売掛/未収金トランザクションの変更による税金明細への影響の例
税金計算の実行後、トランザクションが完了状態でない場合は、1つ以上のトランザクション・ヘッダーまたは明細の属性を変更できます。
税金決定属性の値を変更すると、まったく異なる税金になります。
トランザクション情報に対する変更の例
次の例では、トランザクション・ヘッダーまたは明細の属性に対する特定の変更による影響を示します。
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米国のネバダ州の住所から米国のカリフォルニア州に出荷先事業所を変更すると、ネバダのかわりに、カリフォルニアの住所に適用可能なカリフォルニアの売上税が計算されます。この例では、Oracle Fusion Taxによって、ネバダの売上税明細が削除され、カリフォルニアの売上税明細が作成されます。同様に、倉庫を英国にある倉庫からフランスにある倉庫に変更すると、トランザクションには英国のVATにかわってフランスのVATが表示されます。
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販売数量に基づいて税金が請求される場合は、数量の変更による税額への影響があります。この場合は、Oracle Fusion Taxによって既存の税金明細の税額が更新されます。
ノート:Oracle Fusion Receivablesでは、トランザクション全体またはトランザクション明細を削除できます。その場合は対応する税金明細も削除されます。
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顧客から免税証明書を受け取り、免税を要求されましたが、税金明細を確認したところ、免税が適用されていないことに気付きました。この場合は、権限が付与されていない可能性があるOracle Fusion Taxで、この免税証明書番号を構成するのではなく、トランザクション明細に対して免税証明書番号および免税事由を入力し、「免税、手動」を税金処理オプションとして選択します。この場合は100%の免税が適用されます。
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すべての税金決定要因に正しい値が設定されているが、税金が正しくない場合は、税金構成を確認および修正します。トランザクションを処理する必要があり、必要な権限が付与されている場合は、計算された税金明細を更新します。税管轄区域、税金ステータス、税率名、税率、税額または税込オプションを変更できます。税金明細が円滑に更新されるように、従属する税金明細属性のデフォルト値がOracle Fusion Taxで導出されます。たとえば、税金明細の税管轄区域を更新すると、入力した税管轄区域のデフォルトの税率コードに基づいて税率名、税率および税額が更新されます。税率を更新すると、入力した新しい税率に基づいてOracle Fusion Taxで税額が再計算されます。
ノート:税金明細を削除することはできません。税金明細を削除するかわりに、税額をゼロに更新できます。税額を更新すると、税金構成に従って税率または課税対象額が再計算されます。
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トランザクションを完了し、トランザクションの税金に誤りがあることに気付いた場合、トランザクションに活動がないときはOracle Fusion Receivablesでトランザクションを変更できます。トランザクションのステータスを「未完了」に変更し、トランザクション・ヘッダー、トランザクション明細または税金明細の属性を更新できます。トランザクションに対応する活動がある場合、「未完了」ボタンは使用不可になります。税金のクレジットについてクレジット・メモを作成するか、トランザクションに対する税金修正を作成します。