待機日数

Oracle Fusion Expensesを使用して、詳細なコーポレート・カード・トランザクションが到着するまでメイン・コーポレート・カード・トランザクションの使用を差し控えるように設定できます。これにより、従業員はカード会社が提供した項目別詳細を経費精算書に組み込むことができます。

2つのタイプの待機日数によって、アプリケーションが詳細トランザクションの到着を待機する最大時間を制御します。

  • トランザクション詳細待機日数

  • 業者待機日数

ノート:

待機日数は、業者がレベル3の詳細トランザクション・データを提供した場合にのみ適用可能です。トランザクション詳細を提供していない業者からのトランザクションに適用可能な待機期間はありません。

トランザクション詳細待機日数

トランザクション詳細待機日数は、業者からの詳細トランザクション・データの待機中はメイン・トランザクション・データを保持するようアプリケーションが設定されている日数です。詳細トランザクション・データは到着するとはかぎりません。

「コーポレート・カード・プログラムの作成」ページの「アップロード・ルール」タブにある「トランザクション詳細待機日数」選択リストから値を選択することにより、コーポレート・カード・プログラム・レベルで待機期間を設定できます。定義した場合、アプリケーションでは、トランザクション詳細待機日数と業者待機日数のうち小さいほうの値がメイン・トランザクションの待機期間として使用されます。

業者待機日数

業者待機日数は、アプリケーションによって計算されます。これは、メイン・トランザクションが受信されてから、詳細トランザクションの最初の到着時に詳細トランザクションが受信されるまでの日数の差です。その後、業者待機日数は次のようにして計算されます。

  • 詳細トランザクション到着日-メイン・トランザクション到着日+メイン・トランザクション・アップロードの直近の業者待機日数/2。

業者は、メイン・トランザクションを使用して、または個別に搬送して、詳細トランザクションを提供できます。個別に搬送して提供される場合、詳細トランザクションの待機中、コーポレート・カード・トランザクション・ファイルのアップロードプロセスによって、指定された期間メイン・トランザクションが保持されます。この待機期間中、経費精算書でメイン・トランザクションは使用できません。詳細トランザクションが搬送されるたびに、アプリケーションにより前の式に従って業者の待機日数が更新されます。

ノート:

データが実際に到着する時刻は、業者待機日数の計算やアプリケーションの待機日数の計算には影響しません。

次の表に、サンプル・データを使用して、トランザクション・データの到着に基づいた詳細トランザクション待機日数と業者待機日数に関連する計算を示します。この表のデータは、トランザクション詳細待機日数の設定を5日間としています。

データ・アップロード

メイン・トランザクション到着日

詳細トランザクション到着日

業者待機日数

アプリケーション・トランザクション待機日数

トランザクションが経費精算書で使用可能になる最後の日付

トランザクションが経費精算書で使用可能になる実際の日付

初回: 詳細トランザクション到着日-メイン・トランザクション到着日

2回目以降: 詳細トランザクション到着日-メイン・トランザクション到着日+メイン・トランザクション・アップロードの直近の業者待機日数/2。

アプリケーションでは、メイン・トランザクション・アップロードのトランザクション詳細待機日数または業者待機日数の最小値+1日が使用されます。

トランザクション詳細待機日数が終了する日付。

メイン・トランザクションと詳細トランザクションが経費精算書で使用可能になる実際の日付。

メイン・トランザクション1

5月1日

該当なし

該当なし

業者は詳細トランザクションを一度も提供していません。そのため、アプリケーションには業者待機日数が存在しません。

0日間

業者は詳細トランザクションを提供していません。そのため、アプリケーションは待機しません。

5月1日

即時使用可能になります。

5月1日

即時使用可能になります。

詳細トランザクション1

該当なし

5月5日

4日間

該当なし

該当なし

5月5日

メイン・トランザクション2

5月7日

該当なし

4日間

以前に計算された業者待機日数。

5日間

アプリケーションの待機日数は、トランザクション詳細待機日数(5日)または業者待機日数(4日)の最小値+1日です。

5月11日

5月7日+アプリケーション待機日数(5日) = 5月12日。

該当なし

詳細トランザクション2

該当なし

5月9日

3日間

(5月9日 - 5月7日) + 4 /2。

該当なし

該当なし

5月9日

メイン・トランザクション3

5月12日

該当なし

3日間

以前に計算された業者待機日数。

4日間

アプリケーションの待機日数は、トランザクション詳細待機日数(5日)または業者待機日数(3日)の最小値+1日です。

5月15日

5月12日 + アプリケーション待機日数(4日) = 5月16日。

該当なし