CIP資産から資産計上資産へのソース明細の振替

次の例では、CIP資産と資産計上資産間のソース明細振替の登録方法を示します。

シナリオ

Acme社は、Bosch Germanyから重機を2台購入します。これらの機械は、様々な部品が輸入された後、工場の場所で組み立てられました。設置期間中の資産の取得価額を追跡するために、2つの建設仮勘定(CIP)資産が作成されました。

Acme社は、資産を1つずつ導入しました。2013年1月に最初の資産の導入が完了し、資産計上されました。2013年2月に資産会計担当者が、港から工場に機械部品を輸送するための輸送費USD $56,000が導入中の2つ目の機械の資産にすべて含まれていることを見つけました。

資産会計担当者は、CIP資産から資産計上資産への費用処理済ソース明細振替を実施し、輸送費の一部を2つ目の機械から1つ目の機械に移動します。

トランザクションの詳細

機械1には、様々な金額のソース明細が10個含まれています。10個のソース明細の合計はUSD 1,200,000で、資産計上されています。

機械2には、8つのソース明細が含まれ、CIP資産の一部になっています。8つのソース明細の合計は、USD 985,000です。輸送費のソース明細は、USD $56,000です。

28,000分の輸送費のソース明細を機械2から機械1に振り替えます。

輸入された両方の機械の部品は同じであるため、発生した輸送費は2つの資産に均等に割り当てられる必要があります。機械1は前の期間に資産計上されています。そのため、資産取得価額に含めた輸送費の減価償却を前の期間から計算する必要があります。これを行うには、ソース明細振替トランザクションを費用処理し、償却しないようにする必要があります。

ソース明細振替の結果

ソース明細振替後の資産計上資産の取得価額は、次のとおりです。

金額

マシン1

マシン2

現在の取得価額

1,200,000

985,000

振替元ソース明細

28,000

なし

振替先ソース明細

なし

-28,000

合計

1,228,000

957,000

この振替には、次の会計仕訳が生成されます。

勘定科目

借方

貸方

資産取得価額勘定

28,000

なし

建設仮勘定取得価額勘定

なし

28,000