未払請求ルールに対するクレジット・メモ会計

次の例は、未収請求ルールを使用する請求書に対する、全クレジット・メモおよび一部クレジット・メモの会計を示しています。

1/1/XXの請求書103は次の詳細で作成されます。

• 請求書番号 = 103

• 請求書日付 = 1/1/XX

• 請求金額 = $100

• 期間 = 5か月

• 請求ルール = 未収

• 収益スケジューリング・ルール = 固定金額。内容は次のとおりです。

  • 期間1 = $20

  • 期間2 = $20

  • 期間3 = $10

  • 期間4 = $30

  • 期間5 = $20

この表は、5つの会計期間にわたる請求書103の会計仕訳を示しています。

勘定科目	借方	貸方	会計日	期間ステータス
未請求売掛金	20.00	なし	1/1/XX	オープン
収益	なし	20.00	1/1/XX	オープン
未請求売掛金	20.00	なし	2/1/XX	未オープン
収益	なし	20.00	2/1/XX	未オープン
未請求売掛金	10.00	なし	3/1/XX	未オープン
収益	なし	10.00	3/1/XX	未オープン
未請求売掛金	30.00	なし	4/1/XX	未オープン
収益	なし	30.00	4/1/XX	未オープン
売掛/未収金	100.00	なし	5/1/XX	未オープン
未請求売掛金	20.00	なし	5/1/XX	未オープン
未請求売掛金	なし	100.00	5/1/XX	未オープン
収益	なし	20.00	5/1/XX	未オープン

例では、4つの別々のシナリオを示します。

• シナリオ1: 全クレジット・メモが請求書に対して入力されます。

• シナリオ2: 6/1/XXに一部クレジット・メモが請求書に対して入力され、収益戻し処理ルールは「按分」に設定されます。

• シナリオ3: 6/1/XXに一部クレジット・メモが請求書に対して入力され、収益戻し処理ルールは「LIFO」に設定されます。

• シナリオ4: 6/1/XXに一部クレジット・メモが請求書に対して入力され、収益戻し処理ルールは「単位」に設定されます。

全クレジット・メモ

6/1/XXに、全クレジット・メモが次の詳細により請求書103に対して入力されます。

• クレジット・メモ日付 = 6/1/XX

• クレジット・メモ金額 = $100

この表は、クレジット・メモ消込み後の逆会計仕訳を示しています。

勘定科目	借方	貸方	会計日	期間ステータス
エントリなし	なし	なし	1/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	2/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	3/1/XX	クローズ済
収益(期間1エントリの戻し処理)	20.00	なし	4/1/XX	オープン
収益(期間2エントリの戻し処理)	20.00	なし	4/1/XX	オープン
収益(期間3エントリの戻し処理)	10.00	なし	4/1/XX	オープン
収益(期間4エントリの戻し処理)	30.00	なし	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	20.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	20.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	10.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	30.00	4/1/XX	オープン
収益(期間5エントリの戻し処理)	20.00	なし	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	20.00	5/1/XX	オープン
未請求売掛金(当初売掛金の戻し処理)	100.00	なし	6/1/XX	オープン
売掛/未収金	なし	100.00	6/1/XX	オープン

収益戻し処理ルール「按分」による一部クレジット・メモ

6/1/XXに、$65の一部クレジット・メモが、請求書103に対して入力されます。詳細は次のとおりです。

• 収益戻し処理ルール = 按分

• クレジット・メモ日付 = 6/1/XX

• クレジット・メモ金額 = $65

この表は、クレジット・メモ消込み後の一部逆会計仕訳を示しています。一部金額の導出に計算が使用されています。

勘定科目	借方	貸方	会計日	期間ステータス
エントリなし	なし	なし	1/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	2/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	3/1/XX	クローズ済
収益(65/100) * ($20)	13.00	なし	4/1/XX	オープン
収益(65/100) * ($20)	13.00	なし	4/1/XX	オープン
収益(65/100) * ($10)	6.50	なし	4/1/XX	オープン
収益(65/100) * ($30)	19.50	なし	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	13.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	13.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	6.50	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	19.50	4/1/XX	オープン
収益(65/100) * ($20)	13.00	なし	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	13.00	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	65.00	なし	6/1/XX	オープン
売掛/未収金	なし	65.00	6/1/XX	オープン

収益戻し処理ルール「LIFO」による一部クレジット・メモ

6/1/XXに、$65の一部クレジット・メモが、請求書103に対して入力されます。詳細は次のとおりです。

• 収益戻し処理ルール: LIFO

• クレジット・メモ日付 = 6/1/XX

• クレジット・メモ金額 = $65

この表は、クレジット・メモ消込み後の一部および全額の逆会計仕訳を示しています。

勘定科目	借方	貸方	会計日	期間ステータス
エントリなし	なし	なし	1/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	2/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	3/1/XX	クローズ済
収益	5.00	なし	4/1/XX	オープン
収益	10.00	なし	4/1/XX	オープン
収益	30.00	なし	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	5.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	10.00	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	30.00	4/1/XX	オープン
収益	20.00	なし	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	20.00	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	30.00	なし	6/1/XX	オープン
売掛/未収金	なし	30.00	6/1/XX	オープン

収益戻し処理ルール「単位」による一部クレジット・メモ

6/1/XXに、$40の一部クレジット・メモが請求書103に対して8単位入力されます。この請求書は10単位で構成されており、それぞれが値$10で合計$100であると想定されています。詳細は次のとおりです。

• 収益戻し処理ルール = 単位

• 最終クレジット期間 = 請求書の最終期間

• クレジット・メモ日付 = 6/1/XX

• クレジット・メモ金額 = $40

Receivablesでは、各期間のネット単価とクレジットする単位数(この例では8)を乗算して、各期間のクレジット金額が導出されます。Receivablesでは、次の算式によってネット単価が導出されます。

ネット単価 = (この期間の請求金額 - この期間の以前のクレジット・メモ) / 当初請求書数量

この表は、各期間のネット単価を示しています。

期間	計算	ネット単価
期間5	($20-$0)/10単位	$2
期間4	($30-$0)/10単位	$3
期間3	($10-$0)/10単位	$1
期間2	($20-$0)/10単位	$2
期間1	($20-$0)/10単位	$2

この表は、前述の表に示したネット単価の計算の結果として、各期間のクレジット金額(ネット単価 * クレジット単位数)を示しています。

期間	クレジット金額	クレジット金額(実績)
期間5	$2 * 8単位	$16
期間4	$3 * 8単位	$24

この表は、クレジット・メモ消込み後の一部逆会計仕訳を示しています。

勘定科目	借方	貸方	会計日	期間ステータス
エントリなし	なし	なし	1/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	2/1/XX	クローズ済
エントリなし	なし	なし	3/1/XX	クローズ済
収益	24.00	なし	4/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	24.00	4/1/XX	オープン
収益	16.00	なし	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	なし	16.00	5/1/XX	オープン
未請求売掛金	40.00	なし	6/1/XX	オープン
売掛/未収金	なし	40.00	6/1/XX	オープン