統合メソッド

Oracle Fusion Cloud Procurementをアップストリームまたはダウンストリームのサード・パーティ・システムと統合するには、様々なシステムまたはコンポーネントをまとまりのある全体に組み合せるための包括的なフレームワークに従う必要があります。

次に示すのは、統合ステップの例です。

1. 要件分析

統合に関連するシステムを文書化します。
ビジネス目的で統合に必要なデータを識別します。
インテグレーション・タイプ(インバウンド、アウトバウンドまたはプロセス)の定義
データ処理(リアルタイム、ほぼリアルタイム、バッチ)の特定
関連するトランザクション・データ量(低、中または高)を識別します。
データ暗号化など、その他の非機能要件を識別します。

2. 設計および開発

統合に必要なデータに基づいて、Oracle Cloud Procurementで使用可能なビジネス・オブジェクトを分析します。
各データ・エンティティの信頼できるソースを特定します。
- 必要な場合を除き、データを両方向に移動しないでください。
- 常に、最初に特定された信頼できるソースにデータを作成し、それを他のシステムに接続します。
ジャーニを始める前に、Oracle Market Placeで利用可能な事前構築済の統合を評価してください。
使用可能なビジネス・オブジェクトについては、次に基づいて最適な統合オプションを特定します:
- データ・シェイプと頻度。
- ボリューム(webサービスとファイル・インポートの使用を識別します)。
- パフォーマンスに関する考慮事項。
- エンド・ツー・エンドの自動化サポート。
- 各オプションのベスト・プラクティスと制約。
設定要件の理解:
- 関連する認証メカニズム(基本認証、OAuth、SAMLなど)を識別します。
- 統合ユーザーに必要なロールを識別します。各ビジネス・オブジェクトに対してCRUD操作を実行するには、その前に特定のロールが必要です。
- 外部ソースからのサーバーおよびネットワーク・レベルの構成変更(ネットワーク・ポートのオープンや許可リストなど)。
カスタム・マッピング、変換、または必要な参照を識別します。ソース、統合レイヤー(Oracle Integration Cloud [OIC]など)またはターゲットで、変換またはカスタム・マッピングを実行する場所を識別します。
失敗のためのデザイン。適切なエラー処理とリカバリを実行します。 Oracle Cloud調達メンテナンス・ウィンドウに注意してください。
設計仕様に従って統合ソリューションを開発します。これには、コーディング、既存のツールの構成、またはその両方が含まれます。

ノート:

特に大量のフローでは、統合レイヤーからOracle Fusionへの認証にJSON Webトークン(JWT)を使用することをお薦めします。

Oracle Identity Cloud Service (またはアイデンティティ・ドメイン)しきい値を超える同時リクエストにより、リクエストはHTTP-429エラーで拒否されます。異なる層のしきい値の詳細は、「Oracle Identity Cloud Serviceの管理」ガイドおよび「Oracle Cloud Infrastructureドキュメント」の「APIレート制限」セクションを参照してください。

3. 検証と検証

検証チェックリストを作成します。
データがクリーンであることを確認します。
前提条件が設定されていることを確認します。
テスト・データを使用して移行前にテストを実行し、すべてのユースケースをカバーします。
統合システムが指定されたすべての要件を満たしていることを確認するための厳格なテストを実施します。
各エラーとその解決ステップを文書化します。
Oracle Fusion SaaSがメンテナンスのために停止している場合など、エッジ・ケースを確認する際、エラーの正常な処理が行われていることを確認します。
四半期ごとの更新では、テスト・ポッドが新しいリリースに移行されたら、必ず検証リストを確認し、すべてのテスト・ケースを実行してください。

4. 本番移行とモニタリング

本番環境への移行を準備します。これには、デプロイメント・プランの完了、本番環境の設定、データ移行の計画(必要な場合)が含まれます。
OICを使用する場合は、統合がテスト・インスタンスからエクスポートされ、本番にデプロイされていることを確認します。サードパーティ統合プラットフォームの場合は、同じことを確認してください。
本番環境のテスト環境で実行されたすべての設定をレプリケートします。
負荷全体を本番に送信する前に、単一のトランザクションに対して煙テストを実行します。
停止が発生した場合にトランザクションを回復するための戦略を策定します。各供給中止シナリオのモック・ドリルを実行します。
統合を継続的に監視し、そのヘルスを確認します。エラーが発生した場合に通知を送信します。毎日失敗する統合数のレポートを生成し、標準からの逸脱を探します。