割当セット階層によるバックログ管理で使用されるソース・ルールの決定方法

割当セットでのソーシング割当の作成時に選択したソーシング割当レベルによって、その割当セットのソース階層が策定されます。バックログ・プランニング・プロセスでは、ソース階層を使用して、特定の品目のソースを検索するために従うソース・ルールまたは物流構成表を決定します。階層に適用可能な最も具体的なソース・ルールまたは物流構成表が常に使用されます。

ノート:

計画プロセスでサプライ・チェーン検索を実行する場合、プロファイル・オプション「デフォルトOrder Promising割当セット」プロファイル・オプションによって、適用される割当セットが指定されます。計画プロセスでは、ソース階層を使用して、指定した割当セット内のルールまたは構成表から従うソース・ルールまたは物流構成表が決定されます。

ソース階層に影響する設定

ソース階層でのソース・ルールまたは物流構成表の位置は、次の2つの要素によって決まります。

割当セットにソース・ルールまたは物流構成表を割り当てた割当レベル。
グローバル・ソース・ルール、ローカル・ソース・ルール、物流構成表、ソース組織のいずれかである、ルールまたは物流構成表のタイプ。ソース組織は、ソース・ルールまたは物流構成表のかわりに、一連の品目属性値によってソースが決まるときに使用されるタイプです。

ヒント:

割当セット内のソーシング階層の機能を理解して使用すると、ソーシング関係の設計および管理が容易になります。

たとえば、工場が最初に特定の品目カテゴリ(留具品目カテゴリなど)に属するすべての品目をSupplier Aから受け入れる場合、Supplier Aから購買するソース・ルールを、カテゴリ割当レベルで留具品目カテゴリに割り当てることができます。

その後、異なるサプライヤ(Supplier Bなど)から特定の留具をソーシングすることを決定した場合、特定の留具の品目レベルで、Supplier Bから購買するという異なるソース・ルールを割り当てることができます。詳細なものからより一般的なものへと階層化されており、特定の留具はSupplier Bからソーシングされることが決まり、その他のすべての留具は引き続きSupplier Aからソーシングされます。

使用されるルールがソース階層によって決定される仕組み

ソース階層は、詳細なものからより一般的なものへと順に表示される表で、表の各行は割当レベルとルール・タイプの組合せになっています。最初の行(ソース・ルールが品目と顧客および顧客サイトの割当レベルで割り当てられた行)が、最も具体的な行です。最後の行(グローバル・ソース・ルールがグローバルの割当レベルで割り当てられた行)が、最も一般的な行です。ソース階層を使用して、次の4つの基準値の特定の組合せに対応するソースを見つけるために使用するソース・ルール、物流構成表または一連の品目属性値を特定します。

割当セット
日付
組織
品目

ソーシング割当の有効日が日付基準と一致する割当セット内のソース・ルールおよび物流構成表については、ソース階層の特定の行に各ルールまたは物流構成表が関連付けられます。ソーシング割当の属性値(品目値など)によって、特定の基準セットに該当するルール、物流構成表および一連の品目属性が決定されます。複数のルール、物流構成表または品目属性が該当することがあります。したがって、複数の行が該当することがあります。階層内の最上位の行に関連付けられたルール、物流構成表または一連の品目属性は、ソースの決定に使用されるルール、物流構成表または一連の品目属性になります。

「割当セットの管理」ページで、「ソース階層の表示」ボタンをクリックして、ソース階層の行を含む表を表示できます。

この表にはソース階層がリストで表示されます。最も具体的で、最も細かい行が、最初の行です。最も具体的でなく、最も細かくない行が、最後の行です。

割当レベル	ソース・ルール・タイプ
品目と組織	ソース・ルール
品目と組織	ソース組織
カテゴリと組織	ソース・ルール
品目	物流構成表
品目	ソース・ルール
カテゴリ	物流構成表
カテゴリ	ソース・ルール
組織	ソース・ルール
組織	ソース組織
グローバル	物流構成表
グローバル	ソース・ルール

ヒント:

ソーシング階層を表示して検索を開始して、「この日付でこの品目はどこで取得されますか?」と尋ねることができます期待した結果とは異なる結果が返された理由を分析する必要がある場合は、ソース階層を表示および検索して、基準のセットに使用するソース・ルールを決定できます。