適格ジョブの概要

適格ジョブとは、現在のジョブ以外に就業者にふさわしいと考えられる追加のジョブのことです。

この機能を使用すると、追加のジョブを追跡できます。追加のジョブでタイム・シートに時間を報告することもできます。適格ジョブを表示するようにタイム・シートを構成する場合は、値セットORA_PER_EMPL_ELIG_JOBSを使用します。

軽減タイプ

軽減タイプは、追加のジョブのジョブ・フィルタリングやレート上書きオプションを制御するために使用します。デフォルトでは、新しい適格ジョブを追加すると、軽減タイプが導出されます。

  • 導出 - 開始日と終了日を設定し、アサイメント・ジョブのジョブ・ファミリにマップされるジョブを選択する必要があります。

  • 手動 - アサイメント・ジョブのジョブ・ファミリ外であっても、任意のジョブを添付できます。この軽減タイプの下にジョブを追加する場合は、開始日および終了日とともにレートと周期を入力する必要があります。この軽減タイプを使用する場合は、軽減タイプ、手動レート、通貨および周期のフィールドを表示する必要があります。

ただし、適格ジョブを入力したときに、エレメント・エントリまたはタイム・カード・エントリは自動的に作成されないことに注意してください。手動軽減タイプを使用している場合は、給与FastFormulaで上書きレートと周期を参照して、就業者の支払差異を計算する必要があります。

適格ジョブの例

次のシナリオの軽減タイプに基づいて、追加のジョブを管理する方法を見てみましょう。

シナリオ

処理

Bob PriceはAcme Inc.の上長です。新しい担当者が採用されるまでの2か月間、同じジョブ・ファミリのポジションであるマネージャの職責を追加で与えられます。

  • 軽減タイプとして「導出」を選択します。

  • 追加のジョブの開始日と終了日を入力します

Jenna Markumは営業部の部長です。1年間マーケティング部を統括することを要請されました。営業部には固定されたジョブ・レートがないため、追加のジョブの給与は、適格ジョブ・レベルでの定義を基準に計算する必要があります。

  • 軽減タイプとして「手動」を選択します

  • 追加のジョブの開始日と終了日を入力します

  • 業界標準に従って手動レートを入力します

  • 周期として「週次」を選択します