エレメント入力パラメータの概要
エレメントの入力パラメータにより、エレメントの各エントリで使用可能なエントリ値が定義されます。 各入力パラメータには、金額や日付などの単位があります。
入力パラメータには検証および条件を含めて、個人に割り当てられたエレメント・エントリのデータ入力を制御できます。 たとえば、支給項目エレメントには勤務時間の入力パラメータがあり、これは必須で、単位は数です。
エレメントを作成すると、国拡張機能およびエレメント分類に応じて、一部の入力パラメータが自動的に作成されます。 必要に応じて、任意のエレメントに対して追加の入力パラメータを作成できます。
エレメントの作成後に給与プロセスが実行された場合は、エレメントに入力パラメータを追加できません。 この動作は、給与計算にこのエレメントが含まれていたかどうかに関係なく有効です。 入力値を追加するには、エレメント作成日より後に実行されたすべてのプロセスをロールバックします。
入力パラメータのオプション
作成した入力パラメータごとに、次の属性を変更できます。
フィールド値 |
操作 |
---|---|
表示順序 |
数値を入力して、エレメント・エントリの入力値の表示順序を制御します。 |
特別な目的 |
入力パラメータの使用方法を選択します。 たとえば、パーセント値、レートまたは第三者受取人詳細を保持することを指定できます。 この値は、保持されている情報のタイプに基づいて入力パラメータを処理する場合に役立ちます。 |
単位 |
数値や文字など、入力値が保持できる値のタイプを示す値を選択します。 |
表示 |
エレメント・エントリに入力パラメータを表示する場合に選択します。 |
ユーザー入力の許可 |
エレメント・エントリに値を入力する場合に選択します。 |
必須 |
エレメント・エントリの入力パラメータを必須入力値にする場合に選択します。 「必須」を選択した場合は、「表示」および「ユーザー入力の許可」も選択する必要があります。 |
データベース・アイテムの作成 |
FormulaまたはHCM抽出でこれらの値を使用可能にする場合に選択します。 |
レートFormula |
レート計算Formula (ユーザー定義表から値を返す場合など)を選択します。 このオプションは、エレメント方法およびコントリビュータ・タイプが「金額」であるレート定義に関連付けられたエレメントのプライマリ入力パラメータにのみ適用されます。 Formulaを選択する場合は、「ユーザー入力の許可」を選択しないでください。 |
デフォルト |
必要に応じて、エレメント・エントリでこの入力値のデフォルト値として表示される値を入力します。 |
実行時にデフォルトを適用 |
エレメント・エントリの作成時ではなく、給与プロセスの実行時にデフォルト値を適用する場合に選択します。 このように選択すると、給与計算実行の日の最新の値を必ず使用できます。 エレメント・エントリでデフォルト値を手動で上書きできます。 |
最小 |
必要に応じて最小値を入力します。 |
最大 |
必要に応じて最大値を入力します。 |
検証Formula |
必要に応じて、エレメント・エントリに入力された入力値を検証するFormulaを入力します。 |
検証ソース |
他の入力パラメータ・オプションとともに使用して、参照やFormulaなどの有効な検証方法を選択します。 |
参照タイプ |
参照タイプを指定して、入力値の値リストを提供します。 このオプションは、「文字」タイプの入力パラメータにのみ使用できます。 |
警告またはエラー |
入力パラメータを検証したり、最小値または最大値を入力する場合に使用します。 これは、エントリが検証条件に失敗した場合、または指定した最小値または最大値を満たさない場合に、警告またはエラーのいずれを表示するかを指定します。 |
参照 |
バランス・コンテキストを実行結果に関連付ける場合に使用します。 たとえば、管轄区域などのコンテキストをエレメントに関連付けることができます。 管轄区域の入力パラメータを作成し、「参照」フィールドで管轄区域のコンテキストを選択します。 その後、バランスを更新するときに、入力パラメータの実行結果値がコンテキスト値として機能します。 参照を選択した場合は、参照タイプおよび検証ソース値が自動的に参照コンテキストに設定される必要があります。 自動的に移入される検証ソース値には、最初に「参照」フィールドを指定する必要があります。 |
値セット |
値セットを指定して、入力値の動的値リストを提供します。 このオプションは、「文字」タイプの入力パラメータにのみ使用できます。 |
エレメントの処理後は、単位などの特定の入力パラメータ属性を更新できません。 この制限により、以前の結果を無効にする属性の変更はできません。
この表は、入力値に指定された単位(UOM)に応じて、使用可能な書式の例を示しています。
単位 |
サンプル入力値 |
アプリケーションでの表示 |
---|---|---|
文字 |
C |
完了 |
整数 |
12345 |
12,345 |
数値 |
12345.6789 0.123456789 |
12,345.6789 0.123456789 |
日 |
123 0.123 |
123 0.123 |
金額 |
12345 -12345.67 |
12345.00 <12345.67> |
十進書式の時間、小数点以下1桁 |
12345 |
12345.0 |
十進書式の時間、小数点以下2桁 |
12345 |
12345.00 |
十進書式の時間、小数点以下3桁 |
12345 |
12345.000 |
数値で表された時間 |
12345 |
12345 |
数値で表された時間および分 |
12345 |
12345:00 |
数値で表された時間、分および秒 |
12345 |
12345:00:00 |
日付 |
2016-06-21 |
21-Jun-2016 |
時間 |
13:05 |
1:05 PM |
表示値は、ビュー・オブジェクトの意味属性から導出できます。 たとえば、文字単位の値としてCを入力すると、Completeとして表示されます。 表示書式への変換は、プロファイル・オプション値およびロケールに基づきます。