再稼働トランザクションの仕訳確認
この例では、会社が資産の再稼働に使用する仕訳をどのように登録するかを説明します。
Oracle Assetsは、次を実行します:
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再稼働の仕訳を作成して、資産取得価額を借方、償却累計額を貸方に記入し、除・売却で認識された損益の戻し処理を行います。
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売却価額、撤去費用および除・売却された純帳簿価額について逆仕訳します。
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売却価額および撤去費用を消去するため、作成した仕訳を逆仕訳します。
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仕訳を作成し、現行期間の減価償却費として資産にチャージされなかった減価償却をリカバーします。
シナリオ
Acme社は間違って資産を除・売却したことに気づきました。エラーが発見されたのは、資産が除・売却された期間と同一の期間でした。
再稼働タスク
Acme社は次の処理を実行する必要があります:
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元の資産取得価額の借方への回復
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現行期間の減価償却費の登録
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減価償却累計額の復元
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決済勘定の売却価額および撤去費用の貸借一致
特殊事項は次のとおりです。
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資産取得価額4,000を、勘定科目「資産取得価額」に借方記入します。
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現行期間の償却費250を、勘定科目「減価償却費」に借方として登録します。
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勘定科目「償却累計額」に2,750を貸方記入します。つまり、資産除・売却以前の元の償却累計額として2,500、さらに現行期間の償却額として250を貸方記入します。
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資産の撤去費用が$500であったため、500を勘定科目「撤去費用精算」に借方記入します。
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資産の売却価額が2,000であったため、2,000を勘定科目「売却価額精算」に貸方記入します。
再稼働の仕訳
次の表は、この例で作成された仕訳を示します。
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|
資産取得価額 |
4,000 USD |
なし |
撤去費用精算 |
500 USD |
なし |
減価償却費 |
250 USD |
なし |
償却累計額 |
なし |
2,750 USD |
売却価額精算 |
なし |
2,000 USD |