自動的に計算されます。 |
自動代理最小値 |
当該明細に対して自動代理入札を行う際の希望最低価格を入力します。 自動代理入札の仕組みの詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
応答数量 |
品目の購買予定ユニット数。 入札を希望するすべての明細に対して必須です。 このネゴシエーションで許可されているのが全数量のみの場合、このフィールドには数量値が表示され、更新が禁止されています。 選択した明細に対してのみ入札する場合、入札しない明細については、入札関連のすべての列を空白のままにすることができます。 これは、選択した明細への見積が許可されている見積依頼にのみ適用されます。 明細で一部の数量の入札が許可されていない場合、このフィールドには応答数量値が表示され、更新が禁止されています。 |
約束搬送日 |
カテゴリ・マネージャの事業所に品目またはサービスを確実に搬送できる日付。 |
応答最小リリース金額 |
当該契約明細に対して提示する最小リリース金額。 |
バイヤーへのノート |
当該ネゴシエーション明細に関するバイヤー向け追加情報。 |
要求搬送日 |
カテゴリ・マネージャが購買を希望する品目またはサービスがカテゴリ・マネージャの事業所で必要になる日付。 |
ターゲット価格 |
購買対象となる品目またはサービスの1ユニット当たりのターゲット入札価格。 |
カテゴリ名 |
当該明細が属している上位のファミリまたはカテゴリの名前。 |
事業所 |
品目またはサービスが搬送される住所。 |
サプライヤへのノート |
カテゴリ・マネージャが伝えたい情報。 |
「原価ファクタ」表
「原価ファクタ」セクションには、当該明細に対してカテゴリ・マネージャが定義した原価ファクタ情報が表示されます。 この表の先頭行は「明細価格」です。 原価ファクタを使用する場合は、「応答価格」フィールドではなく、ここにユニット当たりの価格を入力します。
この表は、「原価ファクタ」表のフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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原価ファクタ |
カテゴリ・マネージャが定義した原価ファクタの名前。 |
価格設定基準 |
特定の原価ファクタの計算方法。 定額、ユニット当たりの金額または明細価格率(%)を使用します。 |
ターゲット値 |
カテゴリ・マネージャが当該原価ファクタに対して希望している金額。 |
応答値 |
原価ファクタへの応答。 |
応答価格 |
ユニット当たりの価格に変換される応答値。 |
「価格分岐」表および「価格階層」表
価格分岐は、購買契約結果のネゴシエーションでのみ使用できます。 表に空の行が存在する場合は、カテゴリ・マネージャによって価格分岐がオプションとして定義されています。 この場合、空の行に独自の価格分岐を入力することも、既存の価格分岐を変更することもできます。
カテゴリ・マネージャは、ネゴシエーションで価格分岐または数量ベースの価格階層を要求できます。 サプライヤは、これらの階層の価格を入力して応答する必要があります。 提案された階層を変更、置換または削除するオプションがあります。
サプライヤがスプレッドシート・インポートを使用すると、以前にオンラインで追加された階層が、スプレッドシートの価格分岐または価格階層で置換されます。 サプライヤは、スプレッドシートを使用して応答するときに、カテゴリ・マネージャが提示した価格分岐を削除または変更できます。
この表は、「価格分岐」表のフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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タイプ |
累計または非累計。 非累計の価格分岐では、当該ネゴシエーションの数量のみが価格分岐の対象となります。 累計の価格分岐では、品目数量の累計が契約期間全体を通して保持され、以降のネゴシエーションでこれまでに累積された数量値を利用できます。 |
事業所 |
当該分岐が適用されるカテゴリ・マネージャのサイト住所。 |
数量 |
購買数量 |
開始日 |
当該分岐の開始日。 |
終了日 |
当該分岐の終了日。 |
ターゲット価格 |
カテゴリ・マネージャが希望している価格。 価格分岐がオプションの場合にのみ表示されます。 |
価格基準 |
応答値として実際の価格を入力するか、明細価格割引率を入力するかのいずれか。 |
応答価格 |
提示する価格または明細価格割引率 |
数量ベースの価格階層は、あらゆる結果のネゴシエーションに使用できます。 これらは、購買契約の価格分岐と同様に機能します。 空の行に独自の価格階層を入力するか、カテゴリ・マネージャが定義した価格階層を変更します。
この表は、「価格階層」表のフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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最小数量 |
