トラベル・パートナおよび予約サイトの設定方法
トラベル・パートナは、従業員に出張サービスを提供するオンライン予約プロバイダまたは旅行代理店です。予約サイトは、従業員のグループ向けに構成された、トラベル・パートナの予約ツールのインスタンスです。
トラベル・パートナおよび予約サイトを設定する前に、「トラベル・パートナ統合の前提条件の設定方法」のトピックに記載されている前提条件ステップを実行する必要があります。
次の表に、トラベル・パートナと統合するためにトラベル・パートナまたは予約サイト・レベルで完了する必須およびオプションの設定を示します。
必須 |
設定 |
レベル |
ページ |
---|---|---|---|
はい GetThereにのみ該当 |
旅程インポート |
トラベル・パートナ |
「トラベル・パートナ統合の作成」または「トラベル・パートナ統合の編集」 |
いいえ |
旅程検証ルール |
トラベル・パートナまたは予約サイト |
「トラベル・パートナ統合の作成」、「トラベル・パートナ統合の編集」、「予約サイトの作成」または「予約サイトの編集」 |
はい |
予約サイト |
予約サイト |
「予約サイトの作成」または「予約サイトの編集」 |
はい |
予約サイト・リンク |
予約サイトまたはトラベル・パートナ |
「予約サイトの作成」、「予約サイトの編集」、「トラベル・パートナ統合の作成」または「トラベル・パートナ統合の編集」 |
いいえ |
予約サイト割当 |
予約サイト |
「予約サイトの作成」または「予約サイトの編集」 |
GetThereのみ、旅程インポート
トラベル・パートナとしてGetThereとの出張統合を設定する場合は、次の詳細をトラベル・パートナ・レベルで入力して、旅程をExpensesにインポートする必要があります。
-
接続ユーザー名およびパスワード
トラベル・パートナからユーザー名とパスワードが会社に提供されます。
-
スーパー・サイト名
トラベル・パートナのシステムによって、名前が会社に割り当てられます。
旅程検証ルール
正確な出張データに依拠して、出張に関する会社全体の意思決定を戦略的に行うことがきわめて重要です。出張データの精度を高めるとともに、承認者および監査者がポリシー違反を把握できるようにするために、旅程がExpensesにインポートされたとき、またはRESTサービスを使用して作成されたときの検証を有効にできます。旅程検証ルールは、「旅程検証ルールの管理」ページで管理します。会社のグローバルなビジネス要件および地域のビジネス要件に基づいて、旅程検証ルールをトラベル・パートナ・レベルまたは予約サイト・レベルでオプションで割り当てることができます。また、旅程検証ルールを予約サイト・レベルで上書きすることもできます。
予約サイト
旅程をインポートまたは作成したり、従業員が「経費」作業領域から予約サイトにナビゲートできるようにするには、予約サイトを作成する必要があります。GetThereと統合する場合、このトラベル・パートナから会社の予約サイトごとに予約サイト識別子が提供されます。サイト識別子は、トラベル・パートナへの予約サイトを識別するものであり、旅程インポートに必要です。
アプリケーションで「サード・パーティ」と呼ばれる、GetThere以外のトラベル・パートナと統合する場合は、トラベル・パートナ名および予約サイト名が識別子として機能します。これらのトラベル・パートナについては、RESTサービスを使用して旅程が作成されます。サードパーティ・トラベル・パートナ・サイトからExpensesに旅程を転記するときには、旅程で使用されているトラベル・パートナ名および予約サイト名が、設定で使用されている値と一致している必要があります。
トラベル・パートナについて予約サイトを少なくとも1つ作成する必要があります。
予約サイト・リンク
従業員が「経費」作業領域から出張予約サイトにアクセスできるようにするために、次の方法で予約サイト・リンクを定義できます:
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予約サイト固有のURL:
地域、国または雇用タイプに基づいて、異なるトラベル・パートナを会社が持っている場合や、トラベル・パートナが複数の出張サイトを持っている場合があります。予約サイトごとに固有のリンクがあります。このような場合は、固有のURLを使用して異なる予約サイトを作成し、従業員が自分に該当する予約サイトに誘導されるようにします。
トラベル・パートナ・サイトが1つである場合でも、サイト固有のリンクを使用して例外を定義できます。次の場合に、予約サイト固有のURLの使用が必要になることがあります:
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会社の事業所のほとんどでSSOを使用しているが、すべてで使用しているわけではない。
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地域の規制により、固有の予約サイトが必要である。
このオプションを選択するには、「予約サイトの作成」または「予約サイトの編集」ダイアログ・ボックスの「予約サイト・リンク」フィールドに、予約サイト・レベルでURLを入力します。
