American Express GL1025トークン化ファイルを受信するための設定
会社は、カード・トークン化番号を含むAmerican Express GL1025ファイル(トークン化されたGL1025ファイルとも呼ばれる)を受信して処理できます。カード・トークン化番号(つまり、トークン番号)は、American Expressによって生成され、有効なカード番号のかわりに使用される乱数です。
トークン番号は、カードの存続期間中を通して変わりません。トークン化されたGL1025ファイルを使用すると、完全なカード番号の格納が不要になり、American Expressの送金プロセスであるグローバル送金ユーティリティを使用できるようになります。
American Express GL1025ファイルのみがトークン化をサポートしています。完全なカード番号を含むファイルはロードできなくなりました。
トークン化されたGL1025ファイルをAmerican Expressから受信するには、次のことを行う必要があります:
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American Expressでの会社の設定
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Expensesでの会社の設定
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トークン化されたファイルのアップロード
American Expressでの会社の設定
標準のGL1025ファイルではなくトークン化されたGL1025ファイルを受信するには、AMEX担当者を通じてAmerican Expressに連絡します。次のことを決定して、American Expressに通知する必要があります:
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トークン化されたファイルを受信するリージョン、テリトリまたは国
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トークン化されたGL1025ファイルを受信する、American Express本番サーバーのメールボックスまたはユーザー・アカウント
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ファイル・プリフィクス: American Expressフォルダ内のGL1025ファイルを識別する一意のファイル・プリフィクス。ファイル・プリフィクスは、ユーザーとAmerican Expressによって相互に合意されます。
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テスト・ファイルを受信するメールボックスまたはユーザー・アカウント
American Expressは本番ファイルをテストに使用することを許可しています。本番ファイルは、AMEX本番サーバーまたはテスト・サーバーに配置できます。テスト用のサーバー・プリファレンスをAmerican Expressに通知してください。
American Expressで、トークン化されたGL1025ファイル用に会社が設定された後、Expensesでテストを開始できます。
Expensesでの会社の設定
トークン化されたGL1025ファイルを受信するには、次のステップを実行して、トークン化を有効にしたカード・プログラムを作成する必要があります:
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コーポレート・カード管理者としてExpensesにサインインします。
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「設定と保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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オファリング: 財務
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機能領域: 経費
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タスク: コーポレート・カード・プログラムの管理
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「作成」アイコンをクリックします。
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「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページで、次のステップを実行します:
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「名前」フィールドに、コーポレート・カード・プログラムの名前を入力します。
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「カード・タイプ」選択リストから「出張」を選択します。
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「カード・ブランド」選択リストから、「American Express」を選択します。
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「アップロード・ルール」タブを選択します。
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「ファイル形式」フィールドで、「American Express GL1025」は読取り専用になっています。
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「カード番号形式」選択リストから、「トークン」を選択します。
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「転送パラメータ」タブを選択します。
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転送パラメータは、ExpensesとAmerican Expressの間の接続詳細を定義します。
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「作成」アイコンをクリックして、「転送パラメータの作成」ダイアログ・ボックスを開きます。
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「ダウンロード・プロファイル名」フィールドに、接続詳細を識別するわかりやすい値を入力します。たとえば、American Expressテスト・サーバーに接続するための接続詳細を作成する場合は、「AMEXテスト」と入力します。
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「アカウント名」フィールドに、GL1025ファイルが配置されるメールボックスのユーザー名を入力します。
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「アカウント・パスワード」フィールドに、メールボックスのパスワードを入力します。
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「ファイル名プリフィクス」フィールドに、GL1025ファイルのプリフィクスを入力します。「コーポレート・カード・トランザクションのアップロード」プロセスによって、このプリフィクスのファイルが処理されます。
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「サーバー」フィールドに、メールボックスが存在するAmerican Expressサーバーの名前を入力します。GL1025ファイルは常に、次のように送信ボックス・フォルダに配置されます:
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fsgatewaytest.aexp.com (テスト・サーバーの場合)
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fsgateway.aexp.com (本番サーバーの場合)
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「保存して閉じる」をクリックします。
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「会社アカウント」セクションで、「作成」アイコンをクリックして「会社アカウントの作成」ダイアログ・ボックスを開きます。
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「会社アカウント名」フィールドで、American Expressでの会社アカウント名を入力します。
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オプションで、American Expressから会社に提供されている値を次のフィールドに入力します:
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会社アカウント番号
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市場コード
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要求管理アカウント番号
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「カード会社」選択リストから、従業員にAmerican Expressカードを発行している会社の名前を選択します。
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「カード会社サイト」選択リストから、従業員にAmerican Expressカードを発行している会社のサイトを選択します。
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「買掛管理ビジネス・ユニット」選択リストから、従業員に対してコーポレート・カード請求金額を払い戻すOracle Payablesビジネス・ユニットを選択します。
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「支払通貨」選択リストから、払い戻す通貨を表す3文字のコードを選択します。
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「支払オプション」選択リストから、自社、自社従業員または両者の組合せのいずれがクレジット・カード会社の支払を担当するかを決定するオプションを選択します。
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「送金詳細」セクション: 送金通知書を生成するための追加パラメータを取得します。送金通知書は、会社がAmerican Expressにクレジット・カード番号で支払った金額を提供するファイルです。グローバル送金ユーティリティでは、実際のカード番号のかわりにトークン化されたカード番号を使用します。
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「台帳番号」フィールドに、米国およびカナダで使用されているAmerican Expressの財務会計識別子を入力します
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「ロード番号」フィールドに、American Expressに伝送される送金ファイルの送信者識別子を入力します。この識別子はAmerican Expressによって提供されています。
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「カード会社国コード」選択リストから、該当する2文字の国コードを選択します。
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「カード・トークン化管理アカウント番号」フィールドに、トークン番号の管理アカウントを入力します。
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現在、標準のGL1025ファイルを受信している場合は、既存のカード・プログラムをトークン化されたプログラムに変換できます。ただし、新しいカード・プログラムは作成しないでください。すべてのカードが新しいカード・プログラムで再作成されるようになるからです。
トークン化されたファイルのアップロード
トークン化されたGL1025ファイルのアップロードと処理は、標準のGL1025ファイルとまったく同じです。トークン化されたカードが作成され、GL1025ファイルに従業員番号が指定されている場合は従業員と照合されます。GL1025ファイルの従業員番号は、Oracle Fusion Human Capital Managementの個人番号と一致している必要があります。
トークン化されたファイルをアップロードするには、次のステップを実行します:
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「コーポレート・カード」作業領域から「コーポレート・カード・トランザクションのアップロード」プロセスを手動で実行またはスケジュールします。
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「コーポレート・カード」作業領域でアップロード結果をレビューし、エラーを修正します。
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「コーポレート・カード・トランザクションのレビュー」ページで、未割当のカードをレビューし、それらを正しい従業員に割り当てます。このページでは、実際のカード番号ではなくトークン化されたカード番号を確認できます。
すべてのコーポレート・カード・プロセスで、トークン化されたカードがサポートされます。これには、次のプロセスが含まれます:
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「履歴コーポレート・カード・トランザクションの管理」プロセス
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「コーポレート・カード会社支払要求の作成」プロセス