職責範囲の自動プロビジョニング

ユーザー定義のテンプレート基準に基づいて、担当者の職責範囲(AOR)を自動的に一括割当または非アクティブ化および終了日設定できるようになりました。

職責テンプレートの「基準」セクションによって、各個人のAORスコープが決まります。組織のニーズを特定し、ワークフォース・アサイメントに合わせて適切な条件を指定する必要があります。テンプレート基準が担当者のアサイメントと一致すると、職責が作成または更新されます。アサイメントがテンプレート基準に一致しなくなった場合、割り当てられた職責に終了日が設定され、「ステータス」が「非アクティブ」に設定されます。たとえば、ローカルまたはグローバル異動の場合です。

職責の自動プロビジョニングのプロセス・フローは、「プレビューのバイパス」が使用可能になっている場合と使用不可になっている場合で異なります。「プレビューのバイパス」オプションはデフォルトでは使用不可です。望ましい結果が得られることが確実な場合にのみ、このオプションを使用可能にしてください。

職責の自動プロビジョニング方法

ステップ1: 職責テンプレート基準の定義

自動プロビジョニングが有効なときに職責テンプレートをコピーすると、基準もコピーされます。質問リスト・ページでこのセクションが有効な場合は、基準を変更することもできます。「割当者基準」セクションでは、このページの前のセクションで定義した基本情報とスコープを使用して、職責を受け取る必要がある担当者を識別する基準と値を追加できます。「プレビューのバイパス」オプションは、テンプレート・レベルで直接有効または無効にできます。十分にテストした後は、自動プロビジョニングを実行するたびに、各テンプレートをプレビューして結果を適用する必要はありません。

このプロセスでは、複数の基準を指定するとANDオペランドが使用され、同じ基準の複数の値を使用するとORオペランドが使用されます。たとえば、前述のスクリーンショットに定義されている基準を使用して、これらの条件が満たされるアサイメントが検索されます。
  • 雇用主 = ARS US Legal Entity AND
  • ジョブ= HRM-Human Resources Manager OR HRM-Human Resources Specialist 1

ステップ2: 自動プロビジョニングのスケジュール

これらの2つのオプションのいずれかを使用して、職責を自動プロビジョニングできます:

  • 職責テンプレート行レベル処理
  • 「スケジュール済プロセス」作業領域からの「職責の自動プロビジョニング」スケジュール済プロセス

この処理は、職責テンプレートの期待される結果をテストしているときに役立ち、職責の自動プロビジョニング・プロセスがこの特定のテンプレートのみを処理することを確認するのに役立ちます。ジョブが送信されたことを示す確認メッセージがジョブIDとともに表示されます。「スケジュール済プロセス」作業領域から進捗を確認したり、ページをリフレッシュできます。「自動プロビジョニングの適用」オプションがアクティブになると、プロセスが完了しています。

ステップ3: 自動プロビジョニングの適用

「自動プロビジョニングの適用」処理を使用すると、個々の職責テンプレートのコンテキストで結果を表示できます。
ノート: 非アクティブ化の数は、昇格・昇進、ローカルまたはグローバル異動、退職などのテンプレートの基準に一致しなくなった就業者アサイメントに基づいて計算されます。これらの職責を非アクティブ化すると、次の2つのことが起こります:
  • ステータスが「非アクティブ」になります。
  • 終了日が「職責の自動プロビジョニング」プロセスのシステム日付に更新されます。

ステップ4: 自動プロビジョニングの復元

職責の自動プロビジョニングを適用した後に、データ変更を元に戻す必要がある場合は、最後の状態に職責を復元できます。

ステップ5: プレビューのバイパスおよびステップの適用。

職責テンプレートの結果および動作をテストした後は、職責の自動プロビジョニング・プロセスのプレビューおよび適用ステップをスキップできます。

職責テンプレートで「プレビューのバイパス」オプションを有効にすると、新しい職責と既存の職責の更新が、基準に一致する個人に直接反映されます。自動プロビジョニングを適用する際に、影響を受ける個人のリストが表示されなくなります。担当者が条件に一致しなくなった場合も同様です。つまり、それぞれのAORに自動的に終了日が設定されて非アクティブ化され、その個人は「職責の自動プロビジョニング」にリストされません。

変更内容は、担当者の職責範囲で直接表示および確認できます。

詳細は、24B新機能の職責範囲の自動プロビジョニングを参照してください。

動的担当者スコープ

動的担当者スコープを使用すると、職責テンプレート全体の数を減らすことができます。これは、特に事業所、ビジネス・ユニットまたは部門が複数ある組織で役立ちます。

動的担当者スコープ設定では、次の属性を自動的に割り当てることができます:
  • 事業所
  • ビジネス・ユニット
  • 部門スコープ
  • 雇用主
  • 部門階層
たとえば、これにより、勤務する場所のデータにのみアクセスする必要がある、次のシナリオが解決されます:
  • ライン・マネージャまたは店舗管理者が自分の部門を担当する。
  • 小売店またはホテルのマネージャが自分の事業所を担当する。
  • 大学の学部長が自分のビジネス・ユニットを担当する。

詳細は、動的担当者スコープの項、24B新機能の職責範囲の自動プロビジョニングを参照してください。