「提示候補者」の概要
AIアプリ機能「提示候補者」では、インテリジェント・マッチングと呼ばれる機械学習モデルが使用されます。機能は個別に有効にできます。ジョブ求人に適している可能性のある候補者を迅速に特定するのに役立ちます。今日、多くのジョブには何百もの候補者応募があり、採用担当者や採用マネージャが、そのジョブに必要な適切なスキル、経験および学歴を備えた適切な候補者を見つけるには時間を要します。「提示候補者」機能は、候補者プロファイルの詳細とオープン中のジョブ求人の詳細をすばやく比較および分析します。その結果、レビュー対象の関連する候補者が見つかり、ソーシング・プロセスでの時間を短縮できます。
「提示候補者」機能は、通常の採用プロセスにかわるものではありません。単に提示するものです。採用プロセスでジョブに最適な候補者を判断するのは、採用マネージャまたは採用担当者です。
他の人工知能ソリューションと同様に、表示される結果は、機械によるデータの最適な解釈です。候補者プロファイルまたはジョブ求人のデータが欠落している場合は、そのジョブや候補者にとって関連性の低い提示が表示されることになります。
Oracle Recruiting内では、ジョブ求人の「提示候補者」セクションに提示候補者が表示されます。提示候補者が、この候補者が提示された理由を示すのに役立つ一連の基準、プロファイル、学歴、経験およびスキルとともに表示されます。次の例は、両方の候補者が、このジョブに必要な経験に対して強い一致を示している一方で、スキル、学歴およびプロファイルについては一致が低いことを示しています。
「提示候補者」の仕組み
「提示候補者」機能は、候補者データとジョブ求人データを評価して共通の単語やフレーズ間の類似性を理解する機械学習アルゴリズムを利用しています。この機能では、候補者およびジョブ求人データを使用して、それを数学的な表現に変換し、類似性を計算します。データ内に単語やフレーズがあるコンテキストを考慮できる自然言語処理(NLP)を使用するため、この機能は通常の検索よりも強力です。つまり、データの類似性を検出するために、用語が完全に一致する必要がありません。
「提示候補者」機能は、候補者の履歴書のコピーやPIIデータを受け取りません。Oracle Recruitingが、AIアプリで使用される候補者に関するフィールドのサブセットをプッシュします。
「提示候補者」を使用可能にするための考慮事項
提示候補者機能を使用するには、組織が次の基準を満たす必要があります:
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採用環境をEURまたは政府ポッドに配置しないでください。
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高品質の提示と予測結果のメリットを得るには、採用環境を少なくとも6か月間稼働させるか、6か月分のデータを移行する必要があります。
- 採用環境では、勤務言語に英語を使用する必要があります。履歴書、ジョブ応募およびジョブ求人が英語以外の言語で記載されている場合、候補者提示が予測できない結果になる可能性があります。英語以外の言語のデータがある場合は、この機能を使用しないことをお薦めします。
- 「提示候補者」機能は、熟練した労働(ジョブを実行するための専門的な一連のスキルと学歴を備えた就業者)を必要とするジョブ求人に最適です。