クレジット事例フォルダのコンポーネント

クレジット事例フォルダは、顧客または顧客アカウントの与信レビュー、または個別の与信要求ソース・トランザクションのある顧客アカウントの与信レビューを行うために使用する一連のデータが含まれたレコードです。

クレジット事例フォルダには、次のデータおよびツールが含まれています。

  • 事例フォルダ通貨および現在与信限度額を含む、顧客または顧客アカウントの情報。

  • この事例フォルダの与信分類およびレビュー・タイプ。

  • レビュー・タイプが「与信チェック失敗」の場合は、失敗に関する情報(要求金額、顧客の使用可能貸方を含む)、および与信承認要求を開始したソース・トランザクションに関する情報。

  • 使用可能なスコアリングのタイプやデータ・ポイントを定義するために使用される、クレジット事例フォルダに割り当てられた事例フォルダ・テンプレート。

  • 与信分析に必要なデータ・ポイント。

  • 該当する場合は、クレジット・スコアを計算するスコアリング・モデル。

  • 与信レビューの処理および勧告。

レビュー・タイプは次のとおりです。

  • アドホック・レビュー: クレジット事例フォルダを手動で作成することにより開始されます。

  • 与信チェック失敗: 与信チェックの失敗により開始されます。

  • 定期レビュー: 顧客または顧客アカウントの定期与信レビューにより開始されます。

ノート:

1つの顧客アカウントが与信チェック・サービスを異なる要求で2回以上呼び出し、それぞれの要求の結果が与信チェック失敗になった場合は、与信チェック失敗ごとに個別のクレジット事例フォルダが作成されます。これらは、顧客アカウントおよび与信承認要求を開始したソース・トランザクションによって識別されます。このような与信要求が承認される場合、ソース・トランザクションの属性を使用して、顧客アカウントに対して与信承認が作成されます。

クレジット事例フォルダ作成プロセスには、次のステップが含まれます。

  • 与信分類とレビュー・タイプの組合せに対して、アクティブな事例フォルダ・テンプレートが選択されます。顧客または顧客アカウントの与信プロファイルに与信分類が定義されていない場合は、デフォルトの事例フォルダ・テンプレートが使用されます。

  • 事例フォルダ・テンプレートを使用して、与信レビューに使用する必須およびオプションのデータ・ポイント値が事例フォルダに表示されます。

  • 事例フォルダ・テンプレートにスコアリング・モデルが含まれている場合、事例フォルダに、クレジット・スコア計算に必要なデータ・ポイント値が表示され、スコアリング・モデルによってクレジット・スコアの計算が試行されます。

  • クレジット・スコア計算が成功した場合は、「クレジット・スコア」フィールドにスコアが表示されます。使用可能なハイパーリンクを選択すると、スコアリング計算をレビューするための「スコアリング詳細」ページがオープンします。

    クレジット・スコア計算が失敗した場合は、データ・ポイント値が欠落しているため、スコアの計算に必要な値を入力または移入する必要があります。

  • 新しいクレジット事例フォルダを作成するユーザーは、事例フォルダの与信アナリストとして指定されます。与信チェック失敗または定期レビューによって作成された事例フォルダには、該当する顧客または顧客アカウントの与信アナリストが割り当てられます(与信プロファイルで定義されている場合)。

新しいクレジット事例フォルダには初期ステータスが割り当てられ、「与信レビュー」作業領域に最初に表示されます。