その他のFormula関数
メッセージング・データを操作したり、ユーザー定義表から値を取得するために使用できるFormula関数を次に示します。
ESS_LOG_WRITE
ESS_LOG_WRITE(log_message)
ログ・メッセージをエンタープライズ・スケジューラ・ログ・ファイルに出力します。
ESS_LOG_WRITE関数の使用を検討する場合は、「Formulaパフォーマンスの向上」の「Formulaロギング」の項を参照してください。 この関数は、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、慎重に使用してください。
GET_LOOKUP_MEANING
GET_LOOKUP_MEANING(lookup_type, lookup_code [, default_meaning])
参照タイプおよびコードの参照の意味を返します。 参照タイプとコードの組合せが有効でない場合に値を返すために、デフォルトの意味を指定できます。 参照タイプとコードの組合せが無効で、デフォルトの意味が指定されていない場合は、エラーが発生します。
GET_MESG、GET_FND_MESG
GET_MESG(appname, msgname [, token1, value1] [, token2, value2] [, token3, value3] [, token4, value4] [, token5, value5] )
GET_FND_MESG(appname, msgname [, token1, value1] [, token2, value2] [, token3, value3] [, token4, value4] [, token5, value5] )
指定されたアプリケーション・メッセージをappname
、msgname
および最大5件のメッセージ・トークンと値のペアを使用して拡張し、その結果を返します。
GET_RATE
GET_RATE(from_currency, to_currency, rate_type[,default_rate])
指定した換算日およびレート・タイプでの2通貨間のレートを返します。 戻り型はNUMBERです。
コンテキスト: EFFECTIVE_DATE (テキスト)は換算日です。
パラメータ:
-
FROM_CURRENCY (テキスト): たとえば、USDです。
-
TO_CURRENCY (テキスト): たとえば、GBPです。
-
RATE_TYPE (テキスト): 通貨換算レートのソースで、ユーザー定義やスポット、社内、固定などのタイプがあります。
ノート:仕訳では、レート・タイプが「ユーザー」でないかぎり、選択した換算レート・タイプと通貨に基づいて、General Ledgerによって換算レートが自動的に提供されます。 「ユーザー」レート・タイプの場合は、換算レートを入力する必要があります。 必要に応じて追加のレート・タイプを定義します。 最も頻繁に使用されるレート・タイプをデフォルトとして設定します。
-
DEFAULT_RATE (数値): GET_RATEでレートを取得できない場合に返されるレート。 一般的には、1.0を使用します。
GET_RATEはGeneral Ledger製品APIを呼び出します。 このAPIは一般会計の日次レートまたは固定レートのいずれか適切なレートを取得します。
GET_TABLE_VALUE
GET_TABLE_VALUE(table_name, column_name, row_value [,default_value])
GET_TABLE_VALUE(table_name, column_name, row_value, effective date)
ユーザー定義表からセッションまたはプロセスの有効日のセルの値を返します。 最初の3つのテキスト・オペランドでセルを特定します。 省略可能な4つ目のパラメータは、そのデータ型に応じて次を実行します。
-
Text: データが見つからなかった場合にテキストのデフォルト値を返します。
-
Date: 指定した日付のセルの値を返します。
次に、この関数の例を示します。
GET_TABLE_VALUE('WAGE RATES', 'Wage Rate', Rate_Code, 'DEFAULT')
: Wage Rateのrow_valueが返され、行が見つからなかった場合はDEFAULTが返されます。
GET_VALUE_SET
GET_VALUE_SET(value_set_code, bind)
渡されたバインドについて指定の値セットの最初のレコードを返します。バインドの形式は、<Separator character> <equal character><first parameter name><equal character><value><Separator character><second parameter name><equal character><value><Repeat the same for more bind parameters>
です。
戻り値の長さは最大100文字で、値セットID列の値です。
GET_VALUE_SET_IDは、GET_VALUE_SETの代替名です。
次に、この関数の例を示します。
ASG_NUMBER=GET_VALUE_SET('SAMPLE_GET_ASG_NUM', '|=PERSON_ID='''||POSITION3||'''')
データをFastFormula関数に渡して、position3
変数から値が設定されるアサイメント番号指定のPERSON_IDを取得します。
GET_VALUE_SETファンクションでは、データベース・アイテムが使用できない場合に情報を取得します。 この関数では、検証タイプ=表、値データ型=別名のない文字の値セットがサポートされています。
GET_VALUE_SET_VALUE
GET_VALUE_SET_VALUE(value_set, code, bind)
戻り値の長さは最大255文字で、値セット値列の値です。 パラメータと値セットの構成は、GET_VALUE_SETの場合と同じです。
GET_VALUE_SET_IDS
GET_VALUE_SET_IDS(value_set, code, bind)
GET_VALUE_SET_IDSはGET_VALUE_SET_IDに対応しますが、TEXT値ではなく値のTEXT_NUMBER配列を返します。 パラメータと値セットの構成は、GET_VALUE_SETの場合と同じです。
GET_VALUE_SET_CODESは、GET_VALUE_SET_IDSの代替名です。
GET_VALUE_SET_VALUES
GET_VALUE_SET_VALUES(value_set, code, bind)
GET_VALUE_SET_VALUESはGET_VALUE_SET_VALUEに対応しますが、TEXT値ではなく値のTEXT_NUMBER配列を返します。 パラメータと値セットの構成は、GET_VALUE_SETの場合と同じです。
GET_VALUE_SET_MEANINGSは、GET_VALUE_SET_VALUESの代替名です。
HR_TRACE(expr
)
トレース・メッセージを出力します。
HR_TRACE
よりも、アプリケーション固有のロギング関数を使用する方が効率的です。