サプライヤ・プロファイル監査履歴の設定とレポート
サプライヤ監査履歴を使用すると、内部監査制御、ガバナンスおよび外部規制コンプライアンス(SOXなど)に対応するためにサプライヤ・プロファイル情報に加えられた変更を追跡し、そのレポートを生成できます。 詳細な変更履歴では、サプライヤの変更をリアルタイムで追跡できます。
次のサプライヤ情報に関連する属性について監査トラッキングを設定できます。
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プロファイル詳細(名前、カナ名、D-U-N-S番号など)
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サプライヤ住所
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サプライヤ事業分類
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サプライヤの製品およびサービス
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サプライヤ税務登録
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税分類
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税金レポート・コード
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サプライヤ・サイト
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サプライヤ・サイト割当
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サプライヤ契約
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サプライヤ支払方法
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サプライヤ支払属性
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サプライヤ銀行口座
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サプライヤ住所担当
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サプライヤ住所税分類
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サプライヤ住所税務登録
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サプライヤ住所税金レポート・コード
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サプライヤ・サイト第三者支払関係
構成後は、サプライヤ・プロファイルへの変更が追跡され、オンラインでレビューできます。 サプライヤ・プロファイルへの変更には、購買組織内およびサプライヤからのエンド・ユーザーによる更新と、アプリケーションによって適用された変更(サプライヤのインポート、承認済サプライヤ登録要求、承認済変更要求など)が含まれます。
サプライヤの監査設定の構成
監査設定ページは、「アプリケーション管理者」のジョブ・ロールを持つユーザーが使用できます。 設定ページでは、監査トラッキングを有効にするオブジェクトとその属性を選択できます。 監査設定を構成するには、次のステップに従います。
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「設定および保守」作業領域で、「監査ポリシーの管理」タスクに移動します。
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「Oracle Fusion Applications」リージョンで、「監査レベル」を「監査」に変更します。
顧客サイトで実装されたすべてのアプリケーションで監査履歴が使用可能になりました。
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ビジネス・オブジェクト属性の構成をクリックします。
「ビジネス・オブジェクト属性の構成」ページで、監査履歴追跡を有効にする必要がある、各オブジェクト内の特定のビジネス・オブジェクトおよび属性を選択できます。
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「ビジネス・オブジェクト属性の構成」ページの「製品」で、「サプライヤ・モデル」を選択します。
監査に使用可能なサプライヤ・オブジェクトが表示されます。
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親: サプライヤ(サプライヤ名、カナ名、D-U-N-S番号、付加フレックスフィールド、所得税詳細を含む識別子情報など、すべてのプロファイル・レベル属性が含まれます)。
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子: サプライヤ・ビジネス分類、サプライヤの製品およびサービス、サプライヤ住所、サプライヤ担当、サプライヤ・サイト、サプライヤ・サイト割当、サプライヤ税分類、サプライヤ住所税分類、サプライヤ税務登録、サプライヤ住所税務登録、サプライヤ税金レポート・コード、サプライヤ住所税金レポート・コードなど。
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最初に、監査トラッキングを有効にする必要があるオブジェクトを決定する必要があります。 特定の要件に基づいて、リストされたすべてのオブジェクトをチェックするトップ・ノード「トップ・ノードの監査」をオンにするか、個々のオブジェクトを選択できます。
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オブジェクトを選択した後、属性を選択して、選択したオブジェクトの監査トラッキングを有効にするには、「監査済属性」リージョンで、「アクション」メニューの「作成」をクリックします。 属性の監査追跡が不要になった場合は、以前に割り当てられた属性を削除することもできます。 属性を追加または削除するには、「作成」をクリックする必要があります。
ノート:オブジェクトの各行をダブルクリックして、「監査済属性」セクションの下に表示します。 次に、「監査属性」セクションから、 をクリックして、選択したオブジェクトの特定の属性を選択または変更します。
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「監査属性の選択と追加」ダイアログ・ボックスで、監査する特定の属性を選択して「OK」をクリックします。 パフォーマンスを最適化するには、使用する属性のみを選択します。
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監査する属性を選択した後、「保存してクローズ」をクリックします。
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「監査ポリシーの管理」ページで、「保存してクローズ」をクリックします。
実装に関する考慮事項
監査履歴について考慮する情報は次のとおりです
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監査設定ページでは、監査トラッキングが有効になっているすべてのアプリケーションにアクセスできます。 設定ページでの変更は、慎重に行ってください。 設定の変更は複数のアプリケーションにわたってユーザーに影響を与える可能性があります。
