サプライヤ・ポータルを使用した拡張請求

サプライヤ・ポータルで作成された請求書を更新、変更および保存してから、処理のために発行できます。次の3つの表に次に関する情報を示します。

  1. サプライヤ・ユーザー機能。

  2. 拡張サプライヤ・ユーザー機能。

  3. Payablesユーザー機能。

この表は、サプライヤ・ユーザーの機能と説明を示しています。

機能

説明

請求書の削除

請求書を削除すると、請求書はアプリケーションから削除され、後で問い合せることはできなくなります。

次の場合は、請求書を削除できません。

  • 文書連番が生成され、請求書に適用された場合。

  • 請求書が購買オーダーと照合され、明細が保存された場合。

請求書の取消

請求書を取り消すと、すべての請求書金額がゼロに設定され、請求書を編集したり、処理のために発行することはできなくなります。取消済請求書は、アプリケーション・ページから問合せおよび表示できます。

ノート:

取消済請求書の請求書番号は更新できません。請求書番号を再利用する場合は、請求書を取り消す前に変更することを検討してください。

請求書明細の取消

品目明細を取り消すと、明細金額がゼロに設定され、請求書明細を編集できなくなります。品目明細が購買オーダーと照合済の場合、購買オーダーの請求数量は取消済明細数量で調整されます。請求書の変更は自動的に保存されます。

請求書明細の新規税金ドライバ(税分類コード)

税分類コードを指定することで、各請求書明細に異なる税金を適用できるようになりました。税金ドライバは、すべての請求書明細タイプ(「品目」、「運送費」および「その他」)に指定できます。

請求書明細の数量、単価および単位

未照合請求書の明細に対して数量、単価および単位の詳細を入力できるようになりました。フィールドは品目明細にのみ適用可能で、運送費またはその他の明細には適用できません。他の2つのフィールドを入力すると、アプリケーションにより3番目のフィールドが導出されます。

税金の再計算

請求書が発行されるまで何度でも税金を計算できるようになりました。明細の削除、明細の取消、データの変更など、請求書データを変更し、税金を再計算できます。要約税金明細は、修正後の税金詳細とともに表示されます。計算された税額は上書きできます。

請求書明細の削除

品目明細を削除すると、品目明細はアプリケーションから削除され、復元できません。次の場合は、請求書明細を削除できません。

  • 税金が請求書で計算される場合。

  • 品目明細が保存された照合済明細である場合。

サプライヤ・ポータル請求書の拡張サプライヤ・ユーザー機能

拡張UIは、使い勝手の向上と迅速なデータ入力のためにフィールドが並べ替えられています。品目明細を作成する同じセクションで運送費およびその他の明細を作成できるようになりました。

サプライヤ・ユーザーは、次の機能を使用して更新を実行できます。

処理

説明

請求書の保存および編集

  • サプライヤ・ポータルで作成された請求書を作業中にいつでも保存できます。請求書を保存して閉じ、後で編集することもできます。

  • 保存した請求書は「未完了」ステータスに割り当てられ、請求書の発行時に「インポート待ち」ステータスに変更されます。

  • 未完了請求書を編集するには、「請求書の表示: 検索結果」の請求書番号のリンクをクリックします。これにより、問い合せた請求書のタイプに基づいて、未照合請求書または照合済請求書の「請求書の編集」ページが開きます。請求書を編集し、さらに編集するために保存するか、保存して処理のために発行します。

