OTBIから経費精算書および経費項目へのドリルダウンの設定

Expensesでは、次のサブジェクト領域のOracle Transactional Business IntelligenceまたはOTBIレポートが提供されます:

サブジェクト領域

  • 現金仮払金

  • 従業員経費概要

  • 経費トランザクション

ユーザーが適切な経費精算書または経費項目にドリルダウンできるように、経費精算書識別子や経費精算書番号などのアクション・リンクを列に追加できます。これらのアクション・リンクではディープ・リンクを使用します。ディープ・リンクは、ユーザーがアプリケーション・メニュー構造をナビゲートせずにアプリケーションでページを開くことができるURLです。ユーザーは、分析からアプリケーションの双方向に簡単に移動して、詳細を確認できます。

ノート:

アプリケーション・ページは、ユーザーのセキュリティ権限に基づいて表示されます。ユーザーにページへのアクセス権がない場合、ページにドリルダウンしても何も表示されません。

ドリルダウンを構成するには、次のタスクを実行する必要があります:

  1. ディープ・リンクの作成

  2. OTBIレポートへのアクション・リンクの追加

ディープ・リンクURLの作成

ディープ・リンクURLの形式は次のとおりです:

https://<host name>/faces/deeplink?objType=<objecttype>&action=<action>&objKey=<name1=value1;name2=value2...>

URLには、複数のパラメータとその値が含まれます。ディープ・リンクURLで使用できるパラメータは次のとおりです:

パラメータ

説明

object type

ディープ・リンクによってアクセスされるアプリケーション・ページの識別子。その値は大文字で入力する必要があります。たとえば、「経費精算書の表示」ページにアクセスするためのディープ・リンクを作成するには、EXM_VIEWREPORTを使用します。

action

ページで実行するアクション。その値は大文字で入力する必要があります。指定可能な値は、NONE、CREATE、EDITおよびVIEWです。

nameとvalue

この組合せは、特定のレコードを取得するために使用されます。たとえば、レポート番号が3001001431の経費精算書にアクセスするには、名前をexpenseReportIdに、値を3001001431に設定します。

ディープ・リンクURLの例を次に示します:

https://<host name>/faces/deeplink?objType=EXM_VIEWREPORT&action=VIEW&objKey=expenseReportId=3001001431

OTBIレポートへのアクション・リンクの追加

OTBIレポートでドリルダウンを構成するステップは、次のとおりです:

  1. レポートを作成するには、OTBIホーム・ページで「新規」→「分析」をクリックします。

  2. 対象の領域を選択します。たとえば、経費トランザクション・リアルタイム・サブジェクト領域を選択できます。新しいOTBIの「基準」タブが表示されます。

  3. 「サブジェクト領域」ペインで列を選択し、「選択された列」セクションにドラッグします。このステップを繰り返して、レポートに必要なすべての列を追加します。

  4. アクション・リンクを追加するには、列をクリックし、コンテキスト・メニューから「列のプロパティ」を選択します。

  5. 「列のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「相互作用」タブをクリックします。

  6. 「値」セクションで、プライマリ相互作用として「アクション・リンク」を選択します。

  7. 「アクション・リンクの追加」アイコンをクリックします。

  8. 「新規アクション・リンク」ダイアログ・ボックスで「新規アクションの作成」アイコンをクリックし、「Webページにナビゲート」を選択します。

  9. 「URL」フィールドにターゲット・ページのディープ・リンクURLを入力し、「パラメータの定義」をクリックします。URL内のパラメータの値はトークンに変更され、その値は「パラメータの定義」セクションの「値」列で定義されます。例として、この表は入力パラメータを示しています。

    パラメータ名

    固定

    非表示

    オプション

    1

    EXM_VIEWREPORT

    Y

    Y

    N

    2

    VIEW

    Y

    Y

    N

    3

    (Column value) - Select Expense report id

    Y

    Y

    N

  10. レポートの列からパラメータの値を取得する必要がある場合は、「値」列で「列値」を選択し、値の導出元の列を選択します。

  11. URLにすべてのトークンを定義したら、「オプション」をクリックします。

  12. 「アクションのオプション」ダイアログ・ボックスでは、ドリルダウン処理の起動時にユーザーに情報を表示する方法を構成できます。たとえば、「新規ウィンドウに開く」オプションを選択すると、OTBIレポートとは別のタブにターゲット・ページが表示されます。

  13. 「基準」タブが表示されるまで、「OK」ボタンをクリックしてすべてのダイアログ・ボックスを閉じます。

  14. 変更内容を保存します。

  15. ドリルダウン機能をテストするには、「結果」タブをクリックします。レポートが「複合レイアウト」ペインに表示されます。

  16. レポートで、アクション・リンクを追加した列内のセルをクリックします。ターゲット・ページが表示されます。