変換作業オーダーの概要
完成した組立品は、コンポーネントの取外しや追加によって、異なる組立品に変換することができます。 この処理をサポートするために、Oracle Manufacturingは次の機能を備えています。
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変換作業オーダーは、変換作業定義を指定してもしなくても作成できます。
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変換作業オーダーには、「変換元品目」を指定できます。
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作業オーダー工程品目にはマイナス数量を指定できます。 プラス数量の連番とマイナス数量の連番のように、2つの品目連番で同じ品目を指定することができます。
資材トランザクションでは、マイナス数量を持つ品目を処理するために、資材マイナス出庫トランザクションがサポートされています。 さらに、マイナス数量を持つアドホック品目を資材トランザクションで処理することができます。 シリアル追跡された再加工作業オーダーについては、再加工した組立品の系図をレビューすることができます。

変換作業オーダー・プロセス・フローのビジネス・フロー図は、在庫内の組立品を、製造現場で別の組立品に変換して、完成品として在庫に戻す方法を示しています。 変換された組立品の例としては、オリジナルの組立品のアップグレード・バージョンまたはダウングレード・バージョンが考えられます。
変換作業オーダーはManufacturingで作成され、変換される組立品がOracle Fusion Cloud Inventoryから作業オーダーに対して出庫されて、製造現場で工程が実行されます。 1つ以上のコンポーネントが組立品から取り外され、それらが新しいコンポーネントに置き換えられることもあります。 これらの組立品は、コンポーネントを変更することによって別の品目に変換されます。 たとえば、32GB RAMを取り外して128GB RAMに付け替えることによって、その組立品は上位バージョンにアップグレードされます。 その後に、変換した組立品を完成品目として在庫に戻します。
FBDI (.xlsm)テンプレートを使用して(インポート標準作業オーダーおよび非標準作業オーダーと同様)、変換作業オーダーをインポートできます。 変換作業オーダーの追加シートは、組立品目、資材ロット、および資材シリアルを示すために使われます。
現在、変換作業オーダーはショップ型製造作業メソッドでのみ使用可能です。