全償却資産の再評価のガイドライン
生産高比例法以外のすべての減価償却方法で減価償却される全償却資産を再評価できます。
原価方法
取得価額方法を使用して資産を再評価する場合、資産が耐用年数ベースの減価償却方法で減価償却されるか非耐用年数ベースの方法で減価償却されるによって、再評価の計算が異なります。
耐用年数ベースの減価償却方法
耐用年数ベースの減価償却方法で資産の減価償却を再評価する場合、Oracle Assetsでは、再評価取得価額を残りの耐用期間にわたって減価償却できるように、資産耐用期間を延長する耐用期間延長ファクタが必要です。
状況によっては、全償却資産の耐用期間を延長しない場合があります。資産の耐用期間を延長せずに全償却資産を再評価するには:
- 「台帳の編集」ページで「全償却資産の再評価」オプションを選択します。
- 耐用期間延長ファクタに1を入力します。
- 「再評価の作成」ページに再評価情報を入力するときに、「物価指数」または「パーセント」のいずれかの値タイプを入力します。
再評価される資産に過去の期間に関連付けられた財務トランザクションがある場合、次の値タイプでのみそれらを再評価できます。
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パーセントおよび公正価格
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金額および公正価格
この場合、Assetsでは次のことが実行されます。
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パーセントか金額のいずれかを使用して、再評価取得価額が計算されます。
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再評価純帳簿価額として入力した公正価格が使用されます。
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再評価減価償却累計額が、再評価取得価額と再評価純帳簿価額の差として計算されます。
再評価される資産に過去の期間に関連付けられた財務トランザクションがない場合、次の値タイプで再評価できます。
値タイプ |
計算 |
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パーセントまたは金額 |
資産:
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公正価格 |
資産:
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減価償却累計額の残高を再評価しない場合、「パーセント」、「金額」または「公正価格」の値タイプを使用して全償却資産を再評価できます。この場合、取得価額と純帳簿価額の両方が同じ金額分増加し、減価償却累計額は変わりません。
非耐用年数ベースの減価償却方法の資産
非耐用年数ベースの資産の再評価に使用できるのは、次の値タイプのみです。
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パーセントおよび公正価格
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金額および公正価格
減価償却累計額が、提供された再評価取得価額と再評価純帳簿価額(公正価格)の差として計算されます。
純帳簿価額方法
次の値タイプを使用して、純帳簿価額(NBV)方法で全償却資産を再評価できます。
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金額
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公正価格
資産:
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資産取得価額に対する減価償却累計額および減損引当金が修正されます。
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入力された金額を加算した純帳簿価額または公正価格のいずれかとして、再評価取得価額が計算されます。