当該価格で提供可能な最小ユニット数。 |
最大数量 |
当該価格で提供可能な最大ユニット数。 |
価格 |
当該数量範囲を購買した場合の1ユニット当たりの提示価格。 |
「属性」表
「属性」表には、明細の属性に関する情報が表示されます。 応答値フィールドに応答を入力します。
この表は、「属性」表のフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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スコアリング基準の表示 |
属性スコアリングワークシートへのリンク。 複数属性加重スコアリング・オークションの場合、カテゴリ・マネージャが定義したスコアリング情報を調べる必要があります。 このリンクは、カテゴリ・マネージャが少なくとも1つの属性に対してスコアリング情報を定義し、その情報をサプライヤに公開している場合にのみ表示されます。 |
属性 |
属性グループの名前および属性テキストが表示されます。 |
ターゲット値 |
カテゴリ・マネージャが属性に対して入力したターゲット値。 |
応答値 |
属性への応答。 カテゴリ・マネージャによってこのフィールに受理可能な値が定義されている場合は、選択リストが含まれています。 |
加重スコア |
このフィールドは、「応答値」フィールドに値を入力すると自動的に計算されます。 このフィールドは、カテゴリ・マネージャがスコアリング基準を定義し、その情報をサプライヤに公開している場合にのみ表示されます。 |
加重スコア合計 |
「応答値」フィールドに値を入力すると自動的に計算されます。 「加重スコア合計」は、すべての「加重スコア」フィールドの合計です。 カテゴリ・マネージャがスコアリング基準を定義し、その情報をサプライヤに公開している場合にのみ表示されます。 |
「要件スコアリング」ワークシート
「要件スコアリング」ワークシートは、カテゴリ・マネージャがスコアリング基準を定義し、その情報をサプライヤに公開している場合にのみ表示されます。 「要件スコアリング」ワークシートを参照して、カテゴリ・マネージャがネゴシエーション要件への応答をどのように評価するかを確認できます。
この表は、「要件スコアリング」ワークシートのフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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要件 |
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受理可能な値 |
カテゴリ・マネージャが定義した要件の受理可能な応答値。 テキストの要件の場合、これは値リストです。 数値、日付および日時の要件の場合、これは一連の数値、日付、または1つ以上の数値範囲です(範囲は重複できません)。 |
スコア |
自動スコアリングを使用する場合、カテゴリ・マネージャがその値に割り当てた数値スコア。 |
加重または最大スコア |
加重が使用可能な場合は、他の要件と比較したときのその要件の重要度を示すためにカテゴリ・マネージャが定義した数値がこのフィールドに表示されます。 加重が使用可能でない場合は、カテゴリ・マネージャが定義した要件の最高スコアが表示されます。 |
「属性スコアリング」ワークシート
「属性スコアリング」ワークシートは、少なくとも1つの明細属性にスコアリング情報が定義されていて、カテゴリ・マネージャがそのスコアリング情報をサプライヤに公開することを決定した場合にのみ表示されます。 カテゴリ・マネージャがスコアリング情報を入力した属性を持つ明細ごとに、それぞれ1つの表が存在します。 また、明細に表がある場合は、その明細のすべての属性のエントリが表示されます。 これらの属性は、特定の属性に対してスコアリング情報が定義されていない場合にも表示されます。 「属性スコアリング」ワークシートを参照して、カテゴリ・マネージャが明細属性への応答をどのように評価するかを確認できます。
この表は、「属性スコアリング」ワークシートのフィールドを示しています。
フィールド名 |
意味 |
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属性 |
属性の名前。 |
受理可能な応答値 |
カテゴリ・マネージャが定義した属性の受理可能な入札値。 テキストの属性の場合、選択リストが表示されます。 数値および日付タイプの属性の場合、一連の数値または1つ以上の数値範囲が表示されます(範囲は重複できません)。 |
スコア |
受理可能な入札値のそれぞれについて、カテゴリ・マネージャによってその数値に割り当てられた数値スコア。 |
加重 |
明細の各属性に対してカテゴリ・マネージャによって割り当てられた数値。明細における属性間の相対的な重要度を示します。 |