仕訳および処理の概要

仕訳は元帳に転記され、エンティティのビジネス・イベントを反映する会計トランザクションからのデータが登録されます。登録プロセスでは、仕訳の作成、承認、転記および編集の一連の作業が実行され、正確な財務レコードが生成されます。

仕訳の作成

プロセスは仕訳の作成から始まります。仕訳はいくつかの方法で作成できます。

  • 元帳に直接、手動で入力する。

  • スプレッドシート・インタフェースを使用する。

  • 仕訳を元帳にインポートする。

  • 算式またはプロセスから自動的に作成する。

すべての方法において、次の内容で構成される仕訳が生成されます。

  • バッチ: バッチに関連付けられたすべての仕訳の会計期間が決まります。

  • 1つ以上の仕訳: 各仕訳にカテゴリおよび通貨が割り当てられます。

    ノート:

    相互通貨仕訳の場合、通貨は明細レベルで割り当てられます。

  • 明細: トランザクションの会計が含まれます。

ノート:

仕訳入力の間、すべての明細の勘定組合せ全体の摘要を組み合せて同時に表示できます。

保存すると、仕訳が作成されます。仕訳を完了し、転記のために仕訳を発行します。作成後に、オプションの仕訳承認プロセスを仕訳に適用します。

保存され、完了し、承認(必要な場合)された仕訳は、転記が可能になります。

仕訳の承認

仕訳承認を使用している場合は、仕訳バッチに対して「承認の要求」処理を選択して、承認プロセスを開始できます。バッチが承認された後は、転記する必要があります。承認を要求する処理をスキップし、かわりにバッチの転記を選択した場合、または自動転記基準セットを介して転記のためのバッチが選択された場合、バッチでは承認プロセスが続行され、その後に転記が自動的に発行されます。

ノート:

転記されていない承認済仕訳は編集できます。変更後は、承認のために仕訳を再発行する必要があります。詳細は、トピック「承認済でまだ転記されていない仕訳を編集できますか?」を参照してください。

仕訳の転記

仕訳は、オープン会計期間内のみ転記できます。誤った期間に金額を転記するのを防ぐために、当期間以外のすべての期間はクローズしたままにします。転記プロセス中に仕訳が検証され、検証が成功すると、元帳の該当する勘定科目の貸方金額と借方金額が更新されます。転記済の仕訳は変更できません。

転記が正常に完了した後は、元帳の更新済勘定残高についてレポートを作成し、問合せを実行します。

ノート:

特定のユーザーに仕訳のレビューおよび転記を許可し、作成および変更は許可しないよう、「転記」権限を使用してセキュリティを構成できます。

仕訳の編集

仕訳を転記する前に、必要に応じて仕訳を編集します。転記後は、逆仕訳して仕訳を再入力するか、または問題がある金額を訂正するための新規仕訳を入力します。

ノート:

転記されていない承認済仕訳は編集できます。変更後は、承認のために仕訳を再発行する必要があります。詳細は、トピック「承認済でまだ転記されていない仕訳を編集できますか?」を参照してください。