経費項目会計の導出方法
このトピックでは、経費項目会計の仕組みを理解できるように、経費項目会計フローの例を示します。これを理解した上で、デフォルトの経費勘定を適切に設定して、有効な経費勘定組合せを生成できます。
配分を導出する前に、次のことを行う必要があります:
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Oracle Expenses Cloudを使用する各個人に対して、人事管理アプリケーションのデフォルトの経費勘定を定義します。
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従業員に会社セグメントおよびコスト・センター・セグメントを変更できるようにするかどうかを決定します
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従業員にデフォルトの経費勘定のすべてのセグメントを変更できるようにするかどうかを決定します
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経費精算書テンプレートで経費タイプの経費勘定科目を設定します。
経費項目会計に影響する設定
次の設定は経費項目会計に影響します:
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デフォルト経費勘定の設定
経費を使用するすべての個人は、人事管理アプリケーションでデフォルトの経費勘定科目が設定されている必要があります。
ノート:すべてのユーザーのデフォルト経費勘定を設定していない場合、それらのユーザーは経費精算書を発行できません。
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経費勘定科目の設定
「経費精算書テンプレートの作成」ページで経費精算書テンプレートを作成するときに、経費タイプを設定し、各経費タイプの経費勘定科目を指定します。経費勘定科目は、デフォルトの経費勘定のセグメントです。
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オプションの経費会計権限割当
「Override Expense Account Allocation」という経費会計権限をすべての従業員に割り当てることができます:その後、「経費項目の作成」ページまたは「経費項目の編集」ページで、デフォルトの経費勘定の会社セグメントおよびコスト・センター・セグメントを変更できます。
「Override Expense Account Allocation」権限を設定するには、「設定および保守」→「ツール」→「セキュリティ・コンソール」にナビゲートします。
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オプションの会計プロファイル・オプションの設定
すべての従業員または特定の従業員について、EXM_ALLOW_FULL_ACCT_OVERRIDEという名前の会計プロファイル・オプションを「はい」に設定できます。その後、「経費項目の作成」ページまたは「経費項目の編集」ページで、デフォルトの経費勘定のセグメントを変更できます。
すべての従業員の会計プロファイル・オプションを設定するには、「設定および保守」にナビゲートし、「管理者プロファイル値の管理」を検索して選択します。「プロファイル・オプション・コード」フィールドでEXM_ALLOW_FULL_ACCT_OVERRIDEというプロファイル・オプションを検索し、サイト、製品またはユーザー・レベルで「プロファイル値」選択リストを「はい」に設定します。
経費項目会計の導出方法
次の表の例では、経費項目会計の仕組みについて説明します。
ステップ |
処理 |
初期経費勘定 |
結果のデフォルト経費勘定 |
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1. |
従業員のデフォルトの経費勘定は、人事管理アプリケーションで次のように設定されます:
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01-520-0000-0000-000 |
該当なし |
2. |
従業員が経費精算書を作成し、経費タイプとして「宿泊費」を選択します。 宿泊費 = 7670(出張経費精算書テンプレート)。 |
01-520-0000-0000-000 |
01-520-7670-0000-000 |
3. |
従業員には「Override Expense Account Allocation」の経費会計権限が割り当てられています。 従業員には、「経費項目の作成」ページに次のセグメントが表示されます:
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01-520-7670-0000-000 |
02-540-7670-0000-000 |
4. |
EXM_ALLOW_FULL_ACCT_OVERRIDEという名前の会計プロファイル・オプションが有効になります。 従業員には、「経費項目の作成」ページにすべてのセグメントとともにデフォルトの経費勘定全体が表示されます。従業員はいずれかのセグメントまたはすべてのセグメントを変更できます。
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02-540-7670-0000-000 |
02-540-7670-3251-478 |
「経費項目の作成」または「経費項目の編集」ページで会計セグメントを変更すると、その変更はバックグラウンドで経費会計配分に適用されます。経費精算書が払戻のために処理されると、Oracle Payables Cloudは経費項目会計情報をExpensesから抽出して会計を生成します。結果の請求書または支払要求に会計が反映されます。