Receivablesでの前払金の概要

Receivablesで前払金を使用して、顧客から受け取る仮払金支払を管理します。

たとえば、プロジェクト契約に関連する費用、販売オーダーに対する全額または一部支払、指定した日付に配送される商品またはサービスの必須仮払金支払など、仮払金支払を受け取る場合があります。

また、一部の国では、仮払金支払の前、または仮払金支払の際に税務当局により課税対象前払金請求書の発行が求められています。

AutoInvoiceImportTemplateおよび「自動インボイスのインポート」プロセスを使用して、顧客からの仮払金支払から前払金請求書を作成し、前払金請求書を最終標準請求書に充当します。

SOAP、REST APIまたは売掛/未収金トランザクション・ページ(「トランザクションの作成」および「クレジット・トランザクション」を含む)を使用して、前払金請求書に対して他のトランザクション活動を作成、充当または実行することはできません。

Receivablesで前払金を使用するには、次の設定を完了する必要があります:
  • 前払金売掛/未収金活動を作成します
  • 前払金トランザクション・タイプを作成します
  • 前払金トランザクション・ソースを作成します

すべての前払金活動は、元帳通貨のトランザクションのみに対するものです。すべての前払金会計活動は、ビジネス・ユニットの前払金売掛/未収金活動に割り当てられた個別の前払金勘定で保守されます。前払金会計は収益勘定には影響しません。

前払金売掛/未収金活動を作成します

「売掛/未収金活動の管理」ページを使用して、前払金請求書を作成および使用する各ビジネス・ユニットの前払金売掛/未収金活動を作成します。

前払金売掛/未収金活動では、すべての前払金配分に対して個別の総勘定元帳勘定科目が指定されます。該当するビジネス・ユニットに対して前払金売掛/未収金活動が定義されていない場合、前払金トランザクションは作成できません。
前払金売掛/未収金活動を作成するには:
  1. 「売掛/未収金活動の管理」ページにナビゲートします。
  2. プラス(+)アイコンをクリックして、「売掛/未収金活動の作成」ページを開きます。
  3. 「ビジネス・ユニット」フィールドで、必要なビジネス・ユニットを選択します。
  4. 「名前」および「摘要」フィールドで、この特定の前払金売掛/未収金活動を識別する名前と摘要を入力します。
  5. 「活動タイプ」フィールドで、「前払金」を選択します。これにより、「GL勘定科目のソース」フィールドが「GL勘定科目活動」および読取り専用に設定されます。「GL勘定科目活動」の値によって、費用または収益が「GL勘定科目活動」フィールドに入力した前払金総勘定元帳勘定科目に配賦されます。
  6. GL勘定科目活動フィールドに、前払金請求書配分の作成に使用する勘定科目を入力します。
  7. 「税率コードのソース」フィールドで、「なし」を選択します。この値により、税額全体が前払金配分に配賦されます。
  8. 作業内容を保存します。
  9. 前払金請求書を作成および使用するビジネス・ユニットごとに、これらのステップを繰り返します

前払金トランザクション・タイプを作成します

「トランザクション・タイプの管理」ページを使用して、前払金トランザクション・タイプを作成します。

「トランザクション区分」が「請求書」、「トランザクション・サブ区分」が「前払金」の前払金トランザクション・タイプを1つ以上作成します。

前払金トランザクション・タイプを作成するには:

  1. 「トランザクション・タイプの管理」ページにナビゲートします。
  2. プラス(+)アイコンをクリックして、「トランザクション・タイプの作成」ページを開きます。
  3. 「トランザクション・タイプ・セット」フィールドで、参照データ・セットを選択します。
  4. 「名前」および「摘要」フィールドに、前払金トランザクション・タイプとしてトランザクション・タイプを識別する名前と摘要を入力します。
  5. 「トランザクション区分」フィールドで、「請求書」を選択します。
  6. 「トランザクション・サブ区分」フィールドで、「前払金」を選択します。これにより、「作成符号」フィールドが「プラス符号」に設定されます。前払金請求書には、ゼロもしくはマイナスのトランザクションまたは明細金額を指定できません。
  7. 「トランザクション・ステータス」フィールドで、「オープン」を選択します。
  8. 「日付: 自」フィールドに、このトランザクション・タイプがアクティブになる日付を入力します。
  9. 「未回収売掛/未収金」「GL転記」および「デフォルト税分類コード」オプションが有効になっていることを確認します。
    ノート:
    サブ区分「前払金」を選択すると、「超過消込不可」オプションが有効になり、読取り専用に設定されます。前払金請求書では超過消込を使用できません。
  10. 要件に従って、残りのフィールドに入力します。
  11. 作業内容を保存します。
  12. 前払金請求書用に作成するトランザクション・タイプごとに、これらのステップを繰り返します。

前払金トランザクション・ソースの作成

「トランザクション・ソースの管理」ページを使用して、前払金トランザクション・ソースを作成します。

「自動インボイスを使用した売掛/未収金トランザクションのインポート」プロセスに割り当てる1つ以上の前払金トランザクション・ソースを作成して、前払金請求書を作成し、前払金請求書をトランザクションに充当します。

前払金トランザクション・ソースを作成するには:
  1. 「トランザクション・ソースの管理」ページにナビゲートします。
  2. プラス(+)アイコンをクリックして、「トランザクション・ソースの作成」ページを開きます。
  3. 「トランザクション・ソース・セット」フィールドで、参照データ・セットを選択します。
  4. 「名前」および「摘要」フィールドに、前払金トランザクション・ソースとしてトランザクション・ソースを識別する名前と摘要を入力します。
  5. 「タイプ」フィールドで、「インポート済」を選択します。
  6. 「処理」オプションが有効になっていることを確認します。
  7. 「日付: 自」フィールドに、このトランザクション・ソースがアクティブになる日付を入力します。
  8. 要件に従って、トランザクション採番および文書採番フィールドに入力します。
  9. 要件に従って、「クレジットの入金処理」フィールドに入力します。このフィールドを空白のままにすると、「自動インボイスのインポート」プロセスによって、すべてのクレジット・メモが未完了として作成されます。
  10. 「標準トランザクション・タイプ」フィールドに値を入力しないでください。「自動インボイスを使用した売掛/未収金トランザクションのインポート」プロセス・パラメータからは、「前払金」トランザクション・タイプのみを選択できます。
  11. 「無効明細」フィールドで、「請求書の拒否」を選択します。
  12. 「クローズ期間の会計日」フィールドで、「拒否」を選択します。
  13. 要件に従って、「情報のインポート」セクションに入力します。
  14. 作業内容を保存します。
  15. 前払金請求書用に作成するトランザクション・ソースごとに、これらのステップを繰り返します。