予測消込
予測消込は、予測需要を販売オーダーの需要で置き換えるプロセスです。 販売オーダーを発行するたびに、実際の需要を作成します。 実際の需要がある場合、需要が水増しされないように、予測需要を販売オーダーの数量分減らす必要があります。 予測消費プロセスでは、販売オーダー(実際の需要)が、配分および端数処理後に総予測から差し引かれ、正味予測になります。 「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「予測配賦および消込」サブタブで、予測消込パラメータを構成します。
「消費カレンダ」および「消費バケット・タイプ」オプションを使用して、予測消費に使用するカレンダおよびバケット・タイプを指定します。 4-4-5やグレゴリオ暦など、選択したカレンダのタイプに応じて、予測消込に使用するタイム・バケットを指定できます。
「予測バケット別の消込」チェック・ボックスを選択すると、単一の予測バケット内で消費が発生します。 たとえば、「予測タイム・レベル」が週に設定されている場合、販売オーダーはその週の総予測から差し引かれます。
「予測バケット別の消込」チェック・ボックスを選択せず、「バックワード消費バケット」および「フォワード消費バケット」オプションの値を指定した場合、予測消費は影響されます。 これらの選択肢により、バックワード消費バケットとフォワード消費バケットで構成される時間の予測消費ウィンドウが作成されます。 予測を使用する場合、これらの選択によって、プランニングが前後のタイム・バケットから販売オーダーをネッティングするかどうかが決まります。
たとえば、バックワード日数5とフォワード日数5を指定し、予測消費が日次バケットにあるとします。 消費検索では、最初に予測日から5営業日後ろに移動し、予測数量が減算されるまで、予測数量からオープン販売オーダー数量を差し引きます。 予測数量が残っている場合、消費は予測バケットから5営業日前に移動し、予測数量からオープン販売オーダー数量を差し引きます。
次のオプションを定義して、プランに追加の予測消込パラメータを指定できます。
- 需要タイム・フェンス内の予測の消込
- 需要区分のない予測を消し込むための時間枠
- 予測バケット内での消込優先
- 消費詳細期限日数
需要タイム・フェンス内の予測の消込
このオプションを有効にすると、需要タイム・フェンス管理を適用する前に予測の消込が行われます。 需要タイム・フェンス内の予測エントリは消込に使用されますが、需要としては使用されません。 消込後、需要タイム・フェンス内の予測エントリは削除されます。
このオプションを無効にすると、予測の消込の前に需要タイム・フェンス管理が実装されます。 需要タイム・フェンス内の予測エントリは需要明細として削除され、消込には使用されません。
需要区分のない予測を消し込むための時間枠
このオプションを使用して、一部の予測に需要区分があり、他の予測に需要区分がない場合に予測エントリの消込に使用する順序について予測消込プロセスに指示できます。
ドロップダウン・リストから「各バケット内」を選択した場合、予測消込プロセスではまず、販売オーダーの消込バケット内の予測エントリが消し込まれます。 最初に、需要区分が一致するエントリが消し込まれ、その後、需要区分がないエントリが消し込まれます。 次に、バックワードおよびフォワード消費バケット内の予測エントリが消し込まれます。 バケットごとに、一致する需要区分が最初に使用され、その後、非需要区分が使用されます。
ドロップダウン・リストから「需要区分に固有の予測の消込後」を選択した場合、予測消込プロセスでは、最初に、販売オーダーの消込バケット内の予測エントリのうち、需要区分が一致するもののみが消し込まれます。 その後、需要区分が一致するバックワード消費バケットおよびフォワード消費バケット内の予測エントリのみが使用されます。 販売オーダーの残数量がある場合は、需要区分がない予測エントリについて、このプロセスが繰り返されます。 最初に、販売オーダーの消費バケット内でプロセスが実行され、その後、バックワードおよびフォワード消費バケット内でプロセスが実行されます。
予測バケット内での消込優先
最初にバックワード消費バケットを使用し、次にフォワード消費バケットを使用して、販売オーダーが予測と同じタイム・バケット内にある場合に、予測を均等に分散して消し込むかどうかを指定する場合に選択します。
このオプションを有効にすると、プランニング・プロセスでは予測バケット内の予測が消しになります。 このオプションは、予測分散に対して「予測の均等分散」を選択し、「予測バケット別の消込」チェック・ボックスの選択を解除すると有効になります。
消費詳細期限日数
供給プランの予測消費詳細レコードの書込みに使用するプランニング・プロセスの値を入力します。 入力した値は、プランニング・プロセスで販売オーダーまたは転送オーダー需要の消費詳細が書き込まれるプラン開始日から先送りする日数です。
「供給および需要」または「資材プラン」表からアクセスする「予測消費」表で特定の予測を消費した販売オーダーまたは転送オーダー需要を表示します。
「消費詳細期限日数」パラメータに関する追加情報は、次のとおりです。
- 入力する数値は、0以上にする必要があります。 値がNULLまたはゼロの場合、プランニング・プロセスでは消費詳細が計算されません。
- 数値は、プラン範囲(日数)以下である必要があります。
- 入力した番号は、締日を取得して適格な販売オーダーを識別するためにプラン開始日に追加されます。 プランニング・プロセスでは、対応する予測消費詳細が予測消費表に書き込まれます。
締切日は、プランに関連付けられた供給プランニング・カレンダに基づいて計算されます。 プランニング・プロセスでは、期限が締切日以前の販売オーダーまたは転送オーダー需要の予測消費詳細が書き込まれます。
ノート: プランのスナップショットである期限超過販売オーダーおよび予測に基づいて、プラン開始日より前に予測消費が開始されると、プランニング・プロセスでは、最初の消費バケットから予測消費詳細が消去されます。