合計方式および区分方式を使用したパフォーマンス・レーティングの計算方法
合計方式を使用して、各セクションに対する評点および総合評点を計算できます。 合計方式は、任意の評点モデルを使用した評点の計算に使用できます。
また、「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」または「育成目標」セクションの少なくとも1つで平均方式を使用し、他のセクションで合計方式を使用する場合の総合評点の計算にも使用できます。
合計および区分レーティング計算に影響する設定
合計および区分評点計算を決定する要因は、次のとおりです。
-
各セクションおよびコンテンツ項目に対して選択されたレーティング・モデル
-
各評点レベルに割り当てられた数値評点およびポイント範囲
評点のない項目は、評点の計算では考慮されません。 区分方式では、数値評点がポイント範囲に関連付けられている必要があります。 また、パフォーマンス・テンプレート・セクションで、端数処理ルール、マッピング・メトリックおよびマッピング方法も設定されている必要があります。
パフォーマンス・レーティングの計算方法
合計方式では、セクション評点は、各コンテンツ項目に対する評点レベルの数値評点の合計です。 総合評点は、セクション評点に対する数値評点の合計です。
区分方式では、合計方式と同様に、セクション評点の合計が計算されます。 総合評点の場合、セクションの数値評点合計が、評点レベルに関連付けられているポイント範囲に変換されます。
例1: セクション合計を使用した合計方式
ABC社では、「コンピテンシ」および「パフォーマンス目標」の各コンテンツ項目に対して同じ評点モデルを使用しています。 パフォーマンス文書には「育成目標」セクションは含まれません。 次の表に、評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。
評点レベル |
数値評点 |
---|---|
1-劣る |
1 |
2-やや劣る |
2 |
3-平均的 |
3 |
4-よい |
4 |
5-非常によい |
5 |
次の表に、「コンピテンシ」および「パフォーマンス目標」セクションに使用される評点モデル、および評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。
評点レベル |
数値評点 |
---|---|
1-劣る |
5 |
2-やや劣る |
10 |
3-平均的 |
15 |
4-よい |
20 |
5-非常によい |
25 |
次の表に、「総合要約」セクションの評点モデル、および評点レベルと各レベルに割り当てられた数値評点を示します。
評点レベル |
数値評点 |
---|---|
1-劣る |
10 |
2-やや劣る |
20 |
3-平均的 |
30 |
4-よい |
40 |
5-非常によい |
50 |
次の表に、「コンピテンス」セクションのレーティングを示します。
コンピテンシ |
項目数値評点 |
---|---|
チームワーク |
4 |
リーダーシップ |
3 |
コミュニケーション |
2 |
分析スキル |
4 |
倫理 |
5 |
概念的思考 |
4 |
「コンピテンシ」セクションのスコアは、4 + 3 + 2 + 4 + 5 + 4 = 22であり、これはセクション数値評点「4-よい」にマップされます。
次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する評点を示します。
目標 |
項目数値評点 |
---|---|
売上収益の増加 |
5 |
経費削減 |
3 |
アジアにおけるビジネスの成長 |
4 |
メンタリングへの参加 |
4 |
「パフォーマンス目標」セクションのスコアは、5 + 3 + 4 + 4 = 16であり、これはセクション数値評点「3-平均的」にマップされます。
総合評点を決定するために、「コンピテンシ」セクションと「パフォーマンス目標」セクションが加算され、22 + 16 = 38となり、これはセクション数値評点「4-よい」にマップされます。
例2: セクション平均とセクション合計を使用した合計方式
