予約文字の管理方法
HCMデータ・ローダーのデータ・ファイルのコンテキストには、いくつかの文字が予約されています。 つまり、それらにはデフォルトで特定の意味があり、それらをデータとして明示的に識別する場合を除いて、属性値に含めることはできません。
このトピックでは、アップロードするデータに予約文字を使用する方法について説明します。 また、デフォルトの予約文字を上書きする方法についても説明します。
属性値での予約文字の使用方法
デフォルトでは、次の文字が予約されています。
-
デリミタ(縦棒|)
-
改行文字(n)
-
エスケープ(バックスラッシュ\)
改行文字(n)と縦棒(|)を属性値に含めるには、エスケープ文字(バックスラッシュ\)をその直前に指定します。 たとえば:
METADATA|Address|AddressLine1
MERGE|Address|The Stables\|Main Allan
このエントリにより、住所行1の属性値に次のように縦棒を表示できます。
The Stables|Main Allan
値に改行文字を含めるには、\nを指定します。 たとえば:
METADATA|Address|AddressLine1
MERGE|Address|The Stables\nMain Allan
このエントリでは、住所行1の値は次のようになります。
The Stables
Main Allan
予約文字の上書き
SETファイル行命令を使用して、ファイルの予約文字を上書きできます。SETファイル行命令はファイルのMETADATA行の前に置く必要があります。 予約文字を上書きするSETコマンドの形式は、次のとおりです。
SET FILE_ESCAPE <new_value>
SET FILE_DELIMITER <new_value>
SET FILE_NEW_LINE <new_value>
最大で10文字の新しい値を指定できます。 たとえば、次のSETコマンドを使用して、改行文字をnewlineに、デリミタをカンマ(,)に設定できます。
SET FILE_DELIMITER ,
SET FILE_NEW_LINE newline
この場合、METADATA行とMERGE行は次のようになります。
METADATA,Address,AddressLine1
MERGE,Address,TheSteading\newlineKier Allan
ヒント:
関連する構成パラメータを設定して、企業の予約文字を上書きすることもできます。 たとえば、「ファイル・デリミタ」構成パラメータを設定して、企業のデフォルトのファイル・デリミタを上書きします。