「未完了」ステータスの保存済請求書

  • 保存した請求書は、発行後にサプライヤ・ポータルで編集できません。

  • 保存したサプライヤ・ポータル請求書は、買掛管理ワークベンチの「請求書の管理」から表示できます。ただし、発行されないかぎり、請求書の編集や取消はできません。

  • 保存済のサプライヤ・ポータル請求書があると、期間クローズがブロックされます。これらをスイープした後に期間をクローズする必要があります。

  • サプライヤ・ポータル請求書の保存時に文書連番が割り当てられます。保存せずに請求書を発行すると、発行プロセス中に文書連番が割り当てられます。

  • 照合済請求書の請求数量は、保存処理の実行時に購買オーダーで更新されます。保存せずに請求書を発行すると、発行プロセス中に更新されます。

  • 「未完了」以外のステータスの請求書を表示できます。「請求書詳細」ページで、検索結果の請求書番号リンクをクリックします。

税金パーセントおよび税率の上書き

  • システムによって計算された税金明細の税金パーセントおよび税率を、税額とともに上書きできるようになりました。

  • 税金パーセントと税率は、税金構成でシステムによって計算された税金を上書きできるようにした場合にのみ上書きできます。

ユーザーによって否認された請求書の編集

  • サプライヤ・ユーザーは、請求書要求の承認プロセス中に承認ユーザーから否認された請求書を編集および再発行できるようになりました。

  • 請求書ステータスは「否認済」と表示され、請求書にアクセスすると、編集モードでオープンします。

  • 承認ユーザーからの否認コメントに基づいて必要な変更を行った後、変更済の請求書を再発行できます。

  • 請求書タイプが「標準請求書要求」で、ステータスが「否認済」の請求書を編集対象として認識できます。

サプライヤ・ポータル請求書のPayablesユーザー機能

Payablesユーザーは、この表に示す機能を使用できます。

処理

説明

Payablesユーザーの承認処理

標準請求書要求(サプライヤ・ポータル請求書)の承認が進行中の場合、Payablesユーザーは標準請求書承認プロセス中に実行できる処理と同様の処理を実行できるようになりました。標準請求書要求で可能な処理は、取下げ、再発行および強制承認です。

  • 再発行: この処理は、取下済または否認済の請求書要求に対してのみ許可されます。「再発行」処理は、オンライン・モードでのみ許可されます。

  • 取下げ: 承認がまだ処理中の場合に、未照合サプライヤ・ポータル請求書に対する請求書要求ワークフローを取り下げることができます。承認の取下げ時に承認ステータスは「取下済」としてマークされ、サプライヤには請求書ステータスが「インポート待ち」として表示されます。

  • 強制承認: 承認がまだ処理中、否認済または取下済の場合に、請求書要求ワークフローを強制承認できます。強制承認時のステータスは「処理中」で、サプライヤに表示されます。強制承認は保護された処理であり、この処理を実行するにはセキュリティ権限「買掛/未払金請求書の強制承認」が必要です。

サプライヤ・ポータル請求書の承認

照合済請求書と未照合請求書の通知は次のとおりです。

  • 購買オーダー照合済請求書の場合、サプライヤがサプライヤ・ポータルで請求書を入力したときに承認通知は送信されません。ノート: 請求書に対して承認が設定されており、承認ルールが定義されている場合、請求書の開始時に通知が自動的に生成されます。

  • 購買オーダーに照合されていない、サプライヤ・ポータルに入力された請求書の場合、承認の通知が送信されます。ノート: これらは請求書ランディング・ページにはリストされません。

標準請求書要求の取消

Payablesユーザーは、請求書要求の承認が進行中の場合に、サプライヤ・ポータル請求書を取り消すことができるようになりました。標準請求書要求の取消時には、次の処理が実行されます。

  • 請求書ステータスは「取消済」に更新されます。請求書金額はゼロとしてマークされ、税金は逆仕訳されます。

  • サプライヤ・ユーザーには、ステータスが「取消済」として表示されます。

  • 請求書要求承認プロセスは自動的に取り下げられます。

ヒントおよび考慮事項

次の点を考慮してください。

  • 保存済請求書のステータスは「未完了」です。

  • オーダー照合済請求書または文書連番が割り当てられた請求書は削除できません。

  • オーダー照合済明細は削除できません。また、税金計算後に請求書明細は削除できません。

  • 請求書要求承認プロセスが否認された場合は、サプライヤ・ユーザーのみがサプライヤ・ポータルから請求書を編集し、請求書を発行できます。Payablesユーザーは請求書を編集できません

  • 請求書要求承認プロセスがアプリケーションによって否認されると、Payablesユーザーのみがそれらを再発行できます。サプライヤ・ユーザーは、サプライヤ・ポータルからそれらを編集および再発行できません。

  • 提供されている既存のセルフサービス買掛/未払金請求書入力の職務ロールをアクセスのために使用できます。この機能を使用するために追加のロールは必要ありません。

  • この機能をアクティブ化するには、オプト・イン機能「サプライヤ・ポータル請求拡張機能」を有効化します。この機能を有効化するために他の設定は必要ありません。

Payablesユーザーがサプライヤ・ポータルから請求書を操作する場合は、次の点を考慮してください。

  • アプリケーションによって否認された請求書は、オンライン・モードでのみ再発行できます。プログラム「請求書承認ワークフローの開始」を介した再発行はサポートされていません。

  • 強制承認は保護された処理であり、Payablesユーザーはこの処理を実行するにはセキュリティ権限「買掛/未払金請求書の強制承認」が必要です。