特定のプロジェクトに対するパフォーマンス評価のため、ABC社では、「総合要約」および「コンピテンシ」セクションに対しては合計方式を使用するパフォーマンス・テンプレートを設定しますが、「パフォーマンス目標」セクションでは平均方式を使用します。 「コンピテンシ」セクションでは、セクション自体とは異なる評点モデルがコンテンツ項目で使用されます。 セクションでは、「総合要約」セクションと同じ評点が使用されます。 「パフォーマンス目標」セクションでは、「パフォーマンス目標」セクション自体と同じ評点モデルがコンテンツ項目で使用されます。
次の表に、「コンピテンシ」セクションの各コンテンツ項目に対する評点レベル、および各レベルに割り当てられた数値評点を示します。
評点レベル |
数値評点 |
---|---|
1-劣る |
1 |
2-やや劣る |
2 |
3-平均的 |
3 |
4-よい |
4 |
5-非常によい |
5 |
次の表に、「コンピテンシ」セクション自体に対する評点レベル、および各レベルに割り当てられた数値評点を示します。
評点レベル |
数値評点 |
---|---|
1-劣る |
10 |
2-やや劣る |
20 |
3-平均的 |
30 |
4-よい |
40 |
5-非常によい |
50 |
次の表に、「コンピテンシ」セクションに対する就業者評点を示します。
コンピテンシ |
項目数値評点 |
---|---|
チームワーク |
4 |
リーダーシップ |
3 |
コミュニケーション |
2 |
分析スキル |
4 |
倫理 |
5 |
概念的思考 |
4 |
項目評点スコアの合計は、4 + 3 + 2 + 4 + 5 + 4 = 22と計算されます。 セクション・レーティングを決定するために、パフォーマンス・テンプレートに割り当てられたレーティング・モデルのマッピング・ルールが使用されます。 この例では、マッピング・ルールが「直近」であり、セクションに評点レベル2が割り当てられます。
次の表に、「パフォーマンス目標」セクションに対する、平均方式を使用する評点を示します。
目標 |
項目数値評点 |
レーティング・モデルの最大レーティング |
小数点スコア(項目評点/最大評点 |
---|---|---|---|
売上収益の増加 |
5 |
5 |
1.0 |
経費削減 |
3 |
5 |
0.6 |
アジアにおけるビジネスの成長 |
2 |
5 |
0.4 |
メンタリングへの参加 |
4 |
5 |
0.8 |
小数点スコアの合計は2.8であり、最大では4.0になります。 2.8をセクションのレーティング・モデルの値に変換する必要があります。 セクションの最大数値評点は5であるため、「パフォーマンス目標」セクションの計算済評点は(2.8 / 4) x 5 = 3.5となります。
パフォーマンス目標の最終セクション評点を決定するために、パフォーマンス・テンプレートに割り当てられた評点モデルに対するマッピング・ルールが使用されます。 この例では、マッピング・ルールは「直近」で、目標に対する計算済セクション評点は5ポイント中3.5であり、これは数値評点4にマップされます。
総合評点を決定するために、「コンピテンシ」セクションと「パフォーマンス目標」セクションの数値評点の合計が計算され、20 + 4 = 24となり、これはセクション数値評点20にマップされます。
例3: 区分方式
ABC社は、セクション・レーティングが前の例とまったく同じパラメータを使用して計算されたパフォーマンス・テンプレートを設定します。ただし、「総合要約」セクションで総合レーティングを計算するために区分方式を使用しています。
次の表に、総合セクション・レーティング・モデルが総合レーティング用にレーティング・レベルを割り当てるために設定されたレビュー・ポイントの範囲を示します。
評点レベル |
ポイント: 自 |
ポイント: 至 |
---|---|---|
1-劣る |
0 |
5 |
2-やや劣る |
6 |
10 |
3-平均的 |
11 |
25 |
4-よい |
26 |
40 |
5-非常によい |
41 |
50 |
総合評点を決定するには、前述の例のセクション数値評点を加算します。 「コンピテンシ」の数値評点は20で、「パフォーマンス目標」セクションの数値評点は4です。 合計は20 + 4 = 24となります。 合計数値評点を使用して、表に示されたポイント範囲を適用すると、セクションの合計スコア24は、11から25の範囲内にあります。 就業者の総合評点は「3--平均的」となります。