複雑なジョブ・オファー: 処理方法

複雑なジョブ・オファーとは、HR担当者がジョブ・オファーを処理する方法のことを述べています。複雑または動的に変化するジョブ状況にある候補者がジョブ・オファーを受諾した場合、HR担当者は、より単純な状況にある他の候補者と比較して、ジョブ応募のライフサイクルを完了するための追加のステップを実行する必要があります。

複雑な処理が必要な状況

次の例では、オファーを候補者の最終アサイメントに変換するのがより複雑になる採用状況について説明します。

  • 現在複数のジョブを保持している内部候補者が、ジョブ・オファーを受け取ります。このオファーが新しいアサイメント(たとえば、3番目のジョブ)として意図されたものか、就業者の現在のジョブのいずれかを置き換えるものかを知る必要があります。

  • 会社での履歴がない外部候補者がジョブ・オファーを受け取ったか、前就業者に再雇用としてのジョブがオファーされました。しかし、オファーが作成または承認される間に、候補者が、このオファーの提示開始日より前の開始日が設定された、会社の別のジョブについても採用されました。そのため、候補者のこのオファーは、新しいジョブや再雇用ではなく、現在の就業者の2番目のジョブとして処理する必要があります。

  • 内部候補者に、ルーチン転送として処理されるジョブがオファーされました。しかし、このオファーを処理する準備が整う時点までに、就業者が、このオファーの開始日前に退職の意向を示しました。ジョブ・オファーが引き続き進行する場合、再雇用として手動で処理する必要があります。

「HR - 手動処理待ち」ステータスからジョブ応募の処理を開始すると表示されるメッセージによって、特定の候補者に複雑な処理が必要であることがわかります。このメッセージでは、選択した処理を実行することの確認に加えて、データを手動で入力して状態を更新する必要があることも示されます。

ジョブ・オファーの処理

このような複雑な状況にある就業者のオファーは、HR担当者が、これよりも簡単な内部候補者とは異なる方法で処理する必要があります。処理は、次のように異なります。

  • オファーの下書き時に選択されたガイド付きフローを起動するのではなく、オファー受信者の現在の状況を調べて、その処理を起動するか別の処理を起動するかを決定する必要があります。

  • 選択したガイド付きフローの関連フィールドに事前移入する同意済のジョブ・オファーの値を表示するのではなく、新規レコードの各フィールドに正しい値を手動で入力する必要があります。

  • 新しいアサイメントが送信および承認された後、ジョブ応募ステータスは自動的に更新されないため、ステータスを「HR - 処理済」に移動する必要があります。

これらの複雑なオファーを処理するステップは、次のとおりです。

  • 候補者が受諾した後、複雑なジョブ・オファーがHRフェーズに移動すると、「ジョブ・オファーの管理」クイック処理からアクセスできる「ジョブ・オファー」リストに、「HR - 手動処理待ち」ステータスでオファーが表示されます。その前のステータスは「HR - 自動処理待ち」である場合がありますが、「採用プロセスの完了」スケジュール済プロセスに基づいて、すぐに「HR - 手動処理待ち」に変わります。

  • まず、オファーの下書き中に選択された処理を選択します。候補者を処理する目的を確認したら、そのジョブ応募ステータスで、「HR - 手動処理待ち」から「HR - 処理進行中」に自動的に変更されることで、これが反映されます。新しいステータスの「HR - 処理進行中」は、このオファーに基づいて候補者の新しいアサイメントを作成しようとしていることを示しており、その時点で処理を開始したばかりでも同様です。

  • 選択したHR処理を実行すると、この処理を実行するためのガイド付きフローに直接進むのではなく、候補者の「雇用情報」ページが表示されます。このページで、この候補者の現在、以前および将来の雇用関係とアサイメントをレビューできます。その後、ジョブ・オファーと比較して候補者の現在の情報がどうであるかに応じて、最初に選択したHR処理を実行するか、適切なHR処理を実行するかを決定できます。

  • その処理のガイド付きフロー内で、ジョブ・オファーの関連するすべての情報を、選択したHR処理ページのフィールドに手動で入力する必要があります。他のタイプのジョブ・オファーの処理とは異なり、フィールド値には、オファーのアサイメント、給与、報酬またはその他のセクションからの同意済の値はまだ移入されていません。このため、各フィールドの値をHRフローのセクションにコピーするときは、ジョブ・オファーですでに表示および理解されていた情報について、十分に注意する必要があります。その後、HR処理を送信する必要があります。

  • その新しいアサイメントを送信した後、これらの複雑な候補者は、「HR - 処理進行中」ステータスで、リストに引き続き表示されます。これらは、そのアサイメントが手動で作成され、必要に応じて承認され、HRにコミットされた後であっても、自動的に「HR - 処理済」ステータスに変更されることはありません。ステータスを「HR - 処理済」に変更するには、「処理済に移動」処理を使用する必要があります。

  • 「HR - 処理済」ステータスに移動した複雑なジョブ・オファーは、「ジョブ・オファー」リストに残りますが、それ以上の処理は必要ありません。これは採用プロセス全体の最終的な成功状態です。

  • 新しいステータスの「HR - 処理済」は、「採用」作業領域のジョブ応募にも反映され、候補者のライフサイクル全体が完了したことを採用ユーザーに示します。

ノート: これらの複雑なシナリオでは、オファーのクイック処理および変更開始日処理はサポートされていません。

よくある質問

「ジョブ・オファーの管理」クイック処理ではなくコアHRでアサイメントが作成されていて、ジョブ・オファーが「処理進行中」ステータスでスタックしている場合、どうすればよいですか。

  1. 「自分のクライアント・グループ」 > 「クイック処理」 > 「雇用」で、「ジョブ・オファーの管理」をクリックします。
  2. ステータスが「処理進行中」のジョブ・オファーを検索します。
  3. 「処理」メニューをクリックし、「手動処理に戻す」処理を選択します。
  4. ジョブ・オファーを開き、「処理」メニューで、ジョブ・オファーが発生した処理をクリックします。読取り専用の「雇用情報」ページが開きます。
  5. 「ジョブ・オファーの管理」ページに戻ります。
  6. ジョブ・オファーを検索し、「処理」メニューをクリックして、ビジネス・ニーズに応じて実行する必要がある処理(「処理済に移動」または「候補者の取下げ」)を選択します。

手動で採用され、HRの処理に移された候補者のステータスを更新できますか。

複雑な採用ではなく、候補者が手動で採用された場合は、「候補者により取下げ済」または「雇用主により否認済」処理を使用できます。