職責範囲テンプレート

テンプレートを使用して単純で整然とした職責摘要およびスコープを一度だけ作成して、その定義を再利用できます。テンプレートは担当者から独立して定義でき、組織の必要に応じて様々なスコープ・パターンに対応できます。

職責テンプレートは、担当者の事前定義済スコープで職責範囲を作成することを目的としています。職責テンプレートを使用すると、就業者の職責に表示される職責スコープ項目の数を制御および最小化できるため、カスタマイズを使用せずに組織に適用されるスコープのみを選択します。テンプレートでは、就業者職責のデフォルト値も設定されますが、就業者職責に必要な値を指定することもできます。

職責テンプレートの作成方法

ユーザーに頻繁に割り当てる必要がある職責について、職責範囲テンプレートを作成できます。たとえば、ある共有サービス・センターで3人のHR担当者が同じ雇用主の就業者を担当しているとします。この場合、1つの職責テンプレートを定義して、3人のHR担当者すべてに割り当てることができます。職責範囲テンプレートは「ワークフォース・ストラクチャ」クイック処理から作成できます。

就業者の職責は、アクティブ、現在または先日付のテンプレートから作成できます。どのテンプレートを選択した場合でも、基本的な職責情報とスコープがデフォルトで表示されます。ただし、名前、開始日と終了日およびステータスは変更できます。職責範囲テンプレートのコードの指定は必須で、どのフィールドも更新できます。これらはテンプレート内でオプションです。スコープのフィールドは、そのフィールドのデフォルト値がテンプレートで指定されている場合は読取り専用で表示されます。デフォルト値が指定されていない場合は、値を選択または指定できます。

テンプレートの削除方法

職責テンプレートはコピーできますが、テンプレートに個人が関連付けられている場合は削除できません。テンプレートを削除する前にユーザーに警告の確認メッセージを表示する場合は、HCM_SAVE_CHANGES_WARNING_ENABLEDプロファイル・オプションを有効にする必要があります。

ノート:

テンプレートの詳細は、現在、就業者レベルの職責範囲の変更の影響を受けません。就業者職責範囲とテンプレートとの間で、開始日、終了日またはステータス・フィールドの同期化は行われません。

テンプレートの割当方法

テンプレートを作成しユーザーに直接割り当てるか、またはユーザーを選択してテンプレートに関連付けることができます。就業者をテンプレートに関連付けると、その職責範囲が「直接割当済」セクションに表示されます。また、テンプレートから異なる職責を作成して、同じ個人に対して複数回割り当てることもできます。たとえば、テンプレート内で国を任意として構成し、個人レベルの職責で職責範囲を更新し、国の値を各担当者のサービス区域に応じた値に設定できます。