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オブジェクトまたは属性の監査トラッキングを無効にしたり削除した場合、その変更はそれ以降に適用され、遡及的には適用されません。 その変更以前の監査履歴は引き続きレポートに使用可能です。
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設定を構成する前に、変更履歴レポートの要件を考慮することをお薦めします。監査トラッキング用にオブジェクトの選択(またはオブジェクト内の属性の選択)のみを有効にする必要があるか、使用可能なすべてのオブジェクトおよび属性を有効にする必要があるかを判断することが重要です。
サプライヤ監査履歴のレポート
「監査レポート」ページでは、監査を有効にしたビジネス・オブジェクトの監査履歴を検索および表示できます。 このページは、内部監査者ジョブ・ロールを持つユーザーのみが使用できます。 監査レポートにアクセスするには、 に移動します。このページから、監査トラッキングが使用可能になっているすべてのサプライヤ・オブジェクトおよび属性の変更履歴をレビューできます。
次の様々な検索基準を使用して、サプライヤ変更履歴を表示します。
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日付: サプライヤ変更履歴を表示する特定の日付または日付範囲を選択します。
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ユーザー: 特定のユーザーによる変更を追跡します。
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イベント・タイプ: 挿入、更新または削除などの特定のタイプの変更、またはそのような組合せのみに結果を制限します。
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ビジネス・オブジェクト・タイプ: サプライヤの親値を使用して、親と子の両方のサプライヤ・オブジェクトにわたる変更履歴を表示します。 特定の子オブジェクトの変更を表示する必要がある場合は、目的の子オブジェクトを選択して結果を制限します。
変更履歴には、次の詳細が表示されます。
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変更が行われた日
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変更を行ったユーザー
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変更の種類(追加、削除または更新)
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変更内容
サプライヤ、サプライヤ住所、サプライヤ事業分類などのビジネス・オブジェクトの詳細です。
特定の属性に関する変更の表示
「監査レポート」ページの「検索結果」で、次のいずれかのタスクを実行します。
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特定のユーザーの偽装がある場合は、「ユーザー関連詳細の表示」を選択して偽装を表示します。
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「属性詳細の表示」を選択して、変更された属性の元の値および新しい値を表示します。
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「追加のオブジェクト識別子列を表示」を選択して、ビジネス・オブジェクトの追加のコンテキスト詳細を表示します。たとえば、少数民族所有事業分類に対する変更の場合、それが属する特定の副分類です。
使用上の考慮事項
使用上の考慮事項は次のとおりです。
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結果はオンラインで取得されるため、検索期間が1か月を超えるとシステムのパフォーマンスに影響する場合があります。
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レポートにはすべての子オブジェクトに対する変更も含まれるため、親ビジネス・オブジェクト・サプライヤを使用してレポートを実行することをお薦めします。 特定の期間について、ある子オブジェクトのみに対する変更を追跡する必要がある場合は、検索でそのオブジェクトを使用できます。
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オブジェクトおよび属性の監査履歴が使用不可になっている場合でも、使用可能になっていた期間の履歴が取得されます。
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個人識別可能情報(PII)属性が監査に対して有効になっている場合、変更履歴結果には、ユーザーにPII権限がある場合にのみPII属性の変更が表示されます。
監査関連のRESTサービスの詳細は、Oracle Applications Cloudドキュメントの共通機能のためのREST APIのタスク監査レポートの取得を参照してください。
サプライヤ銀行情報の監査方法
サプライヤ銀行口座は、次のレベルで監査できます。
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サプライヤ
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サプライヤ住所
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サプライヤ・サイト
マスキングが有効な場合、セキュリティの機密性のために、「銀行口座番号」および「IBAN」属性の監査履歴結果にマスクされた値のみが表示されます。 設定タスクのシステム・セキュリティ・オプションの管理は、これらの属性のマスキング設定を制御します。
銀行口座エンティティの監査に使用できる属性のリストは、次のとおりです。
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国
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支店
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銀行名
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口座番号
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通貨
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IBAN
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検証桁
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口座種別
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口座サフィクス
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国際支払の許可
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口座名
次の銀行口座子エンティティは、サプライヤ監査トラッキングに使用できません。
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口座所有者
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経過勘定
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添付