ソース・データの準備に関するガイドライン
このトピックでは、Oracle HCM Cloudにロードするデータを準備し、正常にロードできるようにするいくつかの方法について説明します。
ソース・データのレビューおよびクレンジング
Oracle HCM Cloudにアップロードするビジネス・オブジェクトと、そのソース・システムを識別します。 このソース・データをレビューして、それが正確で最新の状態であることを確認します。 抽出を試行する前に、すべての問題を修正します。 たとえば:
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すべての就業者に対してマネージャが識別され、かつその情報が正確であることを確認します。
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ジョブおよびポジションについて、正しいジョブ・コードとタイトルがソース・システムに存在することを確認します。
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就業者の履歴について、履歴データの正確性を確認します。 すべての履歴データをアップロードする必要があるか、採用、昇格・昇進、退職などの主要なイベントのみをアップロードするかを把握します。
この方法でソース・データを準備すると、Oracle HCM Cloudにデータをアップロードするときに問題が発生する可能性が最小化されます。 また、新しい環境に不正確なデータをロードする可能性も低くなります。
ソース・システムからのデータの抽出
ソースとターゲットの属性を比較することによって、ソース・データとOracle HCM Cloudビジネス・オブジェクト・モデルとのマッピングを定義する必要があります。 Oracle HCM Cloudのビジネス・オブジェクトの構造をレビューするには:
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「データ交換」作業領域で「ビジネス・オブジェクトの表示」ページを開きます。
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オブジェクトの名前を例による問合せフィールドの「ビジネス・オブジェクト」に入力し、[Enter]を押して、該当オブジェクトを検索します。
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オブジェクト名をクリックすると、オブジェクトの「ビジネス・オブジェクト詳細」ページが開きます。 このページには、オブジェクトの構造および属性に関する包括的な情報が表示されます。
変換ロジックを定義して、抽出ルーチンを構築する必要もあります。 Oracle E-Business SuiteのPL/SQLやOracle PeopleSoftのSQRなど、ソース・システムのネイティブ・ツールを使用できます。 または、Oracle Data IntegratorやPowerCenter Informaticaなどの抽出、変換およびロード・ツールを使用できます。
アップロード前のソース・データの検証
HCMデータ・ローダーによって、データ・ロードのインポート・フェーズとロード・フェーズの両方でデータが検証されます。 My Oracle Supportから取得できるデータ・ファイル・バリデータ・ツールを使用すると、データのロードを試行する前に、データの書式設定のほとんどの検証を実行できます。 生成された.datファイルをテストするには、ソース環境でこのユーティリティを実行します。 このユーティリティにより、検証エラーのリストがHTML形式で生成されます。 ロードする前に、.datファイルのエラーを修正できます。
データ・ファイル・バリデータ・ツールは、My Oracle Supportドキュメント『HCMデータ・ローダー用のデータ・ファイル・バリデータ・ツール』(文書ID 2022617.1)からダウンロードできます。
HCMデータ・ローダー「HDLによるデータの作成と保守」を使用したデータの作成と保守に関するチュートリアルを次に示します