外部システムへのリンクの構造
このトピックでは、Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningモジュールの表またはグラフから外部システムへのリンクの構造について説明します。 このトピックでは、そのようなリンクの例も示します。
外部システムへのリンクは、次の部分で構成されます:
- ベースURL: アプリケーション統合の作成ページの「完全なURL」フィールドに、リンクのこの部分を指定します。 このリンクにはホスト情報を含める必要があり、ポートの詳細を含めることもできます。 この部分は、「外部システムへのリンクの作成」ダイアログ・ボックスの「ベースURL」フィールドに表示されますが、変更はできません。
たとえば、ベースURLはhttps://...oracle.comのようになります。
- ページまたはレポート・パス: リンクのこの部分は、「外部システムへのリンクの作成」ダイアログ・ボックスの「ページ・パス」フィールドに指定します。 このパスはベースURLに追加され、作成するリンク先の外部システムのページまたはレポートの詳細が含まれています。
ページ・パスとともに、自分のOracle Supply Chain Planningプランの名前またはIDを渡して、Oracle Transactional Business Intelligence (OTBI)、Oracle Analytics CloudまたはOracle Analytics Publisherに表示されるリンク済、事前定義済またはユーザー定義の分析またはレポートの情報を制限することもできます。
プラン・コンテキストのないレポート・パスの例は次のようになります: analytics/saw.dll?Dashboard&PortalPath=%2Fshared%2FCustom%2FSCP%2FSalesOrders_Booking_Rpt%2FSO_Bookings_Rpt4&Page=page%201&Action=Navigate。ここで、SO_Bookings_Rpt4はレポートの名前です。
プラン・コンテキストのあるレポート・パスの例は次のようになります: /analytics/saw.dll?Dashboard&PortalPath=%2Fshared%2FCustom%2FSCP%2FPL_OTBI_report2%2FDM_Plan_Details&Page=page%201&Action=Navigate&col3=%22Plan%22.%22Plan%20Name%22&val3=#PlanName#
プラン・コンテキストを指定する必要があるのは、外部システムのページまたはレポートにプラン・コンテキスト用のフィルタがあり、プラン別に情報をレビューする必要がある場合のみです。 たとえば、外部Webページへのリンクにはプラン・コンテキストは必要ありません。
- リンク・パラメータ: リンクのこの部分は、「リンクの管理」ダイアログ・ボックスの「外部システムへ」タブの「リンク・パラメータ」セクションに指定します。 リンク・パラメータには、表またはグラフのディメンション、レベルおよびレベル・メンバーに関する詳細が含まれます。 この情報はベースURLとページまたはレポート・パスの組合せに追加されて、表またはグラフのデータのコンテキストで外部システム・オブジェクトが開きます。
たとえば、リンク・パラメータは次のようになります: "Distributed Order Orchestration - Fulfillment Lines Real Time"."Order Header Detail"."Ordered Date"&op1=bet&val1=timestamp '#StartDate# 00:00:00' timestamp '#EndDate# 23:59:00'
リンクがエンコードされた後、表またはグラフからアクセスして、コンテキスト・パラメータのランタイム値が渡されると、リンク・パラメータは次のようになります: &col1=%22Distributed%20Order%20Orchestration%20-%20Fulfillment%20Lines%20Real%20Time%22.%22Order%20Header%20Detail%22.%22Ordered%20Date%22&op1=bet&val1=%22timestamp%20%272022-06-01%2000%3A00%3A00%27%22+%22timestamp%20%272022-06-30%2000%3A00%3A00%27%22
結果として得られる連結済リンクにより、表またはグラフ内で選択したデータのコンテキストで外部システム・オブジェクトが開きます。
OTBIまたはAnalytics Cloudのレポートまたは分析へのリンクの例
表またはグラフからOTBIまたはAnalytics Cloudのレポートまたは分析へのリンクを作成する際には、次の要件を満たす必要があります:
- 「リンクの管理」ダイアログ・ボックスの「外部システムへ」タブの「パラメータ」フィールドに、col<number>形式で名前を入力します。 たとえば、col1、col2、col3などのパラメータ名を指定できます。
- 「外部システムへ」タブの「値」フィールドには、トークンの渡し先のサブジェクト領域および列の名前を入力し、この情報を引用符で囲みます。
次に、val<number> =<token name>の形式でトークンを入力します。 トークン名は二重引用符で囲まないでください。
必要に応じて演算子を含めます。演算子の前にはop<number>形式の記述が必要です(例: op2=bet)。
この例では、リンクがエンコードされる前のリンク・パラメータを示します:
col1="Submitted Date (Booked Date) - UTC"."Submitted Date"&val1=timestamp '#MemberName# 00:00:00'
col2="Fulfillment Line Details"."Demand Class Meaning"&val2=#MemberName#
col3="Product"."Product Number"&val3=#MemberName#
col4="Planning Date 1"."Period Start Date"&op4=bet&val4=#StartDate# #EndDate#
Analytics Publisherレポートへのリンクの例
表またはグラフからAnalytics Publisherのレポートまたは分析へのリンクを作成する際には、次の要件を満たす必要があります:
- 「リンクの管理」ダイアログ・ボックスの「外部システムへ」タブの「パラメータ」フィールドに、Analytics Publisherのアクセス・パラメータを入力します。
アクセス・パラメータの例を次に示します:
- _paramsp_itemname
- _paramsp_fromdate
- _paramsp_todate
- _paramsp_customer
- 「外部システムへ」タブの「値」フィールドに、トークン名を入力します。
Analytics Publisherのアクセス・パラメータを、外部システムへのリンクで使用可能なトークン名と一致させます。
この例では、リンクがエンコードされる前のリンク・パラメータを示します:
_paramsp_itemname=#MemberName#
_paramsp_fromdate=#StartDate#
_paramsp_todate=#EndDate#
_paramsp_customer=#MemberName#
リンクがエンコードされると、リンク・パラメータは次のようになります: &_paramsp_itemname=<member name from selection context>&_paramsp_fromdate=<start date from selection context>&_paramsp_todate=<end date from selection context>&_paramsp_customer=<member name from selection context>