仕訳登録のオプション

元帳トランザクションと補助元帳トランザクションは、次の4つの方法で登録されます。

  • 仕訳の手動入力

  • スプレッドシートでの仕訳の入力

  • 仕訳のインポート

  • 仕訳の自動作成

どの方法を使用するかは、次の内容に応じて異なります。

  • データを提供するアプリケーション

  • 仕訳の事由(エラー訂正か、月次仕訳かなど)

  • 使用可能なツール(仕訳の自動化で使用する計算エンジンなど)

仕訳の手動入力

次を対象とした仕訳など、1回またはまれに発生する仕訳を手動で入力します。

  • エラーの訂正

  • 勘定残高の組替

  • 例外的なトランザクションの残高計上

この方法は最も時間がかかり、人的介入によるエラーが発生しやすい方法です。

スプレッドシートでの仕訳の入力

スプレッドシート・インタフェースを使用して、手動の定型仕訳を入力します。次に、次の処理を行います。

  • 完了したスプレッドシートをインポート・インタフェースにロードします。

  • 仕訳インポート・プロセスをスケジュールするか、または手動で発行して、データを元帳にインポートします。

スプレッドシートを使用すると、マクロ、算式、既存のドキュメントへのリンクなどの機能を追加で使用できます。

ノート:

スプレッドシートは定型仕訳のテンプレートとして作成されているので、毎月、単純にデータを更新してアップロードしてください。

仕訳のインポート

元帳へのデータの転送を準備するために、Oracle Subledger Accountingを使用して、補助元帳アプリケーションからインポート・インタフェースに仕訳を発行します。補助元帳アプリケーションにはOracle製のものとOracle製ではないものがあります。次に、次の処理を行います。

  • 仕訳インポート・プロセスをスケジュールするか、または手動で発行して、インポートを実行します。

  • データが完全かつ正確に転送されたことを確認します。

この方法によって、データ全体を効率的かつ正確に元帳に投入することが可能です。

仕訳の自動作成

プロセスを自動化してエラーとデータ入力時間の両方を削減するために、Oracle General Ledgerで仕訳を自動的に作成します。たとえば:

  • 計算マネージャで配賦ルールおよびルール・セットを定義します。次に、次の処理を行います。

    • 定義済の配賦算式を生成して、配賦済データをインポート・インタフェースに自動的に投入します。

    • 仕訳インポート・プロセスをスケジュールするか、または手動で発行して、仕訳明細を一般会計にインポートし、未転記配賦バッチを作成します。

    • 生成プロセス中に自動的に転記するか、または手動で転記して、金額または勘定科目から他の勘定科目にデータを定期的に配賦します。

  • 特定の仕訳カテゴリに対して逆仕訳基準セットを定義し、逆仕訳を自動的に作成します。自動逆仕訳プロセスをスケジュールするか、または手動で発行します。指定した基準に一致する仕訳がプロセスによって逆仕訳されると、仕訳が作成されます。

  • 再評価定義を定義して、通貨換算の変動に基づき未実現損益を適切に会計処理します。次に、次の処理を行います。

    • 再評価プロセスをスケジュールするか、または手動で発行します。

    • 再評価仕訳バッチを転記します。

    プロセスによって、個別の外貨建て資産または負債が現在の計上済値に調整されます。この調整は、未実現損益勘定科目に対する相殺となります。

  • 一般的な相互元帳残高転送の場合は、「残高転送」プロセスを使用します。このプロセスでは、次のことが行われます。

    • ソース元帳からターゲット元帳にデータのコピーを転送します。

    • 必要に応じて、このプロセスを定期的に実行します。

    • 残高転送の仕訳ソースを使用してターゲット元帳の勘定残高を更新する転記可能な仕訳を自動的に作成します。

    • プライマリ元帳から残高レベルのセカンダリ元帳に特別に転送する際に使用されます。

    • プライマリ元帳を仕訳ソースとして使用します。