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-
デフォルトの予約サイトURL:
GetThereトラベル・パートナを使用する場合は、特定の予約サイトに割り当てられていない従業員向けにデフォルトの予約URLを定義できます。
このオプションを選択するには、GetThereの「トラベル・パートナ統合の編集」ページの「予約サイト」セクションにある「デフォルト予約サイト・リンク」フィールドに、パートナ・レベルでURLを入力します。デフォルトでは、「予約サイトの作成」ページで予約サイト固有のURLを指定しないかぎり、すべての従業員がこのURLを使用してトラベル・パートナにアクセスします。
ノート:「予約サイトの作成」ページで予約サイト・レベルで入力したURLは、「トラベル・パートナ統合の作成」または「トラベル・パートナ統合の編集」ページでパートナ・レベルで入力したURLより優先されます。
ノート:サードパーティ・トラベル・パートナがある場合は、デフォルトの予約サイトURLを使用できません。会社のプリファレンスに応じて、予約サイトを作成し、固有のURLを構成する必要があります。会社のトラベル・パートナが1つである場合は、すべての従業員について1つの予約サイトを作成できます。または、会社が統合するトラベル・パートナに応じて、複数のサイトを作成できます。
デフォルトの予約サイトURLオプションと予約サイト固有のURLオプションのどちらを選択するかに関係なく、次のいずれかのアクセス・リンクを入力できます:
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シングル・サインオン(SSO)
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従業員は、「経費」作業領域の「出張」タブから、自動的にサインインした後、自分に割り当てられた予約サイトにナビゲートします。
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-
トラベル・パートナまたは旅行代理店による認証
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従業員は、トラベル・パートナまたは旅行代理店の認証ページにナビゲートし、そこでユーザー名とパスワードを入力した後、自分に割り当てられた予約サイトに移動します。
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会社でSSOが許可されている場合は、予約サイト・リンクとしてアイデンティティ・プロバイダからのSSO URLを入力します。従業員が「経費」作業領域で「出張の予約」をクリックすると、自動的にサインインし、自分に割り当てられた予約サイトに自動的にナビゲートします。
会社でSSOが許可されていない場合は、トラベル・パートナまたは旅行代理店によって従業員資格証明が認証されます。従業員が「経費」作業領域で「出張の予約」をクリックすると、設定された予約サイトURLにナビゲートします。ただし、資格証明を入力し、予約サイトにサインインする必要があります。
適用可能なURLは、出張サイトへのアクセス方法に応じて、トラベル・パートナのサイトURLである場合もあれば、旅行代理店の予約サイトURLである場合もあります。
予約サイト割当
「予約サイトの作成」ページでの予約サイトへの従業員の割当は、このトピックの「予約サイト・リンク」の項の説明に従って予約サイト固有のURLオプションを選択した場合にのみ必要です。従業員を予約サイトに割り当てると、Expensesおよびトラベル・パートナ・サイトで入力した情報によって、従業員が「出張」ページで「出張の予約」をクリックしたときに正しい予約サイトに自動的にナビゲートします。
トラベル・パートナのシステムでは、従業員および各自がアクセスできる出張サイトが設定されています。「予約サイトの作成」ページの「サイト割当」セクションでは、従業員を個々にサイトに割り当てるかわりに、国と雇用の2つのパラメータに基づいて関連付けを指定します。雇用内では、ジョブ・ロールまたはジョブ管理レベルによって従業員のサイト割当を設定できます。
次の表に、国、雇用グループおよび雇用タイプによる従業員の予約サイト割当の例を示します。
シナリオ |
国による割当 |
割当が適用可能な雇用グループ |
雇用タイプによる割当 |
---|---|---|---|
社内のすべての従業員が予約サイトにアクセスできます。 |
すべての国 |
すべての雇用 |
該当なし |
米国内のすべての従業員が予約サイトにアクセスできます。 |
特定の国 |
すべての従業員 |
該当なし |
オーストラリアを除く、社内のすべての上級副社長が予約サイトにアクセスできます。 |
例外ありですべての国 |
特定の雇用 |
ジョブ管理レベル |
「予約サイトの作成」ページの「サイト割当」セクションで「ジョブ・ロール」または「ジョブ管理レベル」オプションを選択する前に、Oracle Human Capital Managementでジョブ・ロールおよびジョブ管理レベルを設定する必要があります。