支払条件

支払条件を使用すると、請求書賦払を自動的に作成できます。複数の賦払および複数レベルの割引を作成するように支払条件を定義できます。

支払条件は1つ以上の明細で構成され、明細ごとに1つの請求書賦払が作成されます。支払条件を定義する際には、パーセントまたは固定金額のいずれかを指定できます。支払条件明細では最大3つの割引を扱うことができます。各明細とそれに対応する賦払には、支払期日と最大3つの割引日が設定されます。また、各明細とそれに対応する賦払には、未払金額または割引金額も設定されます。支払条件をビジネス・ユニット間で共有するには、その支払条件を1つ以上のセットに割り当てます。

この図は、支払条件のコンポーネントを示しています。
この図は、支払条件のコンポーネントを示しています。

ヒント:

請求書の支払条件を変更すると、賦払が自動的に再計算されるため、以前に手動で加えた調整がある場合はそれを再入力する必要があります。

支払条件の支払期日と割引日

支払条件の支払期日と割引日は次のいずれかの方法に基づきます。

  • 期日: 賦払の支払期日となる特定の日、月および年。

  • 日数: 請求書の支払起算日に加算される日数。

  • カレンダ: 複数の期間に分割されている買掛管理カレンダ。請求書の支払起算日が含まれている期間に支払期日を割り当てることができます。週末や祝祭日などを避けて支払期日を割り当てることができます。支払起算日に対して期間が定義されていない場合は、カレンダベースの条件を請求書に割り当てることはできません。

  • 月日付: 次の属性を持つ支払条件タイプ。

    • 月日付: 賦払の支払期日となる特定の日付。たとえば、支払を15日にスケジュールするには、「15」と入力します。31日未満の月を含め、支払を月末にスケジュールするには、「31」と入力します。

    • 締日: この日付をすぎると、賦払の支払期日と割引日は翌月以降になります。締日を指定しなかった場合は、現在の会計月を使用して支払期日と割引日が決定されます。

    • 月数: 賦払の支払期日となる月を決定するために使用される数。「0」と入力し、支払起算日が締日と同じかそれ以降である場合、賦払の支払期日は翌月になります。

      たとえば、支払条件で「締日」を11日、「月日付」を15日、「月数」を0にした場合について考えます。1月12日を支払起算日とした請求書を入力すると、賦払の支払期日は2月15日になります。1月10日を支払起算日とした請求書を入力すると、賦払の支払期日は1月15日になります。支払起算日を1月12日とし、「月数」を1に設定した場合、賦払の支払期日は3月15日になります。

ノート:

カレンダに基づいて決定できるのは、支払期日のみであり、割引日は当てはまりません。

デフォルト支払条件

請求書に「識別購買オーダー」を入力した場合は、その請求書に対して購買オーダーの支払条件がデフォルトで使用されます。「識別購買オーダー」を入力しなかった場合は、サプライヤ・サイトの支払条件がデフォルトで使用されます。サプライヤ・サイトに支払条件がない場合は、「請求書オプションの管理」ページの支払条件が使用されます。どの請求書でもデフォルト支払条件を上書きできます。

この図は、請求書に対する支払条件フローを示しています。
この図は、請求書に対する支払条件フローを示しています。