除・売却トランザクションの仕訳確認
除・売却に使用される仕訳を記録できます。会社が資産を除・売却しその期間の仕訳を作成すると、除・売却処理により損益金額の仕訳がコンポーネントごとに一般会計に作成されます。
「資産」では、次について差益勘定または差損勘定に対して仕訳を作成します。
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売却価額
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撤去費用
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除・売却純帳簿価額
また、除・売却処理では、売却価額および撤去費用を清算する仕訳が作成されます。会社が損益金額の各コンポーネントに対して異なる損益勘定科目を設定したとします。除・売却処理ではこれらの勘定科目に対して複数の仕訳が作成され、利益が生じた除・売却および損失が生じた除・売却に対して除・売却勘定の様々なセットを使用できます。
シナリオ
会社で、マシンを1台購入し第1年度第1四半期に事業に供用したとします。
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資産取得価額: 4,000
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耐用年数: 4年
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減価償却: 定額法
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除・売却: 第3年
除・売却の仕訳
資産を除・売却し、2,000.00で売却します。撤去費用は500です。
会社ではトランザクションにおける純利益と損失とを異なる勘定科目に設定したため、このトランザクションにおいては利益となります。資産除・売却取得価額勘定、売却による差益勘定、撤去費用精算勘定にそれぞれ、2,000、4,000、500を貸方記入します。償却累計額2,500を借方記入して既存の勘定残高を差し引きます。勘定科目「売却価額精算」は、先の勘定科目「売却価額精算」と貸借一致します。勘定科目「撤去費用の差益」は資産の削除費用を反映し、勘定科目「除・売却純帳簿価額差益」は減価償却の正味帳簿価額を示します。
仕訳
この表は、資産売却価額の入金について売掛管理で作成された仕訳を示しています。
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|
銀行 |
2,000 USD |
なし |
売却価額精算 |
なし |
2,000 USD |
この表は、資産の撤去費用について買掛管理で作成した仕訳を示しています。
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|
撤去費用精算 |
500 USD |
なし |
銀行 |
なし |
500 USD |
この表は、資産の償却累計額、売却価額、撤去費用の差益、純帳簿価格および除・売却純帳簿価額差益について作成した仕訳を示しています。
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|
償却累計額 |
2,000 USD |
なし |
売却価額精算 |
2,000 USD |
なし |
撤去費用の差益 |
500 USD |
なし |
除・売却純帳簿価額差益 |
2,000 USD |
なし |
資産取得価額 |
なし |
4.000 USD |
売却価額差益 |
なし |
2,000 USD |
撤去費用精算 |
なし |
500 USD |
除・売却処理では、次の算式を使用して損益を計算します。
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除・売却時の損益 = 売却価額 - 撤去費用 - 除却純帳簿価額 + 再評価累計額取崩額
結果が正であれば、それは利益です。そうでない場合は、損失です。
「資産照会」ページまたは資産除・売却レポートで損益結果を表示します。
損益勘定に純結果のみを請求する場合は、次の方法があります。
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「資産台帳の管理」ページにナビゲートします。
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差益勘定と差損勘定の両方に同じデフォルト値を入力します。
単一明細で除・売却トランザクションの純損益を示す仕訳を生成する方法は、次のとおりです。
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補助元帳会計処理基準を変更します。
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損益算式の各勘定科目について、対応する仕訳明細定義の「照合明細のマージ」オプションを使用可能にします。
除・売却処理では、純損益について次の表に示されているように仕訳が作成されます。
勘定科目 |
借方 |
貸方 |
---|---|---|
償却累計額 |
2,000 USD |
なし |
売却価額精算 |
2,000 USD |
なし |
資産取得価額 |
なし |
4,000 USD |
撤去費用精算 |
なし |
500 USD |